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複数階級制覇

2008-07-01 00:32:25 | Weblog

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暫定王座の扱いに困り中。
ロマゴンは暫定戦を抜かすとクアドラス戦を終えた段階で世界戦成績15勝(9KO)。つまり暫定戦1勝(1KO)。
複数階級制覇とは関係ないけど、ゴロフキンの17連続KO防衛。17番目がWBA戦ではないんだけど、それよりもタイトル獲得した試合がミルトン・ヌネスとの暫定王座決定戦。次の試合から世紀王座戦になってるけど・・・・ここに書いても誰も見てないくさいのでブルック戦の記事の方に書こう
あっちも誰も見てないけどこっちよりはまし



暫定王座を無視するとアルセ、ドネアは4階級制覇、マルケス3階級、ゲレロは2階級ということになる。実際米国メディアではこういう扱いになっている場合が多い気が。
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↑を裏付ける例として、上記の表に沿うとロイは世界タイトルマッチで22勝していることになるが、先日のホプキンス対ムラート戦でShowTimeにて紹介されていた世界戦勝利数のランキングではロイは21勝。
なぜなんだろうと、調べてみたら1996年6月に最初にライトヘビー級王座を掴んだ対マッカラム戦が暫定タイトルマッチだった。(ロイはその後正規王座戦に勝利、最終的に3団体統一も果たす)
上記の表によると22勝しているアルセも暫定タイトルマッチが多いためShowtimeの表からは外れている。
今後、暫定タイトルマッチを完全に除外し、暫定戦のデータは参考として併記という形に作り変えようか思案中。めんどくさい
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パッキャオが事実上の8階級制覇と言われるのは、フェザー級で当時階級最強と見られていたマルコ・アントニオ・バレラに勝利、同じくスーパーライト級でリッキー・ハットンに勝利しているから。
リニアル王座(lineal championship)という考え方に基づくと、パッキャオはF,Fe,SFe,SLの4階級制覇王者(アルファベット王座を獲得したSB、L、W、SWは無視され、アルファベット王座を獲得出来なかったSLとFeをカウントしている)。
同じ概念で見ると3階級デラホーヤ(SL,W,SW)、レナード(W,SW,M)
2階級デュラン(L,W)、ウィテカー(L,W)
1階級メイ(W)、ハーンズ(SW)
0階級ロイ、ガメス

詳しくは
Pacquiao Aims for Four (and Six): Real History Part VIII




ついでに
歴代世界タイトルマッチ勝利数ランキング(元ネタ)
31:フリオ・セサール・チャベス(37戦31勝(21KO)4敗2分)
28:オマール・ナルバエス 
26:ジョー・ルイス 
25:リカルド・ロペス
25:ダリウス・ミハエルゾウスキー
24:オスカー・デラホーヤ(28戦24勝(17KO)4敗)
24:バージル・ヒル
24:フロイド・メイウェザーJr(24戦24勝(10KO))
23:バナード・ホプキンス

22:モハメド・アリ
22:ヘンリー・アームストロング
22:エイブ・アッテル
22:ジョー・カルザギ
22:ロイ・ジョーンズJr
22:スベン・オットケ
22:ポンサクレック・ウォンジョンカム









パッキャオ選手が4階級制覇の偉業を達成したのを機にボクシングの歴史における複数階級制覇記録についてまとめておきます。

6階級制覇(Six division champions)

Oscar De La Hoya
オスカー・デラホーヤ(1992~):39勝(30KO)5敗
複数階級制覇の最高記録はゴールデンボーイ・デラホーヤの6階級。
スーパーフェザー級から順番にミドル級までの6階級で世界王者になったデラホーヤですが、最初のスーパーフェザー級のタイトルは当時まだ権威の低かったWBOでのもの&最後のミドル級タイトル獲得は論議を呼んだ判定で掴んだもの、とケチをつけようと思えばつけれる感じだったりします。

5階級制覇(Five division champions)

Ray Leonard
シュガー・レイ・レナード(1977~1997):36勝(25KO)3敗1分
ウェルター級からライトヘビー級までを制したレナード。
しかし、ライトヘビー級王座を獲得した対ドニー・ラロンデ戦が空位のスーパーミドル級王座決定戦も兼ねるというムチャクチャとも言える形での5階級制覇には当時から色々と言われてました。

Thomas Hearns
トーマス・ハーンズ(1977~2006):61勝(48KO)5敗1分
永遠のライバル、レナードと同じくウェルターからライトヘビー級を制したハーンズ。しかし彼の5階級制覇も新設されたばかりのスーパーミドル級王座、しかも新興団体のWBOのものを含み、ちと文句をつけたくもなります。
スーパーミドル級というクラス自体、レナードとハーンズの5階級目のために作られた的な意味もあったような気がしてるんですが、どうなんでしょう?

Floyd Mayweather Jr
フロイド・メイウェザーJr(1996~2007):39勝(25KO)
先日引退を表明したメイウェザーはスーパーフェザー級からスーパーウェルター級の5階級を全勝のまま制覇。ファイトスタイルや試合以外でのパフォーマンスなどで批判に晒される事も多い彼ですが、この複数階級制覇に関しては全く文句のつけようの無いプロセスを経てのものかと思います。

4階級制覇(Four division champions)

Roberto Duran
ロベルト・デュラン(1968~2001):103勝(70KO)16敗
パナマの石の拳はライト級からミドル級までの4階級を制覇。
スーパーウェルター級スーパーライトのタイトルは飛ばしています。
ライト級の絶対王者として長らく君臨し、その後増量と共にファイトスタイルを変えながら複数階級制覇の道を歩いたデュラン。
37歳にして4階級目を獲得したミドル級タイトルマッチ、対アイラン・バークレー戦は素晴らしい試合でした。


Pernell Whitaker
パーネル・ウィテカー(1984~2001):40勝(17KO)4敗
ライト級からスーパーウェルター級までを全く危なげなく制して見せたディフェンスマスター。フリオ・セサール・チャベスの連勝記録をストップさせ(不可解なドロー)4階級制覇を阻止した試合が印象的です。


Leo Gamez
レオ・ガメス(1985~2005):35勝(26KO)12敗1分
ミニマム級からスーパフライ級を制したガメスは日本のリングにもお馴染みのベネズエラ人。何度も終わったと思わせながらその度に復活し、遂には4階級を制してしまった強打者でした。軽量級での記録&本場米国での知名度の低さ(MSGで1度試合してますが)から少々不当に評価が低い気がします。


Roy Jones Jr
ロイ・ジョーンズJr(1989~):52勝(38KO)4敗
ミドル級からヘビー級を制したジョーンズ。彼のヘビー級制覇は長いボクシング史で見ても快挙中の快挙と言えるでしょう。
クルーザー級の王座を飛ばしています。


ボクシング史に残る名選手たちと肩を並べる偉業を達成したアジアの至宝パッキャオ(Manny Pacquiao)。彼の4階級制覇で特筆すべきは7階級にまたがる階級でのものという点です。
先人たちは階級を飛ばした場合でもいずれも1階級のみ。
パッキャオは、スーパーフライ、バンタム、フェザーでの世界王座を獲得していません。
これをもって実質7階級制覇だ、とは言いませんがここまで幅広い階級でトップを走り続けた選手というのは彼が初めてなのではないでしょうか。
クラスを上げてなお失われないスピードとパワーも驚異的です。(今回の試合では以前ほどのパワーでの優位性は感じませんでしたが)

フリオ・セサール・チャベスアレクシス・アルゲリョら超ビッグネームたちが挑み跳ね返された4階級目の高い壁。パッキャオの活躍をリアルタイムで体験できる喜びでいっぱいです。(Three division champions)



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8 コメント

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Unknown (じろ~)
2008-07-01 10:15:17
パッキャオが勝って浮かれてしまい、息子とふざけてパッキャオごっこをしていたら風邪攻撃をもらってしまいノックアウトされてしまいました『笑』

しかしパッキャオの右フックなど、素晴らしかったですね。これだけ右が生きるとむしろ、サウスポーの方が相性『対バレロも』がいいのかなとか思ってしまいました。なんか超攻撃型のアウトボクサーって感じで、もしかしたらボクシングの究極型なんではないかと思ってしまった程です。
今のパッキャオを五角形のグラフとかで表すと、ほぼ全項目で満点になりそうなぐらいですよね。
もしも対バレロ戦が決まったとしても、今のパッキャオが負ける姿は想像出来ないし…メイウェザーなき今、PFP第1位は間違いないですね…
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Unknown (バルガスファン)
2008-07-01 18:43:05
初めてコメントします
管理人はデラホーヤが嫌いなのでケチつけてるけど
デラホーヤですがSフェザーで他の団体も余裕で獲れたでしょうし、当時のWBOでも問題ないと思うし
ミドルは僅差だったけど、勝ちでも問題ないと思うな
レナードは普通に5階級制覇も出来るので僕はこれも問題に思わないかな
逆にガメスは中量級より遥に層の薄い軽量級なので評価できないかなw

パッキャオは7階級制覇も出来たのにもったいないで
すね
特にフェザーを獲らなかったこと、フェザーを獲得してたら今でも7階級は狙えたのに



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Unknown (管理人)
2008-07-01 19:32:47
>じろ~さん
この日の素晴らしいパフォーマンスでメイなき今、パックをPFP1位に挙げる識者は多いですね。
パッキャオ選手のファンとしては嬉しい限りのニュースですね。

>バルガスファンさん
歴代の複数階級制覇王者たちの実績にケチをつける気は毛頭なく、彼らには最大級の敬意を抱いているつもりです。
ゆえに今回のパッキャオ選手の快挙にも感慨がひとしおだったりしているのですが、ちと言葉足らずでした。

パッキャオ選手の場合フライ級の減量が正気の沙汰ではなかった事がその後の活躍で明白ですので、実質7階級制覇だと言う声には賛同できかねるのですが(スーパーフライ、バンタムでのコンディションを作るのは無理だったのでは?)
フェザー級に関しては勿体無かったなぁとは思いますね。当時トップだったバレラ選手に完勝してますし、マルケス選手にも勝ちに限りなく近いドローでしたから。
ですが最終的にフェザー級王座はを獲得できませんでした。このあたりこそが複数階級制覇の難しさでもあると認識しています。
この難しさをもクリアして複数階級制覇の結果を残した先人たちの偉大さを再認識させられます。

バルガス選手がディアス選手に付き添っていましたね。大橋会長状態でびびりました
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Unknown (TITO)
2008-07-01 23:00:24
同じく初コメです。毎度楽しく拝見させて頂いてます

複数階級の制覇ですが、70年代からの増加傾向は、やはり階級の細分化の結果なのかもしれないですね。ただそのことが、記録の価値を損なうものではないとも思います。

個人的には管理人さんと同じく、ジョーンズのヘビー級獲得は最大級の快挙だったと考えていますが(計量の時点で体重差15kgくらいあった気が…)、今回の『フライからライト』というパッキャオの記録も素晴らしいものだったと思います。

今後の問題は、パワーがどこまで通用するのかという点ですかね。今回はうまく立ち回ることを最優先にしていたようなので、よく分かりませんでしたが。
もっとも勢いでハットンにまで勝ちそうな気も十分にして、楽しみですw
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Unknown (プクー)
2008-07-02 02:59:21
パッキャオの負けを検証していくとはっきり負けたといえるのがグリーンボーイ時代のフライ級でトレカンポという凡庸な選手にKOされています。その時の映像を確認するとまさに交通事故みたいな負け方でした。この選手もパッキャオに勝ったということでフィリピンでチヤホヤされていそうですね。

今後彼がどんな相手にどんな苦戦をするのか?ちょっと想像しにくいですね。旺盛なアタックの凄みで優位にたてた今までとはちょっと違う感じは受けましたがまだまだすごいことをしでかしそうな余裕もあります。

かつてジョー小泉氏が世話する話もあったのだが練習さぼってビリヤードばっかりやるような性格だから断ったみたいな話を聞いたような気がしますがいやはや凄い逸材だったんですねぇ。
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Unknown (管理人)
2008-07-02 19:11:02
>TITOさん
階級の細分化と統括団体の増加が複数階級制覇を促す要因であった事は事実でしょうね。だからといって複数階級制覇の価値が損なわれているとは思わないってのはTITOさんと同じです。
ロイ選手のヘビー級戦は体重差33ポンドですから約14.97キロ差ですね。
パッキャオ選手のデビュー時と今回との体重差が28.5ポンド(約12.93kg)ですから、まだもう少し上乗せ可能???w
今後の課題はパッキャオ選手のパワーが通用するかと同じく、相手のパワーにどれだけ対応できるのかってのが鍵になるのでは、と考えています。
今回の試合の様な、よりスピードを重視した戦い方にシフトしていくのかもしれませんね。

>プクーさん
ビリヤードばかりやってる性格。
こういう能天気な面もパッキャオ選手の強みの一つなのではないかと思う事があります。
良い意味での気分転換、リフレッシュができる能天気さとでも言うんでしょうか、日本人の様にクヨクヨ悩んだりしなさそうです。
他の事でリフレッシュできる分よりボクシングに集中できる、
そんな感じがするんですが、単なる私の妄想なのかもしれませんw
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デュラン (てつを)
2008-07-04 02:10:26
ロベルト・デュランはデビー・ムーアを倒しWBA世界スーパーウェルター級タイトルを獲得しています。
飛ばしたのはスーパーライトのタイトルですね。
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Unknown (管理人)
2008-07-04 15:54:25
>てつをさん
ご指摘ありがとうございます。修正しておきました。
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