ディアス対パッキャオ直前情報

アジアの至宝、マニー・パッキャオ選手が4階級制覇を目指しWBCライト級王者デビッド・ディアス選手に挑戦する注目のタイトルマッチが明日に迫っています。
(試合をPPV放送するHBOのページで、パッキャオ選手の対モラレス２、対バレラ２のフル映像が見れます。）

計量はディアス選手135lbs、パッキャオ選手134.5lbsでパス。

Pacquiao 134.5, Diaz 135!
写真：Diaz, Pacquiao make weight


注目の一戦を予想する海外記事ではパッキャオ選手有利とする声が多いようです。
Pacquiao vs. Diaz: The Pre-Fight Report Card
CompuBox Fight Analysis: Manny Pacquiao vs. David Diaz
Team RSR Fight Picks: Manny Pacquiao Vs David Diaz
How It'll Look: Pacquiao/Diaz

まず最初に言っておきますが私はパッキャオ選手の大ファンです
そのうえで予想してみますが、私もパッキャオ選手のハイテンポなボクシングがディアス選手を圧倒してフィリピンの英雄が4階級目のベルトを獲得する、と予想します。
ただやはりパッキャオ選手のパワーがライト級でどこまで通用するか、ってのには不安が大きいです。パッキャオ選手の試合の直前はファンゆえにいつもドキドキしてしまうのですが、今回は本当に怖いです。

テクニシャンとの試合が続いていたパッキャオ選手にとってディアス選手のようなファイターとの対戦は2年前の対オスカー・ラリオス戦以来久しぶりです。ラリオス選手との試合の時にはかなり危ないピンチもあったパッキャオ選手。怖いです。

今回の試合では、フライ級上がりのパッキャオ選手にとって7階級目となるライト級での戦いでディアス選手とのナチュラルなパワーの差にばかり焦点が当てられていますが、もう一つ気になるのがディアス選手がサウスポーと言う点。これが結構怖いです。
パッキャオ選手の対サウスポーの試合となると2002年の対ファッシャン3Kバッテリー選手との一戦が最新。この時はパワーの差で圧倒しての勝利であまり参考にはならない感じ。

パッキャオ選手のカット癖も不安要素の一つ。ディアス選手がゴリゴリ頭から来そうな感じもするので、カットで集中力を失くしディアス選手のゴリ押しに弱気な面を見せる展開ってのも想像できなくはないです。ちょうどアガピト・サンチェス選手とやった時のように。
・・・サンチェス選手もサウスポーでしたねぇ。。。
※※この試合、えらい久々に見直してみたらサンチェス選手右構えでしたｗ、立ち上がりにサンチェス選手の逆ワンツーが何度もいい感じで入ってたからサウスポーだと思い込んでたのかな？
サンチェス選手のラフファイトにペースを乱された試合、との記憶も見直してみたら大分違ってて、ボディで効かされ打ち終わりにパンチを合わされリズムに乗り切れない、という苦しい苦しい試合でした。


などと不安が止まらないファン心理なのですが、両者のスピードの差、攻撃のテンポの差は明白。ディアス選手の単調な前進をパッキャオ選手のシャープな攻撃が凌駕する展開が最も可能性の高いシナリオなのではないでしょうか。
決して打たれ強いとは言えないディアス選手からノックダウンを奪う場面も大いにあり得ると予測できます。
ディアス選手もカットしがちですから、パッキャオ選手の後半ストップあるいは明白な判定勝利、と予想しておきます。
両者のボクサーとしての格の違いが如実に現れる試合になる、、なって欲しいですｗ

いまから海外記事などを見ているだけで凄くドキドキしてきてやばいです
こんな気持ちになったのは何時以来でしょう。
フィリピン国民の期待を一身に浴び誇り高く戦うパッキャオ選手の素晴らしいパフォーマンスが見られることに期待して試合を待ちたいと思います。
好ファイトになる事を願っています。

以下compuboxのデータより
○パッキャオ
・異なる4つ目のクラスでの4つ目の世界王座チャレンジ
・プロデビューは106lbs（今回は134.5lbs)
・7人の世界王者若しくは世界王者経験者と対戦し9勝(6KO)1敗1分。
・51戦のキャリアで274ラウンド（平均5.4ラウンド)
・51戦中34KO勝利(67%)
・KOラウンド　1R-6; 2R-6; 3R-5; 4R-5; 5R-3; 6R-4; 8R-2; 10R-2; 11R-1
・10ラウンド以降の戦いが6度(ディアスは3度)
○ディアス
・36戦で215ラウンド(平均6.0R)
・36戦で17KO(47％)
・初回KOは2度
・KOラウンド　1R-2; 2R-2; 3R-4; 4R-3; 6R-3; 9R-1; 10R-2
・6回以降の戦いが10度で6KO


ファン・マヌエル・マルケス対マニー・パッキャオ(2008/03/15)
マニー・パッキャオ対マルコ・アントニオ・バレラ(2007/10/06)
マニー・パッキャオ対ホルヘ・ソリス(2007/04/14)
マニー・パッキャオ対エリック・モラレス(2006/11/18)

●ライト級10回戦・デビッド・ディアス対ラモン・モンタノ
デビッド・ディアス対エリック・モラレス(2007/08/04)