国分寺・天使館、昼。
素おどり/西村未奈、音楽/梅原徹。
冒頭、腰を折って逆U字型を長時間をかけて深めた後、ゆっくり崩れていく流れは室伏鴻を想起。ほぼ無音に近い状態で(音楽といってもスマホにつないだイヤフォンから環境音のようなものがたまに聞こえてくる程度)、意識的な身体操作の向こう側へ超えていく運動と、手前側に落ちていく運動(「赤ちゃん返り」的な)の間を行き来しているように感じた。何とか自分の背中を見ようとするかのように、左から右から必死に振り返り続けるシーンが、前者の最たるものとして強烈に焼き付いた。あそこは素晴らしく怖かった。