以下の記事を読んで感じました。
「やれやれ、またマスコミがワクチンの副反応を誤報的強調して不安を煽っているなあ」
とくに「ワクチン接種後に高齢者が亡くなる」ことをどう捉えるか、正しく伝わる配慮が全くなされていません。
マスコミは「ワクチン接種後に高齢者が〇〇人死亡」という題字で報道します。インパクトがあります。しかしそれがワクチンと関係した死亡かどうかは、ニュースの最後にちょこっと足す程度で印象に残りません。
施設に入っている高齢者は、そこが最後の住処、いずれ死を迎える人々です。ワクチン接種後に死亡したとしても、それが持病によるものなのか、ワクチンによるものなのか、判定は難しい・・・そういう例さえも一緒くたにワクチンのせいにされる可能性があります。
すると当然、反対運動が発生して、ワクチン接種に不要なブレーキがかかります。
■ 新型コロナワクチンの副反応の報道をどのように捉えればよいのか
忽那賢志 | 感染症専門医
(2021.2.21 Yahooニュース)より抜粋
「アメリカの高齢者施設では2021年1月18日までにワクチン接種後に129人の高齢者が亡くなられたと報告されていますが、これは平時に高齢者施設で亡くなられる方と比べて多いわけではなく、この129人もワクチン接種との因果関係はないだろうと結論付けられています。」
「ノルウェーでも同様にファイザー社の新型コロナワクチンを接種後に1月26日までに33人の高齢者が亡くなられたものの、接種との因果関係はないと判断しており・・・」
「今後、日本国内でも「ワクチン接種後に死亡」という事例が「副反応疑い」として報告されることになりますが、それをそのまま「ワクチンのせいで死んだ」と捉えてはいけません。
大事なのはその頻度です。
例えば、65歳以上の高齢者は1年間に123万人亡くなっています(平成30年人口動態調査)。
つまり、1日当たり約3400人の高齢者の方が亡くなられています。
今後、高齢者にワクチン接種が進んでいけば、因果関係はなくともワクチン接種後に亡くなられる方は必ず出てきますが、その数が「ワクチン接種をしていない高齢者」と比べて明らかに多いのかどうか、を慎重に評価する必要があります。」
そう、因果関係が明らかな副反応がある一方で、判断に迷う副反応も報告されます。
もし、ワクチンを打たなかったらどうだったろう?
症状は出なかったのではないか?
誰しもそう思うことでしょう。
しかしそれを確認することはできません。
我々はタイムマシンを持っていないからです。
ではどうやって判断するか?
ワクチンを接種した人と、ワクチンを接種していない人で、その症状の発生頻度比較すればいいのです。
たくさんたくさん人数を集めて。
そのように解析されたワクチンの副反応疑い症状を二つ紹介します。
1.MMRワクチンと自閉症
英国の医師が書いた論文で関連性が疑われましたが、デンマークでの大規模調査(65万人対象)比較によりMMR接種者とMMR被接種者の間で発生頻度に差がないことが報告され、この疑いは否定されました。
また、きっかけの論文に詐称問題が指摘されて撤回され、執筆医師は医師免許を剥奪されました。
2.HPVワクチンとCRPS
被害者の会が提出した24症状について接種者と被接種者を数万人単位で比較し、発生頻度に差がないことが報告されました(名古屋スタディ)。
上記2つについては、科学的に因果関係が否定されたものの、未だに反対運動にとらわれている人々がいます。
自分の身内に症状に苦しむ人がいて、それがワクチン接種後であれば、ワクチンを責める気持ちはどうやっても拭えないのでしょう。
そして日本のワクチン忌避の風潮は「日本政府への不信感」がその根底にあることを感じます。
その根っこは「水俣病」だと思います。
チッソという会社が皮に排泄した有機水銀が健康被害を発生させた事件ですが、病気の認定から日本政府が会社が流したメチル水銀が原因であることを認めるまで12年もかかりました。
体の後遺症だけでなく、心の後遺症に、国民はいまだに悩まされ、政府を信頼できずにいるのです。
“忖度”で官僚が左遷される現在の日本政治。
本当の黒幕は官僚の人事を握って官僚を操っている政府、そしてその根源である内閣人事局創設に関わったのは安部前総理や官房長官時代の現・菅総理なのに・・・。
こんなことでは今後も“日本政府の提供する”ワクチンは信用されないことでしょう。
ん、また脱線しましたか?