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徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

インフルエンザの話題2つ

2012年08月13日 07時32分17秒 | 小児科診療
 猛暑の候、インフルエンザなんて忘却の彼方・・・と思いきや、下記ニュースが流れました。

■ 沖縄、夏でも季節性インフル流行 高齢者の割合高め(2012年8月11日 朝日新聞)
 季節性インフルエンザが沖縄県で流行している。県内全域で注意報が発令されており、一部の地域では警報レベル。発症すると重症になりやすい60歳以上の患者が多く、注意が必要だ。
 季節性インフルエンザは冬に流行するが、亜熱帯海洋性気候の沖縄では夏に流行することがある。2006年以来となる今回は、学校が夏休み期間に入って患者は減少傾向だが、60歳以上が全体の2割弱と通常より高い割合を占める。全国的には流行はみられない。


「夏でも沖縄ではインフルエンザが流行する」知識が小児科医の間で一般化したのは10程前と記憶しています。今年は話題にならないなあ、と思っていたところにこのニュースを目にしたのでした。

■ 米国内で豚インフル感染者急増、1週間で9倍に(2012年8月10日 読売新聞)
 【ワシントン=中島達雄】米疾病対策センター(CDC)は9日、米国内で新型の豚インフルエンザウイルス「H3N2変異型」に感染する人が急増していると発表した。
 7月以降に確認された感染者数は、8月9日現在で145人。3日には16人だったのが、約1週間で9倍に増えた。今後も増える見通しだという。
 9割以上が子供で、大半は地域の農業フェアなどで豚と接触していた。感染の中心はインディアナ州(113人)とオハイオ州(30人)。145人中2人が入院したが、いずれも既に退院した。死者は出ていない。
 このウイルスには、2009年に大流行したインフルエンザウイルス(H1N1)の遺伝子の一部が混ざっている。人間同士の感染はまだ限られているが、CDCは「感染しやすい性質に変わる可能性がある」として警戒している。


 こちらは新型インフルエンザ(pandemic2009)関連の話題です。H3N2タイプは本来「A香港型」ですが、それにH1N1遺伝子が混ざったハイブリットタイプが検出されたという内容。
 今のところ「ブタ→ ヒト」ルートのみのようですが、変異して「ヒト→ ヒト」ルートでの感染力を獲得すると、大流行する可能性が出てくるのが問題です。



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