来シーズンのスギ花粉飛散予測が発表されました。
■ 日本気象協会 2022年春の花粉飛散予測 第2報発表
北関東は2月中旬から飛び始めるようです。
飛ぶ量は例年より「やや多い」かつ昨年より「やや多い」という予想。
つまり、昨シーズンより症状がつらくなる可能性大、ですね。
なお、「やや多い」は「比較対象の110-150%」とのことです。
表にまとめると以下のようになります。
小児科・アレルギー科を標榜している当院では、
例年、たくさんの子どもの花粉症患者さんが来院して治療を受けています。
近年、スギ花粉症の低年齢化が進んでおり、
1歳の子どもを「スギ花粉症」と診断・治療したこともあります。
毎年、つらい症状に悩まされる方は、症状が出る前から治療を始める(「初期療法」と呼びます)と軽く済ませることができます。
具体的には、2月に入り花粉飛散情報がはじまったタイミングで、抗アレルギー薬内服や点眼・点鼻薬を開始することをお勧めしています。
また、当院ではご希望により漢方薬も処方しています。
漢方薬は以下の点でメリットがあります。
・眠くならない
・鼻詰まりがよくなる
・目の痒みに効く
・だるさや微熱に効く
・喉や胸のチリチリ感に効く
などなど、西洋医学の抗アレルギー剤ではカバーできない症状にも有効です。
また、5歳以上の患者さんで対症療法ではなく根治を目指したい方には「舌下免疫療法」がお勧めです。
スギ花粉エキスを錠剤に固めたものを、あえて体内に投与を続けることにより、スギ花粉に反応しにくい体質に改善してくれる治療法です。
数年間の継続治療が必要ですが、有効率80%と高率です。
近年、当院でも希望されて始める患者さんが増えています。