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徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

2015年冬、インフルエンザは流行らずに年末を迎えました。

2015年12月29日 07時34分21秒 | 小児科診療
 昨日、2015年の診療が終了しました。
 インフルエンザの流行がないまま。
 こんな年は珍しい、というか記憶にない。
 下記ニュースによると、2006年以来だそうです。

■ インフル流行、今季は年明け? 06年以来、国立感染研
朝日新聞デジタル 12月28日
 今季はインフルエンザの全国的な流行が例年より遅くなっている。国立感染症研究所(感染研)の28日の発表では、全国約5千カ所の定点医療機関から報告された最新の1週間(14~20日)のインフルエンザの患者数は1カ所当たり0・46人で、流行開始の目安の1人を大きく下回っていた。
 感染研によると、インフルエンザは例年、11月下旬~12月に流行期に入ることが多い。今季の流行期入りが年明けになったとすると、2006年以来となる。
 今季の最新1週間の患者数を都道府県別でみると、1人以上は秋田県(3・41人)、北海道(1・54人)、新潟県(1・26人)、福島県(1・14人)、沖縄県(1・00人)の計5道県だった。
 感染研は「流行期入りが遅れている理由はわからない」としている。


 その代わりといっては何ですが、RSウイルスが流行しました。
 小児科医にとってはインフルエンザの前座を務めるイメージのあるRSウイルスですが、今シーズンはその前座のみで終わってしまった印象。

 当院ではインフルエンザとRSウイルスの両方が検出できる迅速診断キットを導入しています。
 12月に入り発熱&咳嗽の患者さんにインフルエンザを疑って検査しても、陽性になるのはRSウイルスばかりでした。

 RSウイルスは乳児が気管支炎を起こしやすく、とくに3ヶ月未満の赤ちゃんはハイリスク。
 しかし、今シーズンは乳児よりも2-3歳の幼児が目立ちました。

 

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