板垣 英憲(いたがき えいけん)ニュースにブログ:世界の中の日本―これからの50年
「進歩のない者は決して勝たない。負けて目ざめることが最上だ。日本は進歩ということを軽んじ過ぎた。私的な潔癖や徳義にこだわって、本当の進歩を忘れていた。敗れて目ざめる、それ以外にどうして日本が救われるか。今目覚めずしていつ救われるか。俺たちはその先導になるのだ。日本の新生にさきがけて敗れる。まさに本望じゃないか」(吉田満著「戦艦大和の最期」より引用)
この話とはちょっと外れてしまうのかもしれないけれど(っていうかちっこい話なんだけれど)、人生は「上手に負けを受け入れる」ことが大事なんだと思えることが多くなった。素直に負けを認めながらも、戦いの場から逃げないことと戦う気持ちを失わないでいることができれば、チャンスはまた巡ってくる・・・たぶん。
人は日常的に勝ち負けを宣告されながら生きている。がんばって勝ち続ける人もいるのだろうけれど、私みたいに始終負けを認めないわけにはいかない人間でも、幸福にはなりたいわけで、本当のところ死ぬ瞬間までトータルで勝ったのか負けたのかなんてわかりはしないのだから。
敗者とみなされる自分と正面から向き合って、内面に隠した闘志を静かに燃やしていると、自分と目標だけが見えてきて、他人と比較することの意味のなさも実感する瞬間がある。
って・・この年でいまさら言うことでもないけれど、勝負しないことで対面を保とうとする若い人を見るときも、ふとそんなこと思います。
プライドは大事だけれど、プライドの持ち方はもっと大事だよって。