安倍、福田、麻生もか?
<コメンテーター>
田岡俊次(朝日ニュースターコメンテーター)
石川 好(ノンフィクション作家)
川村晃司(テレビ朝日コメンテーター)
水島広子(前衆議院議員、精神科医)
横尾和博(社会評論家)
<テーマ>
(1)安倍、福田、麻生もか?
麻生首相が「衆院解散」の判断を迷っているようです。自民、公明の執行部が「10月末解散、11月30日総選挙」にひた走る中で、麻生首相周辺は「早期解散論」を押し戻す動きを強めています。補給支援法、金融強化法、第2次補正(経済対策)などを絡めて政局から目が離せません。麻生首相、自民・公明執行部、民主党の激しい綱引きの中で安倍、福田両首相のように麻生首相の政権放り投げはあるのでしょうか。
(2)日印首脳会談の中身
麻生首相は22日、首相官邸でインドのシン首相と会談し、物やサービスの自由化を目指す経済連携協定(EPA)の早期合意を目指し交渉を加速することで一致しました。両国間の安全保障協力を促進する包括的な枠組みをつくることでも合意し、インド洋の海上交通の安全を確保するための防衛交流の強化を盛り込んだ共同宣言にも署名しました。日本とインド今後の関係はどうなるのでしょうか。
(3)12道府県 不正経理の中身
会計検査院が12道府県の経理状況を調べたところ、総額約15億円の不正経理が見つかりました。うち約9億円は国土交通省、農林水産省の補助金や委託費で、年度内に使い切れなかった予算を外部の業者に預けるなどしていました。最も多かったのは、愛知県の2億数千万円で、検査院は今後、他の都府県についても調査を進める方針です。
(4)中国経済もかげり
中国国家統計局が20日発表した7~9月の国内総生産(GDP)実質成長率は前年同期比9.0%でした。4~6月の同10.1%から大きく減速し、05年10~12月の同9.9%以来、11四半期ぶりに10%を下回りました。03年4~6月の同7.9%以来の低水準。欧米向け輸出の減速が続いているためで、世界的な金融危機の悪影響が中国の実体経済にも及んでいることが明確になりました。
(5)妊婦 7病院受け入れ拒否で死亡
出産間近で脳内出血の症状が見られた東京都内の36歳の女性が7病院から受け入れを断られ、出産後に死亡していたことがわかりました。手術を受けた病院に到着するまで約1時間15分かかっており、東京都は詳しい経緯を調べています。都によると、女性は今月4日、頭痛などの体調不良を訴え、江東区のかかりつけの産婦人科医院に救急車で運ばれました。かかりつけ医は脳内出血の疑いがあると診断し、午後7時ごろから電話で緊急手術ができる病院を探しましたが、都立墨東病院(墨田区)など7つの大病院から「当直医が他の患者の対応中」「空きベッドがない」などと次々に断られたそうです。