ワールドビジネスサテライトで、キーコーヒーが、ハンドリップによるプロの技を、お湯の注ぐ量と時間を計量して、出来、不出来を評価するサービスが始まった。グラフの理想的なパターンと自分との違いが明確にわかる。番組では1時間くらいの練習により、理想的なパターンが再現できるようになるそうだ。
私も数年前から毎日ハンドドリップでコーヒーを淹れており、「むらし」が重要であることは十分わかっているのだが、この番組をみて思ったのは、私の場合はむらしのお湯が一気に投入しすぎだと思った。プロの様子を見ていると粉の中心部から少量を投入して、もっとゆっくりとお湯を注いでいる。私はUCCのペーパードリップでの淹れ方をお手本にしていたが、これでは良くないらしい。
コーヒー粉にお湯を入れると炭酸ガスが発生するのだが、速く注ぎすぎると粉の上に蓋をしてしまってガスの出口をふさいでしまう。全体的にはそれなりに膨らむのだが、抽出が不完全なのではと思った。だからプロは最初に中心部に注いでちょっと時間を置くことで、最初の炭酸ガスが発生し膨らむ。膨らんだ事を確認してガスの発生を追いかけていく感じかなと思った。これなら蓋ができずにガスが開放できて、コーヒーの香りが広がるのだと思った。
というわけで、番組のようにもっとゆっくりとお湯を注いでみたら結果は全然違った。香りが出ているし濃厚だ。
ハンドドリップは奥がとても深い。