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あるSEの業務日報

日報代わりの記録です。

インシュレーターを設置してみた

2017-04-10 00:51:36 | オーディオ

 先日かったレコードプレーヤーだが、実はレコードクリーナーと一緒にインシュレーターも合わせて買っていたが、土曜日にプレーヤーに設置してみた。

 まずは届いた品がこれ。

 

 オーディオテクニカのハイブリットインシュレーター AT6099

 まず「インシュレーター」で検索したところ、まず最初に現れたのがこの品でアマゾンのショッピングサイトが開いた。内容がよさそうだったので、楽天のビックカメラから注文した(私は基本的にアマゾンが嫌いだ)。

 6個1組なのだが、今回のレコードプレーヤーには足が4つなので2個余ることになるが、過去にオーディオテクニカの品は良い結果を生むことが多いし、何より安いのでこれにした。

 あと私のオーディオセットはメラルラックで組んでいるので、レコードプレーヤーに設置するのは足場が不安定になりそうなので、レコードプレーヤーの足の上に、昔使っていたアンプの台座の部分を取り外して、メタルラックの天板の上にインシュレーターを乗せる事にした。

 メタルラックのワイヤーに、昔のアンプの台座を乗せて、その上にインシュレーターを設置した。

 そしてレコードプレーヤーの足と位置を合わせてインシュレーターをセット。

 

 このように立派な台座が出来上がった。

 実際にプレーヤーを掛けてみたところ、びっくりするくらい音が良くなった。重低音が特に良く響く。インシュレーターを設置する前は、ちょっと軽いかな・・・と思っていたが、設置した事でとても音全体の厚みが増した。1万4千円の安物プレーヤーとは思えない、とてもずっしりとした音だ。

 このインシュレーターは2,950円で売られていたのでおすすめだ。5kgまで耐えられるので、アンプやプレーヤー、それにブックシェルフスピーカーなどにも使えると思う。

 本日の視聴

 マイクポスト。テレビテーマソング。  Mike post television theme songs

 

 高校生の時にレコードショップでこのアルバムを見つた。

 写真にあるように赤い円に中のマーク。そうアメリカンヒーローのテーマソングだ。1982年だったか日本でも放送されたウイリアムカット主演の大ヒットドラマで、北海道では日曜日の昼に放送されていた。

 アルバムの説明書きを読むと、「今、このレコードを手にしている貴方は、もしかしてTV番組『UFO時代のときめき飛行/アメリカンヒーロー』の熱狂的ファンではありませんか?ー中略ー「アメリカンヒーロー」なくして、このレコードの日本発売はありえなかったということを言いたいわけです」。

 このように説明されているが、作曲家であるマイクポスト氏の人気テレビドラマをレコードにしたものだ。ヒルストリートブルース、アメリカンヒーロー、私立探偵マグナムなど、日本でも放送されて人気作品となったが、アメリカンヒーローは日本でも早くに放映されたので人気が出たのだと思う。

 曲の説明として1曲目のヒルストリートブルースは、シカゴ市内でも犯罪多発市区の治安が悪い分署を描いたドラマで、エミー賞を多数受賞した伝説のドラマだ。

 2曲目がタイトルの帯封に書かれている「アメリカンヒーロー」で、平凡な高校教師が、ある日突、然宇宙人が飛来して、人類と救えとスーパースーツを手渡された。その赤いスーツを着ると、スーパーマンのごとく空を飛んだり、超人的な力で物を持ち上げたりすることができるのだが、うっかり取り扱い説明書を無くしてしまったので、パワーをうまく使えず悪戦苦闘するというドラマだ。日本語吹き替えは富山敬氏で、とても面白かった。

 3曲目はホワイトシャドウのテーマで、じつは私も知らない。

 B面の4曲目は、マグナムP.I.のテーマと書かれているが、トムセレック主演の私立探偵マグナムとして日本でも放送された。

 5曲目はスクールアウト。6曲目はロックフォードの事件メモのテーマであるが、この2曲は私は知らない。

 さてヒルストリートブルースはyoutubeにアップされている他、アメリカンヒーローもyoutubeでアップされている。

 作曲家のマイクポストは、他にも白バイ野郎ジョン&パンチ「CHiPs」。特攻野郎Aチーム「The A-team」。LAロー「LA LAW」、タイムマシーンにお願い「Quantum Leap」など、数々のヒット作品を手掛けていて好きな作曲家だ。


レコードアクセサリー

2017-04-08 15:39:50 | オーディオ

 レコードプレーヤーを買ったが、レコードをきれいにするクリーナーやスプレーなどがもう無いので新たに買った。

 左からレコード針用のスタイラスクリーナー。

 中央がレコードクリーナー。

 右側がレコードスプレーのスタットバン。

 スタイラスクリーナーはまだレコード針が新品でホコリがついていないので、後日使う事になるが、レコード盤についたホコリは掃除しなければならないのでクリーナーは必需品だ。昔はナガオカ製でもかなり高級なクリーナーを使っていたのだが、どこかに行方不明になってしまい(多分親が捨てたな)、とりあえずはホコリが取れればよいので、これを買う事にした。

 最後はレコード盤は静電気を帯びるので、ホコリが張り付かないように専用のスプレーがあるのだが、昔も使っていたスタットバンを買った。理屈はよくわからないが、普通のレコードスプレーよりも音が良いのだ。

 久々にこうしてレコードを出して聴いてみたが、暖かい音の代償として毎回クリーニングなどのメンテナンスが必要なのだと思い出した。文字通りアナログなので、きっちり手入れしないと大切な盤が傷ついてしまう。大切に扱っているつもりでも、長く使っているうちにプチッ、ポツッ、とスクラッチノイズができてしまう事が起きる。それだから、逆に手入れを含めてレコードは楽しいのだと思う。


レコードプレーヤーを買った

2017-04-05 02:19:25 | オーディオ

 今回も始まった楽天買い物マラソンだが、どうやら3月31日から始まっていたらしい。てっきり4月1日の20時から開始するものと思っていたら予想が外れた。

 さて、今回もいくつか買ったのだが、今回は以前からほしかったレコードプレーヤーを注文した。

 そして届いたのがこれ。デノンのDP-200USB

 ベルトドライブだが値段が安いのと、USBメモリーに録音できるので買ってみた。

 届いたのがこれ。

 さっそく箱を開けてみると「MAT」出てきた。

 MAT・・・マット?Monster Attack Team?などとくだらない事を思ったが、中を開けるとターンテーブルに敷くためにゴムマットだった。

 

 

 さらにその下にはプレーヤー本体がと注意書きが書かれており、ターンテーブルを入れる際に付属のゴムベルトを掛けるように指図されている。

 それと写真は載せなかったが、内部にフォノイコライザーのON/OFFスイッチが切り替えられるようになっていて、アンプ側でPHONO端子に接続できるようになっている。私のアンプはPHONO端子があるのでイコライザーはオフにした。

 次にターンテーブルをスピンドルにセットする。

  

そして左上にある穴から止めているシールをはがしてローラーに引っ掛ける。

 夜になり暗くてちょっと苦労したが、無事にベルトが掛かったので赤いシールを取り出してセット完了。

 ゴムマットを敷いて完成。

 あとは付属しているケーブルをアンプのPHONO端子と接続し電源を入れたら準備完了だ。

 

 針カバーを外してスタートボタンを押す。

 温かくやわらかい音色だ。思ったよりずっと音が良い。

 持ってきたレコードはスターウォーズ3部作。昔からレイアのテーマとヨーダのテーマが好きで、良く聞いたものだ。

 懐かしく聞いていたら、あっという間にA面の演奏が終了して戻ってきた。そうだ、片面25分弱の演奏だった事を思い出した。それでカセットテープはC-46というものがあり、レコードに合わせての規格だった。レコードを離れてからかれこれ30年くらいになるので当時の事をいろいろ思い出す。 

 予想した以上に良い音だったので、他にも母屋からレコードを持ってくることにしよう。


ヘッドフォンを壊した。

2017-02-19 14:53:07 | オーディオ

 普段ヘッドフォンは壁のフックにかけているのだが、ついうっかりヘッドフォンを引っ掛けて割ってしまった。

 オーディオテクニカ製で7~8年くらい前に大型電気店で5,000円くらいで買ったものだ。

 写真の通りバンドがスパッと割れてしまった。これくらいなら接着剤で直せるとおもうが、このヘッドホンは、オーディオテクニカという事で買ったのだが、じつはあまり音が良くないのだ。特に低音の鳴りが弱くてがっかりしてしまった。

 ヘッドフォンについてはもう20年以上前に買ったソニーのヘッドフォンをずっと愛用していたのだが、パッドが劣化して完全に崩れてしまい、しかたなくこのオーディオテクニカのヘッドフォンを買ったのだ。でもやはり安物はダメだった。

 当面は以前上海問屋で買った500円ヘッドフォンのほうがはるかに良い音が鳴るので、このヘッドフォンを使う事にしよう。


オーディオの思い出。PCMレコーダー、初めてのデジタル録音。

2017-01-08 19:29:16 | オーディオ

 今となっては全てがデジタルであり、アナログな物はほとんどない。以前はアナログレコードと録音するにはカセットテープというのが普通だったが、80年代になって徐々にデジタル機器が登場した。今回は私は初めて体験したデジタル録音について話そうと思う。

 PCM録音。

 この言葉は多くの人は聞いた事がないとおもう。まず、PCMとは Pulse Code Modulationの略で、パルス符号変調というCDなどのデジタル記録するために考案された方法であり、これで録音すると全く劣化しない記録ができるのだ。まさにデジタルである。

 当時一般的に使われていたカセットテープはヒスノイズというシャ~という耳障りな雑音が絶えず聞こえていたが、PCM録音はヒスノイズが全く発生しないのだ。ただ膨大な信号を記録するためには、ベータマックスと呼ばれるビデオデッキが必要であり、画像の代わりに音声の情報をデジタル記憶していくのだが、私は1983年だったか一度だけこのPCMレコーダーを使わせてもらった事がある。

 実は一昨年に亡くなった従弟が当時、このPCMレコーダーを購入して、半月間くらいこの機械を貸してくれた事がある。私もベータマックスを持っていたので、ビデオデッキを介して録音することができた。最初の感想は驚きの一言だった。当然だがヒスノイズが全く発生しない。アナログレコードを再生してみても、PCMレコーダーと録音の違いがわからない。デジタルのすごさを見せつけられた瞬間だった。

 それでこの半月間で何か記録できるものは無いかと考えていると、ちょうどFMでイエローマジックオーケストラの解散コンサートが開催される事を知り、PCMレコーダーで録音する事にした。ちなみに当時の私は喜太郎が好きであり、YMOはあまり関心がなくFMで何度か聞いた程度だったが、せっかくライブで流れるのだから通して録音しようと考えた。当時のカセットテープは片面45分が一般的であり、途中でテープ交換しなければならずライブ録音はつらいのだ。その点PCMレコーダーは2時間をそのまま録音できるので便利だ。こうしてYMOの散開コンサートをデジタル録音で記録することができたが、これは1985年にコンパクトディスク(CD)が発売される前の事であり、当時は本当に珍しい事だった。(CDが発売されたのは1981年だった。)

 その後、私が初めてCDプレーヤーを見たのは1986年であり、同級生がソニーのポータブルCDプレーヤーを見せてくれた。それが奇しくもYMOのCDであり、CDのダイナミックレンジの広さを見せつけられ、すぐに自分でCDプレーヤーを買ったのだが、やはりあのPCMレコーダーを体験させてもらったのが大きいと思う。

 


ボーズ ベビーキャノンの接続ケーブルを変えた。

2016-12-02 16:57:51 | オーディオ

 ボーズのアクースティマスキャノン(愛称はベビーキャノン)だが、付属のケーブルを止めて写真のインプット側の入力側と直接ケーブルでつないだら、恐ろしく音が良くなった。

 

  本来であれば専用のコネクタでスピーカーへ出力されるのだが、ケーブルを外してしまってボックスの入力端子の部分でスピーカーにそのまま出力させた。

 結果は大成功でとても音が良くなったし、アクースティマスキャノンもしっかり低音が出ている。

 取り外したケーブルがこれ。

 1本が5mもあり見ての通りまるで電気用の平行コードであり、とても良い音とは言える代物ではない。じつはずっと前も同様にケーブルを直接つないでいたのだが、パソコン用としてのスピーカー接続なので、そのまま付属ケーブルを使ったわけなのだが、改めてケーブルの違いを思い知らされた。

 本日の視聴はYoutubeで小澤征爾指揮ベルリンフィルのくるみ割り人形

 今回はパソコンで再生しているわけだが、ロシアの踊りの時に子供が泣く場面があるのだが、今回スピーカーケーブルを変えたことにより、何度か子供が泣いて観客が笑うシーンが鮮明に聞き取れた。昔の記憶がよみがえったのでほんとうにうれしい。


ノイズフィルタータップを追加した。

2016-11-26 17:14:49 | オーディオ

 最近すっかり書かなくなってしまったオーディオの記事だが久々にオーディオ改善だ。

 昔から使っていた電源用のノイズフィルタータップだが、ここ数年はパソコン用に使っていたが、これをやめて雷サージ付き電源タップに取り替えたので、元々オーディオ用として使っていたタップと取り付けた。

 6個タップであり、アンプやCDプレーヤーなど様々な電源が供給できるが、中身はおそらく一般的なフェライトコアだと思う。でもこれを使うのと使わないのでは音の奥行きが格段に良くなる。それと写真ではわかりにくいと思うが、ケーブルのシースにはチタンが練りこまれていて、外界の電磁波を遮断してくれるというスグレモノなのだ。だが以前も書いたが、オーディオテクニカのノイズフィルタータップは昔から使っているので、今回のものを含めて3つをつなげて動かしている。この威力は絶大であり、音の厚みというか奥行き感がずっと広がる。

 オーディオテクニカのラインフィルターは、もうこの手の商品は廃盤になっており入手できないが、フェライトコア自体は安く売られているので試しに取り付けてみると良いだろう。最近はデジタル機器が本当に多いので、高周波ノイズ対策にはかなり有効だと思う。


オーディオの基礎 12 アナログレコード

2016-10-04 00:32:52 | オーディオ

 今回はアナログレコードの話をしようと思うが、現在まともなレコードプレーヤーが無いので完全に昔話になってしまうが、最近はレコードが復活しているようで生産も増えてきているようだ。またレコードプレーヤーも複数のメーカーで現役で販売されている事もあり、基本的な事柄を説明していこうと思う。

 LP盤とSP盤

 まずレコードは大きくサイズの異なる30cmのLP盤と、17cmのSP盤の2種類がある。LP盤は両面で45分程度で、SP盤はたぶん10分程度の演奏が聴ける。たぶんというのは、じつはSP盤の最大録音時間という物が聴いた記憶がなく、片面で5分以上の曲を聴いたことないので10分程度とした。ちなみにLP盤は昔から46分と言われていた。

 CD(コンパクトディスク)は1つの面しか再生できないが、アナログレコードはまず片面で演奏でき、そしてそのままひっくり返して裏面を演奏することができる。17cmのSP盤はドーナツ盤とも呼ばれ、片面で5分程度の再生なので歌謡曲などに重宝された。表の演奏をA面と呼びB面は人気の少ない曲が多い。またSP盤は回転数が速い45回転が普通だ。ほとんどのプレーヤーが手動で回転数を切り替える事ができるので、45回転のSP盤を速度の遅い33回転で聴くことができた。よって女性の歌手が33回転にすると、ゆっくりとした歌になり、声も男のように低くなるので時折遊んだものだ。「大きなレコードは30cmのLP盤で33回転」「その半分くらいのドーナツ盤は17cmでEP盤。回転数は45回転」だ。多くのレコードプレーヤーは、オートスタートであり、盤を選択してスタートボタンを押すと自動で針が落ちて演奏が始まるようになっている。演奏の終了は溝に仕掛けがありわざと針飛びがおきるようになっているので、繰り返し「ボソッ、ボソッ」と音がするが、プレーヤーが曲が終わると急速に針が進むのを検知して、自動的に針が上がるプレーヤーが多い。フルオートプレーヤーと呼ばれる機種はボタンを押すだけの操作になっている。

 針は寿命がある

 レコード盤は塩化ビニールで出来ているが、信号として刻まれた溝は、小さな針をなぞることで再生できる訳だが、針は消耗品であり徐々にすり減って再生できなくなってしまう。針はダイヤモンドが多いが、サファイヤ針もあるので確認が必要だ。また再生中に巻き込まれたホコリが針を拾ってしまうので、そのままでいると針先にホコリが巻きついてしまう事がある。その場合はレコード針専用のクリーナーを用意して掃除する必要があるが、絶対に指でとったり息で吹き飛ばしてはいけない。針は非常にデリケートで壊す恐れがあるし、息もカビがはえる恐れがあるので、必ずクリーナーを用意しておこう。

 レコードクリーナーも必要

 レコード盤もホコリがついてしまうので頻繁に掃除する必要がある。またレコードは周りのふちの部分を持つようにして、信号がある溝の部分を直接さわらないようにしないと、指紋が付いてしまい後にカビがはえてしまう恐れがある。レコードは細心の注意が必要であり、ホコリの発生をを抑えるために、静電気を起こさせないレコード用スプレーも売られていたので、ネットで注文する必要がある。

 フォノイコライザーとRIAAカーブ

 まずレコードプレーヤーとアンプを接続する場合に、レコードプレーヤー側にフォノイコライザーを内蔵しているか、していないかでアンプ側の接続が変わってくる。低価格のプレーヤーはフォノイコライザーを内蔵している機種が多く、プレーヤーとアンプはAUX端子と接続する。この場合面倒な接続は不要なのですぐに演奏を聴くことができるが、ある程度のクラスになるとフォノイコライザーは内蔵しておらず、アンプ側は必ずPHONO端子と接続する必要がある。それとプレーヤーから出たアース線とアンプのアース端子と接続しなければならない。イコライザーを内蔵しているか、いないかでつなぎかたが変わるのだ。まずはフォノイコライザーを内蔵していないPHONO端子との接続から説明する。レコードプレーヤーから受けた信号は大変微弱なので、そのままではレコードプレーヤーの電気と、アンプの電気では、わずかだが電位差が生まれてノイズが出来てしまう。だから電位差をなくすためにアース線を結んで、ノイズを起こさせないことが重要なのだ。次にプレーヤーから来た信号は、そのままでは録音時に低音を減らすように出来ている。だからアンプ側で低音を補強し元の正しい音に復元するようにできている。この音の変換作業はRIAAカーブとして全てのレコード会社が決まり事として行っており、各アンプのメーカーもこのRIAAカーブで逆補正を行うようになっており、最終的にフラットな音として再生できるように作られている。このようにフォノイコライザーを内蔵しているかいないかはとても大切な事だ。

 PHONO端子接続しない、フォノイコライザー内蔵のプレーヤーの場合はAUX端子と接続する。プレーヤー側からすでに十分大きな信号が出ている。プレーヤーからアース線が出ている場合はアンプのアース端子と接続するが、出ていない場合はそのままで構わない。

 MMカートリッジとMCカートリッジ

 ここからは高級オーディオの話になるが、レコードプレーヤーの機種では、アームの先がカートリッジとして交換できるようになってる。カートリッジの違いで音質が大きく変わるのだ。カートリッジだけでもかなりの話となるのだが、ここでは代表的なムービングマグネット(MM)ムービングコイル(MC)について説明する。まずはムービングマグネットから説明するが、一般的にMM式と呼ばれレコードプレーヤーで圧倒的に使われているものだ。カートリッジの針先から出た棒の最後は磁石になっており、棒の周りには固定したコイルが巻かれているが、針先から伝わった振動が磁石を震わせるので電磁誘導により発電される仕組みだ。磁石が動くからムービングマグネットなわけだ。MM式カートリッジは比較的大きな電流が生まれるのでオーディオでは主流のなのだ。だが、ごく微細な信号は磁石が感知できないので、繊細な音はカットされてしまう欠点がある。それで動きを逆にして、固定した磁石の周りに針先からコイルを巻き付けるのがムービングコイルだ。MC式はコイルが小さいので針先からの微細な振動を捉えることが可能になる。MC式の方がより繊細な音を再生できるのだが、MM式とは比べ物にならないほど信号が弱いので、昇圧トランスで信号を増幅しないとアンプで聞こえないのだ。ゆえに音質的には優れているが、MM式のほうがはるかに簡単なのでMC式はほとんど使われていない。

 

 ベルトドライブとダイレクトドライブ

 低価格のレコードプレーヤーはベルトドライブを採用している機種が多い。ベルトドライブは、モーターに高速のスピードで安定的に回転させることができ、ベルトで減速させることができる。また1つモーターで機械的に33回転と45回転のベルトを切り替える機種もあったが、外れてしまうという問題があるので機械的には少数派だと思う。これもある程度のクラスになるとベルトではなく、ダイレクトにモーターを回転させるダイレクトドライブになる。これは構造的にはシンプルだが、モーターに低速で回転させる必要があるので、強力なモーターが必要となるし、回転数を常に一定で保つ必要があるのでサーボ回路が不可欠だ。ベルトドライブは全体的に安上がりで済むがベルトは寿命がある。その分ダイレクトドライブは高くなるが長持ちする。

 以上、とりあえずレコードの代表的な事柄を書いたが、他にも針圧などの話があるので機会があれば話したい。


オーディオの基礎11 スピーカーについて 

2016-09-30 03:14:18 | オーディオ

 スピーカーを選ぶのはとても重要なのだが、今回はスピーカーについて基本的な事柄を紹介していく。

 フルレンジとユニット数

 スピーカーを語るにはいろいろな切り口があるが、まずはユニット数の違いから説明しよう。これは1つのスピーカーだけでは低音から高音までをカバーするのは無理があるので、低音用と高音用に得意とする分野でそれぞれ分担するのだ。ユニット数が2つの場合は、低音用のウーファーと高音用のツイーターの2ウェイとなる。ユニット数が3つでは、重低音のウーファー、中域のスコーカー、高音用のツイーター3ウェイだ。それ以上の4ウェイでは、ウーファーが2つの物や、スコーカーが2つの物、ツイーターの上の部分を担当するスーパーツイーターなどがあるが、どれも高級オーディオの部類になるので使っている人はごく一部だ。最後にユニットが1つしかないフルレンジという物もある。フルレンジは構造が単純なので、ポケットラジオとか小型ラジカセなどで広く使われている。音としては中低域から中高音域が範囲であり、歌謡曲あたりをターゲットにして、イージーリスニングも良いが、ピュアオーディオとしてはあまり適さない。

 まずは3ウェイスピーカーから説明しよう。このクラスは大型スピーカーになるのが多く本格的な物といえる。一般的には25センチ以上のウーファーを持っている機種が多い。より低い音を鳴らすには大口径が必要となるので、35センチを超えるウーファーもあるがそれはごく一部であり、また大口径は値段も高くて場所もとるので、ほとんどのスピーカーは小口径でも小さく仕上げるかが各メーカーの腕の見せ所となる。

 完全密閉式とバスレフ式

 低音は部屋のどこでも音が聞こえてくるが、これは音が回り込んで聞こえるためだ。しかし、音を振動させるスピーカーにとっては、低音の回り込みが大問題となる。スピーカーの前面に低音を鳴らすと、そのままでは反対側の音が回り込むので、波形を打ち消しあって何も音が聞こえなくなってしまうのだ。それを防ぐためには、スピーカーを完全に密閉してしまうのが一つの方法で、完全密閉式と呼ばれる手法だ。このメリットは内部の空気が閉じ込められるので、スピーカーの裏側に回り込む事ができなくなり、低音がはっきりと聞こえるようになる。デメリットは密閉してしまった為、スピーカーの振動が内部の空気をたえず膨張したり減圧したりするので、効率が極端に悪くなる。つまり消費電力が増えてしまうという欠点がある。

 完全密閉式スピーカーは、ごく一部の高級オーディオにか採用されず、一般に使用されているのがバスレフ式だ。開放式とも呼ばれる。これは密閉はせずに空気が行き来できるようになっており、低音の回り込み問題に関しては反響版をきちんと計算して、低音の波長が逆転されるようになっている。これなら無駄に電力を消費しなくて済むし、スピーカーから出た音と、回り込んだ音が、ちょうど反転させて元の2倍の音になるようにしてある。また、口径の小さなスピーカーでも音楽が聞こえるので、ほとんどのスピーカーで採用されている。デメリットとしては、バスレフからのダクト(通気口)は、完璧な逆相を作り出す事はできないので、わずにノイズとなって音を汚してしまう事だ。このように完全密閉式とバスレフ式は一長一短がある。高価だし大型で大きなスピーカーとなるが、完全密閉式はとても素直で澄んだ音がする。

 大半はスコーカーが担っている

 3ウェイスピーカーのスコーカーは中域を担当しているが、中域とは、楽器ではチェロやビオラ、クラリネットやオーボエなど、ほとんどのパートがそうだ。もちろんボーカルもスコーカーが鳴らしている。ウーファーはダブルベースやドラムなどの本当に低い音の時しか出番はなく、バイオリンも高い音以外はスコーカーが鳴らしており、非常に守備範囲が広い。だから各ユニットでのメインはスコーカーであり、サブとしてウーファーとツイーターがあると考えるとよい。

 2ウェイスピーカー

 2ウェイは低音用のウーファーと、高音用のツイーターの2つのユニットで出来ており、3ウェイでのウーファーとスコーカーの役割を1つで鳴らしている。ブックシェルフスピーカーは20センチくらいの物が多く、2ウェイで構成される。またバスレフ式で低音を稼いで、小さなスピーカーでも低音と中域をカバーし、2ウェイでのウーファーはメインで音を鳴らている。

 フルレンジスピーカー

 1ウェイとも呼ばれるが、1つのユニットだけでスピーカーをドライブする物だ。1発フルレンジと呼ぶ人も多い。2ウェイや3ウェイでは、スピーカー内に周波数に応じて音域を振り分けるクロスオーバーネットワーク回路が必要となるが、フルレンジスピーカーには複雑な回路は不要なので、とてもシンプルな構成だ。先にも書いたようにスコーカーは非常に幅広い音域をカバーしているが、フルレンジも中低域はそのままカバーできるし、高音域もそこそこカバーするようにできている。うまく設計できれば想像以上に高音質で聴くことができるので、その代がボーズだ。ミニスピーカーでありながら本格的に音楽を鳴らすことができる。

 以上簡単に各スピーカーのユニットと密閉式とバスレフ式の違いについても紹介した。


オーディオの基礎 10 チューナーの基本的な事

2016-09-24 22:12:32 | オーディオ

 先日、チューナーを設置した話に大半の事を書いたが、チューナーの基本的な事柄を解説していく。

 FMとAM。電波の違い

 まずは電波の種類から話すと、FM放送とAM放送に大別できる。ものすごく大雑把に言うと、「きれいな音でステレオ放送のFM」と、「大半がモノラル放送で音質が今一つのAM放送」となる。またFMは1局か2局くらいしか放送していないが、AMはたくさんの局があり自由に選べる。FMは音楽向きで、AMはトーク向きであり、これは電波から来る周波数の特性が関係しており、FM放送は昔のアナログVHF放送と同じ仲間なのだ。テレビ番組の音の部分がそのままFM放送だと考えてよく、チューナーによってはテレビの音声が聴ける機種もあり、FMの延長線上にテレビがある。一方のAM放送は、仕組みはとても単純であり、鉱石ラジオという理科の実験のような簡単な装置だけで受信できるようになっている。また日中はごく限られた局しか受信できないが、日が落ちて夜になると遠くの地域にある局でも聞こえるようになる。これは夜間になると電離層が電波を反射するので、日中は聞けなかった局が聞こえるのだ。なお、AMステレオ放送が放送されているそうだが、対応チューナーを用意しなければならないので、あまり普及は進んでいないようだ。私もAMステレオチューナーを持っていないので聞いたことはない。

 FMチューナーはアンテナが必要

 まず、FMチューナーで受信する為にはアンテナが不可欠だ。ポータブルラジオでもアンテナを伸ばさなければ受信できないのはどれも一緒で、さらにFMでステレオ放送を受信させるためにはしっかりとしたアンテナを用意する必要がある。

 T型フィーダーアンテナ

 FM放送を聴く場合に手軽なのがT型フィーダーアンテナだ。FMチューナーを購入するとおまけでこのチューナーが付いてくるが、これは簡易的というか、とりあえず受信できるのを確認する為に付属しているもので、教科書には専用アンテナが不可欠と書かれている。これは私も基本的には賛成だ。FM放送は、先に書いたようにテレビのVHFアナログ放送と同じ帯域であり、テレビ放送で山影やビルにより映像が2重に映ってしまうゴースト現象が常に問題となっていた。電波塔から発せられた信号の他、山が反射して跳ね返った信号も拾ってしまう。だから映像の右側にうっすらと同じ画像が2重に映ってしまうのがゴースト現象だ。実はこのゴースト現象はFM放送にも起きている。具体的にはFM放送中ちいさなジュルジュルジュルとしう歪んだ感じのノイズが聞こえるなら、それはテレビのゴースト現象と同じもので「マルチパス歪み」と呼ばれるものだ。T型フィーダーの設置で十分なゲイン(アンテナから得られた信号量)を得られても、マルチパス対策が必須となる。

 八木式(やぎしき)アンテナ

 八木アンテナが抜本的な解決法となる。これは昔のアナログVHFアンテナと同じ物だが1.8メートルと一回り大きい。強電界、つまり近くに送信所がある場合では、2素子のアンテナで良いと思うが、ビルや山影に影響を受けている場合は素子を増やす必要があり、素子が増えるほど弱い電波を捉えることができる。あるいは反射がひどく、ふさぎきれない場合は素子を増やして別の山に向けてしまう方法もある。

 アンテナの基本としてはT型フィーダーと同じ構造の放射器が核となる。反対側の電波をブロックする反射器と、小さな信号を導く導波器の3つで出来ている。2素子のアンテナは放射器と反射器の2つで、より指向性を増すために導波器が増えていく構造だ。ちなみに私は昔、札幌のFM放送が聴きたくて10素子の超大型FMアンテナを設置した事があり、結局ほとんど札幌は受信することはできなかった。でも地元のFM放送はとてもクリアに受信することができた。

 チューナーについて、大まかに電波の違いとアンテナについてまとめてみたが、以前にも書いたように、ただの銅線が立派なアンテナの替わりとなる場合も多いので、まずはT型フィーダーをしっかりと張っておき、次に送信所の方角と反対側の山の関係を確認しよう。山がどれくらい影響するのかを考えて、八木アンテナを設置するののがベストなのだが、すでにテレビ用のVHFアンテナが設置されていて、地上デジタル放送に移行した後のVHFアンテナが遊んでいる場合は、FM放送へ方角を変えてしまうのも一つの方法だ。反射器しては全く機能しないが、放射器としては一応機能するので、場合によってはマルチパス歪みをかなり抑える事が出来る。テレビ線から75Ωの同軸ケーブルを分岐してFMチューナーと接続すればよいので、不要になったVHFアンテナを復活させてみるのも一つの方法だと思う。