還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

資料廃棄

2014-05-09 22:55:33 | 日記
退職から2カ月が過ぎ、ようやく倉庫に眠っていた現役時代の資料の山を片付け始めた。
技術系社員として半世紀近くお世話になった会社は、同じ技術系でも各専門部門毎に人事も、扱う技術もそれぞれ異なっており、それぞれが別会社みたいなものであった。
いつ頃からか、それでは駄目だということで総合的な複合技術の習得を要請された。
その頃の集合研修や職場OJTの資料がまだ積んだままになっていた。
万一どこに転勤になっても、その時に困らないように捨て切れずにいたものである。

整理しながら当時のいろんな事が思い出される。
技術の進歩はドッグイヤーと言われる業界にあって、今では完全に陳腐化したものばかり。
しかし当時はわけのわからない他部門の用語に戸惑ったものだ。
どの部門の技術も本当はそんなに簡単に習得できるような底の浅い技術ではなく、会社の本当の狙いはコップを揺すり続けて意識改革を促すものだったのだろう。

苦しかったことも過ぎてしまえば全てが懐かしい。
当時必死に習得しようとした技術も、今になって見れば何と古臭いことか。
もうそんな事と縁もなくなった解放感と若干の寂しさの中で整理が続く。

今後は人生の整理の時間が待っているのみ。
何たる寂しさ・・・。

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1 コメント

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Unknown (鬼井江)
2014-05-11 22:19:59
我々もそろそろ「老いる覚悟」を持って生きていく必要があるようです。森村誠一氏の『老いる覚悟』という新書本を持っていきますので、本屋さんで買わないように。差し上げますよ。もうすぐですね。楽しみにしています。(鬼井江)
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