還暦過ぎの阿乱怒論

家庭菜園や工作好きの爺父が日々感じたことを綴る独り言

麻生さん、そんなこと言っていいの?

2014-04-17 16:38:15 | 日記
「今年もアベノミクスで株は買いです」と自信たっぷり高らかに宣言したにも関わらず、今年に入ってから余りパッとしない株式市場。
大胆な金融緩和以外、景気回復に向けて一向に有効な手を打てない安倍政権に、外人投資家が見切りをつけたからと言われています。

物価と株の上昇を景気回復の指標にしている安倍政権にとっては何とかしなければとの焦りがあり、業を煮やしたのでしょうか?
麻生財務大臣が「GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が6月から動くので外人投資家が動く可能性がある」と発言しました。
いろいろと問題発言の多い麻生さんですが、政府の要人が口にすべき事ではないのではないでしょうか。

NISAを始め「貯蓄から投資へ」と国民を誘導しようとしている政府ですが、外人が買う前に「皆さん、今のうちに株を買ったほうがいいですよ」と言いたかったのでしょう。
それにしても手の内を大っぴらにさらけ出すのは、何ともまずいのでは?
GPIFにしても安いところで買わなければ目標の運用利回りを確保することはできないのに、外資系に価格をつり上げられてしまう恐れが強い。

株式投資と言うのは極端な言い方をすれば、本当は投資などではなくネズミ講やババ抜きと同じようなものです。
どんなにいい会社の株でも永遠に上がり続けるという事は絶対になくて、「この株はいいですよ」と他人に高値で売り抜けた人だけが儲かり、最後には必ず誰かがババを掴むものなのです。
私の株式投資歴も40年ぐらいになりますが、この事が理解できるまではほとんど利益を出すことが出来ませんでした。

政府の財務大臣という地位にある人がこんな事を広言すれば、外資系は安心して仕込んで6月以降に高値で売り抜けようとするでしょう。
その結果、我々国民の年金資金の運用利回りが確保できず、下手をすれば赤字になってしまいかねません。

軽はずみな発言の多い問題の人ですが、ツケは我々国民に回ってくるのです。

あなたはマフィアの親分ではないのですよ、財務大臣なのですよ。




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