夢中人

sura@cosmic_a

2014年書初め

2014年01月02日 | Weblog
 
          形声。日(太陽)+音符寺シ。日の移り変わり。ひいて、「とき」の意に用いる。

新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
2014年書初めに選んだ文字は「時」。新しくした漢和辞典にて引いてみました。
角川必携漢和辞典
小川 環樹
角川書店

一年があっと言う間と感じる今日この頃。枕草子を読みながら、千年とはいったいどんな感じなのだろうと思った。あっと言う間だったのか、それとも長かったのか。どんな時の流れを感じていたのだろうかと思ってこの「時」を選んでみました。

パッと見、時という字は「日」と「寺」に分かれている。
「寺」を調べてみると、(1)①役所。政務を執る所。②てら。「寺院」(2)①はべる。②そばづかえ。特に宦官のこと。「寺人」<<(同)侍。
意外にも宗教的な意味合いが書いてあるのかと思いきや、そうでもない感じ。「寺人」とあるが、寺人と書いて侍。侍を引いてみると、そこにも「はべる」とある。うやうやしく付き従うことをいう。侍るとなるのですね。

「はべる」ってどういうのを言うのかなと思ったところ、よく時代劇で殿様とかに対して伏せている感じの場面がありますよね。あの感じなのかなと思ってみた。で、あの感じをずっと思い浮かべていたら、「己」という字が浮かんできた。あの伏せている感じはですよ、「己」という字の体制ですよね。
「己」を引いてみたら、「つちのと」とあった。五行では土、方位では中央に配する。
「つちのと」の「と」は「弟」にあたるみたいなのですけど、「寺」という字は「土」に「十(と)」に「・」と書くなと思ってみました。
「弟」を引いてみると、・おとうと。(対)兄。古くは妹をもさす。(同)娣(類)妹・でし。門人「高弟」(対)師・次第。順序。(同)第(類)但・助字(ア)ただ。ひたすら。(イ)しばらく。(類)且

なんだか「時」というのは、この「弟」にかかっているような気がするな。

一年の四つに分けられる季候を四季といいますが、四時とも言うのですね。四季といったら五感で感じるものという感じなのですが、四時と言ったら太陽の動きを感じるかな。「時」の「日」は四時のような気がする。それは宇宙空間のイメージ。
「時」と言ったら、勝手というか自然に動いているものと思っていたが、作用によって動いているのかもね。
宇宙空間自体は、時が流れたなぁと感じる事ってあるのかなぁ。だってさ、一つの物体がさ、不老不死とまで言っていいのかわからないけど、おそらく永遠にというか、ずっと長いこと同じ動きをしている感じ。なんか、時の流れというのがなさそうな気がするなぁ。そこに受け継ぎという感じはないよね。星も生まれたり死んだりしているみたいなのだけど、受け継いでというワケではないよね。おそらく。
「時」という字は、太陽信仰の意味にも受け取られる感じもする。それは、地球という星に生命体が存在した時から受け継がれていたのかも。生活様式はさまざまで「創」によって変化してきたのかもしれないけど、根底にあるものは変わらないような感じ。変わらぬものを受け継いでいく。それが「時」なのか。とすると、「時」は、この星の特有なものなのかなぁ。 
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