comodo日和

comodoとは音楽用語で「気楽に」という意味です。パン作りにまつわる出来事を気負わずに綴っていきます。

続けること

2012-06-07 09:07:24 | フルート

パンを作ることと同じくらい、私には好きで続けていることがあります。

それはフルートを吹くこと

中学、高校時代は吹奏楽部に入っていて、その時はクラリネットを担当していたけれど

フルートは社会人になってから始めました。 

途中子育てで15年間ほどブランクができましたが、その間は子ども達とリコーダーの

グループを作って演奏したりしてずっと音楽からは離れられない生活を送っています。

4年前から基礎からやり直そうと思い立ち、隔週で個人レッスンに通い始めました。

通算で数えると6年くらいだからまだまだです

 

そんな私が一昨年末から去年にかけて、すごい経験をしました。

当時NHKのBS2で放送されていた「響け!みんなの吹奏楽」という番組の

「スペシャルバンド2011」のメンバー99人の中の一人として、NHKホールで演奏

することができたのです

番組の趣旨で、メンバーは北は北海道から南は九州まで、職業も年齢もバラバラ・・・

日本全国から色々な観点から募集されました。

つまり、上手いだけじゃないと・・・それが救いだった・・・

応募すること自体が無謀のような気がしたけど、合格の通知が来たときは

本当に信じられなかったです。

2010年の12月から本番の2011年1月30日までは合計4回しか練習がないという

強行スケジュール。しかも場所は東京です。

譜面が届いてから部活以来?というくらい必死で練習したし、一家の主婦が遠出をする

のは色んな意味で大変だったけど、家族みんなの協力のおかげで無事本番を迎える事が

できました。

 

(↑は本番直前、NHKホールでのリハーサルの様子。緊張が・・・

1回きりの演奏会・・・。

もう、あの一体感は言葉に現せないくらいの感動でしたよ

一生の宝物になりました

 

本番が終わってオンエアの予定は1ヶ月半後の3月19日。

メンバーはみんな、放送を心待ちにして盛り上がっていました。

 

そして3月11日の東日本大震災・・・。

私が住んでいる札幌市は大きな被害はありませんでしたが、とにかく東北にいるメン

バーの事がとても気がかりで・・・当初メールでもなかなか連絡も取れず・・・。

東京にいる番組のディレクターさんが全員の無事を知らせてくれたのは

それから1週間後でした。

 

番組は奇跡的にも19日に予定より15分遅れで放送されました。

あの時はどのチャンネルも被災地の壮絶な様子が映し出されていて、

そんな中での放送で・・・色々な配慮があってのNHKの決断だったはずです。

番組の趣旨は奇しくも「音楽で勇気と元気を届けよう!」でした。

みんなはどんな気持ちでこの番組を見るのだろうか・・・・。

本番当日とはまた違った思いを胸に、放送を家族で見ました。

 

あれから1年過ぎ、メンバーの中にはまだまだ大変な思いをしている人もいて、

私が出来ることはなんだろうっていつも思うんだけど、少なくとも私達には

全国に仲間がいるんだという気持ちが絆を強くしているように感じます。

 

パン作りとフルートを吹くことって私にとっては全く無関係じゃないんです。

共通項がいっぱいある

「楽しい・好きだ」はもちろんだけど・・・・

「集中すること・挑戦すること・(失敗しても)あきらめないこと」

ということも少なからずある。 まるで体育会系

そして何より、独りよがりでなく相手があってのことだということ。

パンであれば食べてくれる人の顔を想像しながら作ったりする。

音楽なら(私は特にアンサンブルが好きなんだけど)相手の音を聴きながら

寄り添うように吹くことが大切だと思っている。

「みんなの吹奏楽」で得た経験もそういう思いをより深めてくれたと思っています。

 

さて、今日は午後にフルートのレッスンがあります

30分しかないけれど、すごく集中できて気持がイイ

 

パン作りとフルート・・・

ずっとずっと続けていきたいことがあるというのは

なんて幸せなことなんだろうとつくづく思います

 

 

 


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