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福島原発の汚染水、格納容器から

2011-03-28 21:19:56 | Web News
福島原発の汚染水、格納容器から 安全委が見解
「溶融燃料と接触し流出」

日本経済新聞
2011/3/28

東京電力福島第1発電所2号機の地下で高濃度の放射性物質が検出された問題で、国の原子力安全委員会は28日、「一時溶融した燃料と接触した格納容器内の水がなんらかの経路で直接流出してきた」との見解をまとめた。同委員会が格納容器内からの流出を認めたのは初めて。同原発では1、3号機などの地下でもたまった水からきわめて高い濃度の放射性物質が検出されており、作業員が近づけない状況で、同原発では深刻な事態が続いている。

同委員会は同日午前の会議で2号機のたまり水を検討。「格納容器内の水の漏洩が今後続いても、屋外では極端に高い線量を計測しておらず、現在実施している冷却方法は継続可能」と指摘した。さらに、タービン建屋地下の水が地中や海水に漏洩することを最大の懸念事項に挙げ、地下水や海水の放射性物質の濃度の測定強化が必要としている。

枝野幸男官房長官は28日午前の記者会見で、「溶融した燃料棒に接触した水が直接出ていることは大変残念な事態だが、これによる健康被害の拡大を防ぐ」と強調。「一時溶融した燃料と接触した水ということなので、継続的に溶融しているということではないのではないか」との見方を示した。

地震後、2号機は圧力容器内の水がなくなり、一時、「空だき」状態にあった。こうしたことなどから格納容器やそれにつながる圧力制御室、配管などが損傷した可能性が指摘されている。

奈良林直、北海道大学教授は「放射線量が極めて高いのは、破損した燃料棒の一部が格納容器に漏れている可能性がある。圧力容器の炉心の下には制御棒を出し入れするパイプがあるが、ここから溶融物が格納容器内に漏れ出たのかもしれない」とみている。
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