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思索 電子回路 論評等 byホロン commux@mail.goo.ne.jp

種としての存続

2009-06-02 21:45:58 | 思索
生は死の裏返しである。もし不死であれば人の生に意味はない。それは死んでいるに等しい。最期に死があるが故に人は人生を生きることができる。よって個人に死が定められているのは必然であるが、種としては存続し続けるように仕組まれている。

人は地球上で20万年生きてきたと言って、論理に間違いはない。何故なのかは分からないが、原生物を除き地球上のすべての生物は子孫を残すことにより、種として生き続けようとする。そしてその種の継続手法は、またすべて同じであり、雄と雌との生殖による。よって、同一種の生物個体は雄か雌かのどちらかであり、これ以外の形態はない。この点において、人は犬や猫あるいは昆虫などと何ら変わらない。

一対の雄雌が子を成し命を新生することにより、自らは朽ち果てても、種を未来へと繋いでいく。これは、生物が永遠に生き続けようとする具体的メカニズムとして大変合理的であり、納得できるものではある。とはいえこの一点が、昆虫から野性動物、そして人に至るまですべて同じ構造というのは、不思議にも思えるし、何やら割り切れなくもある。あるいはビッグバン宇宙のように、生態系も1点の生命からすべて派生した(進化論)ことの演繹的な証なのだろうか?であれば同義として神の不在の証とも言えよう。
コメント (2)
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