今日は白人系のワンホーンアルバムで行きましょう。
それも西海岸的なサウンドが聴きたいなぁ~って事で、「ズート・シムズ」のライブ盤で行っちゃいましょう。
アルバムタイトル…ズート・シムズ・イン・パリ
パーソネル…リーダー;ズート・シムズ(ts)
アンリ・ルノー(p)
ボブ・ホイットロック(b)
ジャン・ルイヴィアール(ds)
曲目…1.ズートのブルース、2.スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モスト、3.ワンス・イン・ア・ホワイル、4.ジーズ・フーリッシュ・シングス、5.オン・ジ・アラモ、6.トゥー・クロース・フォー・コンフォート、7.ア・フラット・ブルース、8.ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド、9.サヴォイでストンプ
1961年 ライブ録音
原盤…Liberty 15013 発売…東芝EMI
CD番号…TOCJ-5408
演奏について…オープニング曲「ズートのブルース」…ブルースだが、いかにも白人が奏でるらしい曲&演奏で、恨み、辛み、悲しみ等とは全く無縁のライトな感覚のブルースで、終始演奏される。
「ズート」はアドリブ・パートにも冴えを見せて、バック3人との絡み合いも好調のgoodなトラックです。
4曲目「ジーズ・フーリッシュ~」…「ズート」演奏の真骨頂、一寸辛口の大人のテナー・サウンドが煌く、ストレートなバラッド演奏です。
「ルノー」のちょっぴりセンチメンタルなピアノ・アドリブも良いし、ブラッシュ・ワークで脇役、アシストに徹する「ルイヴィアール」の演奏もかなり良いんですぅ~。
この中庸の美学…流石「ズート」だ!
2曲目「スプリング・キャン~」…短曲ですが、この演奏も、大人が演るバラード演奏で、非常にストレートな音色と、節回しで「ズート」が吹き切る。
奇を衒わず、シャウトしすぎも無く、だが余裕タップリで演っている訳では無い。
一本ピシッと芯は通っていて、優しき男が背中で語るテナー演奏です。
8曲目「ユー・ゴー・トゥ~」…ライブも終盤になってか?幾分、余裕を持った「ズート」がスロー・バラッドを渾身の演奏で、テナーで吹き通します。
「ズート」にピッタリ伴奏で合わせる「ルノー」とのコンビネーションもバッチリ決まって、取分け中盤で「ルノー」が弾くアドリブの美しさ…とても感傷的で…そしてきれいの一言です。
一寸、乙女チックな感じも否めませんが、アルバム全曲中、一番しおらしくて、可憐で…魅力タップリな1トラックだと思います。
私的には、一番のお気に入り演奏です。
9曲目、名曲「サヴォイでストンプ」…レスター派の「ズート」がお得意なアドリブ重視の展開で、バックの3人もタイトに、集中して「ズート」をアシストする。
何気に目立たないが、実直にぶんぶんベースを生真面目に弾く「ホイットロック」が良い味を出しています。
「ズート」は、まじで好アドリブ・フレーズを次々と繰り出して、ラストナンバーをバッチリ決めて、やってくれますよ。
5曲目「オン・ジ・アラモ」…こう言った、ミドル・アップ・テンポで、寛ぎの演奏を奏でられるのも、バラッド以外の「ズート」のもう一つの魅力部分です。
かと言って演奏自体は、遊び心が満載と言う訳ではないし、逆に生真面目すぎる事も無い。
しかし、その中庸さが、カッコよくて、どことなく味わいが有るんです。
「ズート」は、「コルトレーン」や「ロリンズ」の様な大御所、スーパー・スターでは、決して無いかもしれないが、彼等には無い、普通っぽく、そしてチョビッとニヒルな所が最大のセールス・ポイントなのでしょう。
3曲目「ワンス・イン~」では、「ズート」のブロウに若干余裕が見て取れます。
影の如く、張り付く様に「ズート」に合わせるドラムス、「ルイヴェール」のブラッシュ・ワークが冴え渡ります。
シングル・トーンで軽やかに、そして可憐にアドリブを演る「ルノー」と、ベース職人に従事する「ホイットロック」の真面目な演奏も○ですよ!
6曲目「トゥ・クロース~」も、5曲目同様、早めの4ビートで「ズート」が余裕綽々に決めます。
ペタっと張り付く様にブラシ・ワークに順ずる「ルイヴィアール」と中間で好フレーズのアドリブを演る「ルノー」の仕事も中々良い。
「ズート」が奏でる、ワンホーンのライブでの演奏…渋くてカッコイイです。
それも西海岸的なサウンドが聴きたいなぁ~って事で、「ズート・シムズ」のライブ盤で行っちゃいましょう。
アルバムタイトル…ズート・シムズ・イン・パリ
パーソネル…リーダー;ズート・シムズ(ts)
アンリ・ルノー(p)
ボブ・ホイットロック(b)
ジャン・ルイヴィアール(ds)
曲目…1.ズートのブルース、2.スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モスト、3.ワンス・イン・ア・ホワイル、4.ジーズ・フーリッシュ・シングス、5.オン・ジ・アラモ、6.トゥー・クロース・フォー・コンフォート、7.ア・フラット・ブルース、8.ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド、9.サヴォイでストンプ
1961年 ライブ録音
原盤…Liberty 15013 発売…東芝EMI
CD番号…TOCJ-5408
演奏について…オープニング曲「ズートのブルース」…ブルースだが、いかにも白人が奏でるらしい曲&演奏で、恨み、辛み、悲しみ等とは全く無縁のライトな感覚のブルースで、終始演奏される。
「ズート」はアドリブ・パートにも冴えを見せて、バック3人との絡み合いも好調のgoodなトラックです。
4曲目「ジーズ・フーリッシュ~」…「ズート」演奏の真骨頂、一寸辛口の大人のテナー・サウンドが煌く、ストレートなバラッド演奏です。
「ルノー」のちょっぴりセンチメンタルなピアノ・アドリブも良いし、ブラッシュ・ワークで脇役、アシストに徹する「ルイヴィアール」の演奏もかなり良いんですぅ~。
この中庸の美学…流石「ズート」だ!
2曲目「スプリング・キャン~」…短曲ですが、この演奏も、大人が演るバラード演奏で、非常にストレートな音色と、節回しで「ズート」が吹き切る。
奇を衒わず、シャウトしすぎも無く、だが余裕タップリで演っている訳では無い。
一本ピシッと芯は通っていて、優しき男が背中で語るテナー演奏です。
8曲目「ユー・ゴー・トゥ~」…ライブも終盤になってか?幾分、余裕を持った「ズート」がスロー・バラッドを渾身の演奏で、テナーで吹き通します。
「ズート」にピッタリ伴奏で合わせる「ルノー」とのコンビネーションもバッチリ決まって、取分け中盤で「ルノー」が弾くアドリブの美しさ…とても感傷的で…そしてきれいの一言です。
一寸、乙女チックな感じも否めませんが、アルバム全曲中、一番しおらしくて、可憐で…魅力タップリな1トラックだと思います。
私的には、一番のお気に入り演奏です。
9曲目、名曲「サヴォイでストンプ」…レスター派の「ズート」がお得意なアドリブ重視の展開で、バックの3人もタイトに、集中して「ズート」をアシストする。
何気に目立たないが、実直にぶんぶんベースを生真面目に弾く「ホイットロック」が良い味を出しています。
「ズート」は、まじで好アドリブ・フレーズを次々と繰り出して、ラストナンバーをバッチリ決めて、やってくれますよ。
5曲目「オン・ジ・アラモ」…こう言った、ミドル・アップ・テンポで、寛ぎの演奏を奏でられるのも、バラッド以外の「ズート」のもう一つの魅力部分です。
かと言って演奏自体は、遊び心が満載と言う訳ではないし、逆に生真面目すぎる事も無い。
しかし、その中庸さが、カッコよくて、どことなく味わいが有るんです。
「ズート」は、「コルトレーン」や「ロリンズ」の様な大御所、スーパー・スターでは、決して無いかもしれないが、彼等には無い、普通っぽく、そしてチョビッとニヒルな所が最大のセールス・ポイントなのでしょう。
3曲目「ワンス・イン~」では、「ズート」のブロウに若干余裕が見て取れます。
影の如く、張り付く様に「ズート」に合わせるドラムス、「ルイヴェール」のブラッシュ・ワークが冴え渡ります。
シングル・トーンで軽やかに、そして可憐にアドリブを演る「ルノー」と、ベース職人に従事する「ホイットロック」の真面目な演奏も○ですよ!
6曲目「トゥ・クロース~」も、5曲目同様、早めの4ビートで「ズート」が余裕綽々に決めます。
ペタっと張り付く様にブラシ・ワークに順ずる「ルイヴィアール」と中間で好フレーズのアドリブを演る「ルノー」の仕事も中々良い。
「ズート」が奏でる、ワンホーンのライブでの演奏…渋くてカッコイイです。