紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

新年、明けましておめでとうございます。

2008-01-03 00:28:03 | ジャズ・アルト・サックス
新年明けましておめでとうございます。

昨年は、閲覧されてらっしゃる皆様に、多大なご協力やアドバイスを賜り、本当にありがとうございました。

また、私の至らない面から、色々な嫌な思いをされた方も多かったのでは?と深く反省をしている所存です。

今年は、ブログを書く者として、常識ある文章、態度、コメントをして行く所存ですので、(但し、如何せん不躾な人間故に、皆様のお気に召さない、不適切な言葉で書いたりする事も有るかもしれません)、その節は、平にお叱りの言葉(苦言)を言って頂いたり、逆にフォロー、アドバイスをして頂けると幸いです。

一所懸命に努力をしますので、今年もどうかお付き合いをして行って下さい。

さて、新年最初のアルバムは、昨年の続き…余りにもディープで、ノッケからヘヴィーな作品で、恐縮しちゃいますが、「ゴールデン・サークルのオーネット・コールマン」の続き、「vol.2」で行きますよ。

まず、超問題作の、1曲目「スノーフレイクス・アンド・サンシャイン」ですが、この「コールマン」の傑作アルバムが、「問題作」とも言われているのは、偏にこの曲、演奏に他ならないのではないかと思わせるトラックです。
まず、「コールマン」のバルトークを思わせる様な、(おどろおどろしい)ヴァイオリン演奏から、スタートして、この緊張感溢れるヴァイオリン演奏を、乾いた音色で、タイトに演奏する「アイゼンソン」のベースと、変幻自在のクールなドラミングの「モフェット」が見事にアシストをする。
中間では、「コールマン」はトランペット(演奏)も駆使するが、やはりこの曲の面白さは、ヴァイオリンの演奏の方だと思う。
ヴァイオリン演奏自体は、技術的に優れているとは思わないが、「ネオ・ジャズ」を演ろうとしている、スピリットは非常に買いの部分だと思う。
何度も言うが、乾いた緊張感の演奏は、このヴァイオリンと言う楽器演奏ならではのなせる産物だと思う。
とにかく、聴いてみる価値のある、一曲でしょう。

2曲目「モーニング・ソング」…1曲目で、究極の遊び心、実験心を満喫?した「コールマン」が、今度はアルト・サックスで正統的にブロウする曲が、これなんです。
演奏フレーズは、清々しい朝をイメージさせる、伸びやかで健康的な響きで…前曲とは、全く曲調が異なる。
まぁ、バラッド曲と言えば、バラッドと言うカテゴリーに入れても良いぐらい、スタンダードな曲調であり、演奏でもある。
中途では、トライアングルをリズム楽器として使用したりする、前衛的な演奏部分も有るには有るのだが、この曲全体を通じて思うのは、とても魅惑的な、聴き易いベーシックな演奏と解釈できる曲だと言えます。

3曲目「ザ・リドル」…vol.2の中では、「コールマン」が、最もアグレッシヴで、豪快にブロウするナンバーです。
バックでは、特に「モフェット」のクールなドラミングの出来が良く、「コールマン」とのデュオの様な、サックスとドラムのバトル的なやりとりが、最高の聴き所でしょう。
ピアノ・レスの良い部分、ロマンティシズムやセンチメンタリズムを排除した、乾いたクールさが、カッコイイですね。
「コールマン」は、激しい演奏の中に、何か楽しさを見出した様な、不適な笑みが思い浮かぶ演奏です。

ラストの「アンティーク」…フリー演奏ですが、「コールマン」のサックスが良く歌っていて、メロディアスなフレーズが多く、「ロリンズ」のピアノ・レスでの演奏を彷彿させる、好トラックです。
この辺が、フリー系アーティストでも、「コールマン」なら何とか聴ける…と言う方が多い理由かもしれませんね。
サックスと言う楽器の性能を、極限まで導き出した感じがする演奏です。

最後に…フリー・ジャズが怖い方でも、「オーネット・コールマン」なら、聴ける方はいらっしゃると思いますので、是非チャレンジして下さい。

皆さん、今年も宜しくお願い致します。