ケイコ・リー・シングス・スーパー・スタンダーズ

５年前、スイング・ジャーナル誌でゴールドディスクに選ばれた名盤。
あっ今回はもしかして、初のボーカル物ですね。
それもこんな比較的近年の名盤を紹介しようとは、全く計算していませんでした。
これから、ジャズ・ボーカルの名盤も少しずつ紹介しますね。
（ホーンやピアノ、スモール・コンボに比べて余り持ってないけど…）

アルバムタイトル名…ケイコ・リー・シングス・スーパー・スタンダーズ

パーソネル…ケイコ・リー（ｖｏ・ｐ）
　　　　　　マーティン・テイラー（ｇ）
　　　　　　坂井 紅介（ｂ）
　　　　　　渡嘉敷 祐一（ｄｓ）
　　　　　　加藤 高志ストリングス

曲名…１．マイ・ウェイ、２．センチメンタル・ジャーニー、３．コルコヴァード、４．ティー・フォー・トゥ、５．ミスティ、６．ルート６６、７．マスカレード、８．クローサー・トゥ・ワン（ケイコ・リー・オリジナル）９．フィーリング、１０．バラ色の人生、１１．ハニー・サックル・ローズ、１２．スターダスト、１３．サニー、１４．ジョニー・ギター、１５．マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ、１６．アイル・ビー・シーイング・ユー

お薦め曲・聴き物…ジャズやポピュラーミュージックにちょっと造詣の有る者なら、知らない曲は無いと言っても良いほどの名曲ばかりです。
その中での推薦と言うことになりますが、ケイコの歌は言うに及ばず、名手：マーティン・テイラーの演奏も素晴らしい「マスカレード」がベストでしょうか。
同じく、二人のインタープレイが絶好のスターダストとサニー、それからマイ・ワン・アンド・オンリー・ラブが次点と言ったところですか。
個人的には、ボサノヴァの名曲「コルコヴァード」、ジャズの名曲「ミスティ」、「ルート６６」もかなりの名演だと思います。

今宵は魅惑のジャズヴォーカルをご堪能あれ！

ナイチンゲール～ジョージ・アダムス

今日紹介のアルバムも、ワンホーンのスタンダード曲中心の聴き易いアルバムです。
しかしこの２ヶ月弱、私の選曲もかなり偏ってますなぁ。

と言うのも、前に名前を出してしまいましたが、ジャズ評論家の寺島氏は、名演の前に名曲（メロディ）ありきの方なのですが、私も基本的には同じ考えだからです。
何故なら、ブログを閲覧されている、ジャズを良く知らない方々に対して、メロディーが良く分からんフリージャズ系やアバンギャルドな演奏を紹介しても（いくらそれが名演だとしても）理解出来ずにジャズを嫌いになる事を避けたいからです。
ジャズ初心者の方には、やはり印象に残るメロディやアドリブの入っている、演奏曲（アルバム）から紹介していきたいので、このスタイルはしばらく続けさせて頂きたいと思います。
将来的には、かなり前衛的な演奏（アルバム）も紹介して行きます。
名前を出せば、Ｏ・コールマン、Ａ・アイラー、Ａ・シェップ、Ｃ・テイラー等のミュージシャンです。

さて、このアルバムについて紹介して行きましょう。

アルバム名…「ナイチンゲール」

パーソネル…リーダー；ジョージ・アダムス（ｔｓ　ａｓ、ｆｌ）
　　　　　　ヒュー・ロウソン（ｐ）
　　　　　　シローン（ｂ）
　　　　　　ヴィクター・ルイス（ｄｓ）

演奏曲…１．明日に架ける橋、２．この素晴らしき世界、３．クライ・ミー・ア・リヴァー、４．バークリー広場のナイチンゲール、５．ムーン・リヴァー、６．プレシャス・ロード・テイク・マイ・ハンド、７．オールマン・リヴァー、８．ゴーイング・ホーム

録音１９８８年８月１９・２０日　ＮＹにて

演奏（曲）について…ずいぶん曲名に「リヴァー」の付く名前が多いが、これは偶然との事。
サイモンとガーファンクルの１曲目、サッチモの２曲目、Ｈ・マンシーニの名曲５曲目、ジャズスタンダードの３曲目＆７曲目、そしてドヴォルザークの８曲目と、ジャズファンでなくとも知ってる曲ばかり。
アダムスの演奏について言えば、時々「シャウト」を入れるものの、基本的にはどの曲目も心を込めて、ソウルフルに歌いあげており、原曲を極端に壊してはいない。
とても聴き易いアルバム故に、ジャズファン以外の方にもお薦めしたいです。