紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

アビー・リンカーン~ザッツ・ヒム!

2007-03-14 22:58:29 | ジャズ・ヴォーカル
2週間ほど前だろうか。
私はCD(LP含む)を約2,500枚所有していて、その内ジャズが約1,200枚で、その中でボーカル物は余り多くないと言いました。
その少ないボーカル物から、先日ケイコ・リーのアルバムを紹介したところ、思いの外好評だったようです。
ですから、今日もジャズ・ボーカルの名盤を一つ紹介しましょう。

アルバム名…ザッツ・ヒム!

パーソネル…アビー・リンカーン(vo)
      ケニー・ドーハム(tp)
      ソニー・ロリンズ(ts)
      ウィントン・ケリー(p,b)
      ポール・チェンバース(b)
      マックス・ローチ(ds)

演奏曲…1.ストロング・マン、2.ハピネス・イズ・ジャスト・ア・シング・コールド・ジョー、3.マイ・マン、4.テンダー・アズ・ア・ローズ、5.ザッツ・ヒム!、6.アイ・マスト・ハヴ・ザット・マン、7.ポーギー、8.女が男を愛する時、9.愛さないではいられない、10.ドント・エクスプレイン、11.アイ・マスト・ハヴ・ザット・マン(テイク3)、12.ポーギー(テイク1)
  ☆11&12はCDボーナストラック

録音1957年10月28日 NYにて

演奏(曲)について…まず演奏者を見て気付いてくれただろうか?
バックのミュージシャン…すごい!すごすぎる。
当時は、リバーサイド・ジャズ・オールスターズと言ったらしいが、まぁ誰が聞いても、リバーサイド(レコード会社)のオールスターには間違いないでしょう。
私の毎日のこのブログででも、殆どの連中をリーダーアルバムの聴き物として、既に紹介しています。
正直に言いますが、「アビーの声質」は私は嫌いです。
あまり聴く気になれない歌声なんですよ。
☆アビー・ファンの方ごめんなさい。
ですが、このアルバムはずばりバックのメンバー(の演奏)で聴くアルバムでしょう。
アビー(の声質)が好きでこのアルバムを聴くなら、ナンバー1は無伴奏で歌う4曲目のテンダー~で決まりです。
しかし、私はそんなもったいないことはしませんし、逆にそれは愚かに思いますので、バックのスーパースターズが伴奏でありながら、渋くひっそりと主張している、1曲目、それからチェンバースの弓弾きがおしゃれな3曲目はまずまずお薦め。
タイトル曲の「ザッツ・ヒム!」はロリンズで聴く曲です。
そしてこのアルバムの極め付けは、ズバリ6曲目のアイ・マスト~です。
冒頭の元旦那のローチのドラミング、ケリーのピアノ、ドーハム、ロリンズのアドリブにジャズ魂を見よ!
これで決まりよ!(スロット鬼武者のミシェルの決め台詞だなぁ)