紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

アントニオ・カルロス・ジョビン~潮流+4

2007-03-13 23:55:27 | ラテン・インストゥルメンタル
ボサノヴァ最大の作曲家、アントニオ・カルロス・ジョビンの代表作の一つで、ジャズ色が濃いと言われている名盤です。

アルバムタイトリ名…Tide(潮流)

パーソネル…アントニオ・カルロス・ジョビン(g,p,key)
      ジョー・ファレル(fl,sax)
      アービー・グリーン(tb)
      エルメート・パスコアール(fl)
      ジェリー・ドジオン(as)  
      ロン・カーター(b)
      ジョアン・パルマ(ds)
      アイアート・モレイラ(per)
      エウミール・デオダード(p,arr,cond)

録音1970年3月~5月、ニュージャージー、ヴァン・ゲルダー・スタジオ

曲名…1.イパネマの娘、2.やさしき調べ、3.テーマ・ジャズ、4.スー・アン、5.リメンバー、6.潮流、7.タカタンガ、8.カリベ、9.ロッカナリア、10.テーマ・ジャズ(別テイク)11.潮流(別テイク)、12.テーマ・ジャズ(別テイク)、13.テーマ・ジャズ(フル・マスター・テイク)

演奏者(曲)について…サウンド的にはこの頃流行の、いかにも70年代初期フュージョンといった感じだが、演奏は悪くない。
その理由として、ボサノヴァの神様、ジョビンは言うに及ばず、取り巻きのミュージシャン達が素晴らしい。
まず名アレンジャーのデオダードの、センスある編曲(ストリングス、ホーンアンサンブル…等)と、セルジオ・メンデス・ブラジル66のメンバーだったパルマ。
マイルス・グループやウェザー・リポートにグループ入りしたパーカッショニストのモレイラ。
ブラジルのフルートの鬼才、パスコアール。
そして、ベースの大巨人、ロン・カーターの参加である。

お薦め曲だが、このCD版では4曲のテイクが入っている「テーマ・ジャズ」は良い。☆その中ではやはり「本採用テイク」が一番か?
タイトル曲の「潮流」は心地よいメロディーが買いか。
しかし、私の一押しは、9曲目の「ロッカナリア」がモレイラのパーカッションを前面に打ち出していて、ジョビンのピアノもハイセンスで最も良い感じがする。
名曲、イパネマ~や、フルートのパスコアールを立てたやさしき調べも良いです。