紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

フォー・ミュージシャンズ・オンリー~D・ガレスピー、S・ゲッツ、S・スティット

2007-04-11 23:31:01 | ジャズ・トランペット
今日紹介するアルバムは、ハードバップの超名盤「フォー・ミュージシャンズ・オンリー」です。
まぁいつもの台詞ですが、まずこのアルバム参加のミュージシャンの名前を聞いてビックリ!
演奏を聴いてこれまたビックリ!
つまりビックリ尽くしのアルバムです。
それでは、詳細を書きましょう。

アルバムタイトル…「フォー・ミュージシャンズ・オンリー」

パーソネル…ディジー・ガレスピー(tp)
      スタン・ゲッツ(ts)
      ソニー・スティット(as)
      ジョン・ルイス(p)
      ハーブ・エリス(g)
      レイ・ブラウン(b)
      スタン・リーヴィ(ds)

このメンツを見て、うぅーん、さすが名プロデューサー、「ノーマン・グランツ」が集めたメンバーであり、一言で言うなら、「オールスターズ」か?それとも「ドリーム・チーム」と言うべきか?

曲目…1.ビ・バップ、2.黒い瞳、3・ウィー、4.ラヴァー・カム・バック・トゥ・ミー、5.黒い瞳(別テイク:CD追加曲)

1956年10月16日 LAにて録音

演奏者について簡単に…
Dガレスピー~Cパーカーと並んで「ビ・バップ・ジャズ」の開祖の一人。
マイルス出現前までのジャズトランペットのスーパー・スターである。
大きく頬を膨らまして吹く演奏と変形のトランペットがトレード・マークである。
Sスティット~Cパーカーとくりそつ?の音色、演奏で知られるこちらも「ビ・バップ・ジャズ」界の重鎮。
Sゲッツ~白人テナーの第一人者であり、この頃は当然ながら「ビ・バップ」を演奏していたが、白人らしく、同時期の「クール・ジャズ」や60年代に入ってからは、「ボサ・ノヴァ・ジャズ」の構築にも貢献して、一時代を築いた。
Jルイス~以前紹介の通り、スーパージャズコンボ、「モダンジャズカルテット」の音楽リーダーであり、名ピアニスト・名コンポーザーである。
クラシックにも非常に造詣が深く教授でもある。
Hエリス~このメンツ中に入ると多少地味だが、堅実な名白人ギタリストである。
Rブラウン~この後、Oピーターソントリオに加盟する、ベースの大巨人。
Sリーヴィ~ガレスピーバンド所属の白人名ドラマー

演奏曲について…まず、ナンバー1は当然ロシア民謡の「黒い瞳」で決まり!
ガレスピー、エリスのスローテンポのオープニングから聴く者を引き付け、その後のゲッツやスティットのソロも秀逸です。
フリオ・イグレシアスや郷ひろみの名唱でも良く知られた曲で、哀愁ある曲調に涙がチョチョ切れます。
次いで、4曲目の「ラヴァー~」が聴き物であります。
ガレスピーのスローなミュートプレイから端を発して、スティット、ゲッツは急速調のソロを奏でて、テンポに変化をもたせた、遊び心充分なナンバーで飽きさせません。
オープニング曲も巨人同士が、しゃれたバトルを演じていて聴き応え充分です。

とにかく、このアルバム全体に、ビ・バップ名人達が、「くつろぎ」」と「しゃれ」と、時々見せる「ガチンコのソロ合戦」の様々な要素を紡ぎ合う面白さが満載されているのです。


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