What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

細野 不二彦 『さすがの猿飛』

2012年01月22日 11時14分50秒 | 漫画
 ゆうべの「お願いランキングGOLD2時間SP 人気声優が裏側をぶっちゃける」は、知らないお話ばかりで、見応えがあって面白かったです。三ツ矢 雄二さんが、テニミュの歌詞を全曲作詞されているとは知りませんでした、凄い!そりゃ印税だけで暮らしていけるよ~。カミングアウトされた理由も、うん、大人だよなぁと。

その三ツ矢さんがアニメ版の主人公の声を担当されていて、この漫画面白かったな!と思い出したのが、細野 不二彦さんの『さすがの猿飛』。サンデー連載をずっと追いかけて読んでましたし、コミックも全巻持ってますし、アニメ版も観ていました。(主題歌「♪恋の呪文はスキトキメキトキス!」は、今でも歌えます)忍者の末裔というのもですが、なにせ主人公の設定が”1980年代らしい男の子”なのが一番面白い!

>「さすがの猿飛び」wikiより引用

 同校の創立者・猿飛八宝斎の孫である彼(猿飛 肉丸)は、かなり背が低い・超肥満体・卑しいほどの大食漢・スケベと女性に嫌悪されそうな条件を揃えているが、なぜか校長の娘で幼馴染みの美少女くノ一・霧賀魔子には好かれており、周囲も羨む相思相愛の仲。彼女がピンチの時には怒りの台詞と共に豹変し、得意の忍術を駆使して大活躍する。

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同時期にサンデーに連載されていた、高橋 留美子さんの『うる星やつら』の主人公・諸星 あたるもそうですが、女の子大好きなんだけど、ちゃんと大好きな女の子が居て、しかもごく普通の男子というのが、いまの作品ではあまり見かけなくなりました。

あたるが映画版「うる星」で言った「俺は可愛い女の子が好きだ!だからラムにもきっちり惚れとるが、他の女の子との間を邪魔するから逃げまわっとるだけだ」(あやふやです)というスタンスの、更に上を行ったのが肉丸君でした。

それと、彼の持ち技「神風の術」が、完璧に破られるお話しがあるんですよ!当時、ちゃんと理屈に叶った(?)その方法に、感動しました(笑)もちろん、その後肉丸君は、修行して新・神風の術を編み出して、スカートめくりをするんです。

幼い頃、深い穴に落ちて脱出できなくなった肉丸と魔子ちゃんとのお話しも、すっごく彼の人柄暖かくて、あぁ、これは魔子ちゃん惚れるわ~と思いました。最終回前の、魔子ちゃんが実は稀代の能力者だという事が判るんですが、自分自身を恐れる魔子ちゃんとそれを受け止める肉丸君の言葉にも、号泣させられました(苦笑)

細野さんの作品は『あどりぶシネ倶楽部』とか『ギャラリーフェイク』とか、名作揃いなんですが、いまは中古本屋さんでもあまり置いていないかな?レンタルやなにかで見かけたら、その”1980年代の少年漫画のトキメキ”を(笑)ぜひご一読下さい。
コメント (4)
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