leaf*

ナツノの日常のことを書いています。
しばらくの間コメントお休みさせてくださいね…by ナツノ

かほさん

2008-09-14 | 

梨木香歩さんの書く世界がスキです。
図書館で借りてきたので、返却日にせかされたこともあり、自分にしては急いで…
(といっても10日ほどで) 2冊のかほさんを読み終わりました。

かほさんを一度読み始めると…終わるのが惜しいほど入り込んでしまいます。
作者と同じところに立って、作者の思いを共感したいと思います。

お手軽な文庫本は、ほとんど読み終わり、図書館で単行本を借りました。
今回借りたのは、
「沼地のある森を抜けて」 と 「丹生都比売(におつひめ)」 です。

いつも思うのですが、一度ページをめくると、並んだ言葉たちが、読む人を静かに
物語の内側へ、ページの内側へと誘います。

読み進むと…心が穏やかになっています。    なぜでしょうか。
かほさんを読んでいると、余計な思いが消えてゆきます。

生きるうえで、なにを思っていればいいのか。   …がわかってくるように思います。
なにが大切なのか…。

ぼんやりしていたものが、自分の気持ちの中で、はっきり掴めるようになってゆく気がします。
ゴツゴツしたたくさんの石ころの中に…
ほんの数個の、丸く滑らかな石があることに、気付かせてくれます。

気持ちの向くべき方向を、示してくれるような…。
こちらだよ、と
風見鶏を優しく撫でる風のような…

かほさんの言葉たち。です。


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