なんとなくクラシテル

獣医という仕事をしている人間の生活の例の一。
ほとんどが(多分)しょーもない話。

犬の咬みつき事故

2024年06月21日 | 仕事
が最近よく話題に上るんですが。
 これ、以前から結構多い。よくあるのは、小型犬が散歩中に大型犬に襲われるパターンで、小型犬の飼主が引き離そうとして噛まれるケース。大型犬の飼主はなんか、役に立たない風のようなんですよ。
 
 その結果、緊急事態という事で、被害犬が病院に来るんですが・・・・。血がポタポタ、犬に傷がないのに?という場合、飼主が噛まれて大怪我しているのだ。しかし、飼主は自分の怪我に全く気付いていなかったりする。犬もそうだが、人が危ないのですよね。
 
 しかし、これ、結構簡単に防止できる。簡単に言うと、散歩の時は「口輪」をしなさい、という事。
とか、とか まあ色々あります。軽いタイプを選ぶと、犬もあまり嫌がらないのでは?というか、特に大型犬は「散歩=口輪するもんだ」という習慣づけにしておく方がいい。
 
 その理由は、要は、犬は「咬む」だけだから。後はせいぜいガタイに物を言わせた体当たり程度か。猫や熊等は、咬む&引っ掻く&殴る、とまあ、攻撃の手数が多いんですが、犬は咬むだけだから、口を押さえておけば、まあ、実害はかなり防げるという事。
 
 「可哀そう」?ぜーんぜん可哀そうじゃありません。これは犬のためでもある。とにかく散歩中の拾い食いが多いったら。何を食うか分かったもんじゃないのだ。今までだと、「軍手」なんかが出てきたことも。石ころの時もありましたっけ。なぜ、そんなもん?と思うのだが、とてもとても、監視しきれないですよね。で、こういう異物食いは、圧倒的に大型犬に多いのだ。
 
 ということで、大体15㎏以上、飼主が引っ張られて対応できない体重の犬については口輪、という事にしておくのがいいと。よく「躾」でどうこう、と言いますけど、まあ、躾なんかじゃ無理だと思うんですよ。

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