SpiMelo! -Mie Ogura-Ourkouzounov

L’artiste d’origine Japonaise qui mélange tout sans apriori

息づかいと弓使いの間〜ドイツ・パッサウでのコンサート

2019-03-26 12:50:00 | Conservatoire-音楽院紹介

April 2, 2019


日本のツアーが終わってすぐ、興奮冷めやらぬうちに先ずは、生徒の為に立ち上げたプロジェクト、その名も「息づかいと弓使いの間」、チェロのクラスとの二日間の交換レッスンを経ての発表会があった。

 

フランス語で言うと妙に詩的なこのタイトルは、音楽院の別名詩的な事務 ()Gさん提案による。要約すると、これは私の長年の教育的野心で、弦楽器の弓使いのテクニックをフルートの「息」のテクニックに置き換えたい、と言うもの。好評により今回第2回。

 

とは言えどんな弦楽器の先生とでも出来る訳ではなく、親愛なる同僚で20年来の友人、チェリストのフロリアン・ロリドンとだからこそ出来ることであって。

 

 はなんとも呼吸に詳しい。彼の1回目のチェロの授業で教えるのは腹式呼吸なんですって。今回もチェロのテクニックを何も変えずに、呼吸のみを深くすること でどこまで音色が変わるのか、実演して下さった。こちらフルーチスト側も、見えなくて分かりにくい横隔膜の動きや舌の動きを弓使いでヴィジュアライズする ことで多くを学べたと思う。あと、いつも高音ばかり聴いているフルーチストにはチェロの音を聴きながらバランスをとって吹くことは思った以上にセラピーに なるらしく、やはり耳のバランスを取ることも重要なのだな、と。

 

彼とも一曲久々に一緒に演奏したが、まあ、特に日本人と演奏した後でフランス人と演奏するとなんとエキセントリックなこと笑

久々にこの感覚思い出した笑

 

尊敬している間柄とは言っても、プライベートでは20年来の超悪友な私たち。発表会中も会場の笑いの絶えない、壮絶コントのような状態に()

あれ写真が全然ないぞー?だれかください(笑)

 

爆笑発表会終了後、ロリドンが言った。

 

以下ロ「もうこんな時間?なんかこの発表会、長かったな」

 

私「誰のせいだと思ってんの?()

 

ロ「ミエってさあ、舞台に上がると日本人っぽくなるよね」

 

私「うるせえ〜()どこの誰が舞台に上がるといきなり超フランス人化してるんだ!!私がせっかく早く話をまとめ切り上げサクサク進行しようとしてるのに、1つ1つのテーマでいちいち議論を巻き起こすんでない〜()

 

ロ「もうー最高楽しんだわ。あんたの進行に水を差すのを」

 

私「あわ〜ーしかもわざとやってたのか!!どこまで性格悪い〜()

 

そのやりとりを聞いていた事務のGさんが「次回のタイトルは「息づかいと弓使いの間」もとい、「日本人とフランス人の間」だわね、、、」だってー笑笑

まあとにかく笑うのは健康に良いことです()

 

その後はドイツのパッサウ、と言うところのフェスティヴァルにご招待していただいていたのでひとっ飛び!





 

ここはオーストリアやチェコに程近い、静かな美しい街でした。デュオで2部編成のとても良いフルコンサートをさせて頂きました。企画のモーツァルティウム音楽院教授、イヴォンさんありがとうございました!!





 

 

 しいドナウ川沿いの4つ星ホテル、そしてミュンヘン空港での美味しいビールを尻目に、未練たらたらでトンボ帰り。何故かと言うと、パリ郊外・アントニーギ ターフェスが待っているからです。今回はなんと、アタナスとフェス・オーガナイザーの親友ジェラールのお陰で、ブルガリア民族音楽の巨匠、アコーディオン のペーター・ラルチェフさんとガドゥッカ(伝統ヴァイオリン)のペヨ・ペエフさんをお迎えして「バルカンの音」と題しなんと、同じコンサートの1部、2部で演奏することが実現できたのです!(続く)

 




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