SpiMelo! -Mie Ogura-Ourkouzounov

L’artiste d’origine Japonaise qui mélange tout sans apriori

Presentation Video « Ralchenitsa Trio » らるちぇにっつぁトリオPV完成!

2020-10-26 11:08:00 | Info Concert-コンサート予告
« Ralchenitsa Trio » Presentation Video is now, online!!

2021年10月、「らるちぇにっつぁトリオ」がついに日本に上陸予定🎉🎶

ブルガリアの至宝、巨匠アコーディオン奏者のペーター・ラルチェフの記念すべき初来日となります🎊

つきましては、皆さまにより私たちを知っていただくため、ご紹介ヴィデオを制作しました。

どうぞお楽しみ下さい!
Bulgarian great accordion master, Petar Ralchev’s international new trio « Ralchenitsa Trio »🎉
Three artists are creating today’s new Bulgarian music and playing all over the world🌍!!

Artists;

Petar Ralchev (accordion, Bulgaria🇧🇬)

Mie Ogura-Ourkouzounov (flute, Japan🇯🇵)

Atanas Ourkouzounov (guitare, Bulgaria 🇧🇬)

「らるちぇにっつぁトリオ」ご紹介

ブルガリアの至宝、圧巻のアコーディオン奏者率いる新トリオ。

中東のトルコと国境を接するヨーロッパ最南端の国、ブルガリア。そこではバルカン山脈に息づく透明なブルガリアン・ヴォイス、ジプシー音楽、中東のアラブ音楽、ギリシャなどの地中海的音楽、ユダヤ音楽などが奇跡の融合を果たした。

伝統音楽の盛んなブルガリアでは、熟達した楽器奏者のみが国民的スターとなる...

アコーディオンのペーター・ラルチェフは、腕利き楽器奏者たちが切磋琢磨するブルガリアで、巨匠と呼ばれる国民的奏者。現在自国のみならず、世界有数の目眩くアコーディオン奏法で、潤沢なブルガリア民族音楽の魂を披露している。

「らるちぇにっつぁトリオ」は巨匠ラルチェフの名前から作った言葉遊びの造語で、同ブルガリア出身のギターのアタナス・ウルクズノフ、日本人フルート奏者のミエ・ウルクズ ノフを迎え、ラルチェフの音楽を国際的に発展させ、日本とブルガリアの音楽的架け橋にしようという願いが込められている。

「らるちぇにっつぁトリオ」メンバー

ペーター・ラルチェフ/アコーディオン

ブルガリアの国民的アイコンであるアコーディオン奏者。世界的に5本の指に入る超絶技巧を擁し、その目眩くテクニックで、ブルガリア音楽の魂を表現するラルチェフは、聴いたものの心を深く捉えて別世界に誘う。自国ブルガリアで神と崇められる所以である。60歳を迎える現在、ブルガリア国立民族オーケストラとの共演、自身のグループでの世界ツアー、国際マスタークラスを行う。国境を超えた奏者との共演を通し、伝統に留まることのない創造への挑戦を熱望する。

ミエ・ウルクズノフ(小倉美英)/フルート

香川県・多度津町出身、高松第一高校音楽科卒。フランス・パリ在住。パリ国立高等音楽院卒。クラシックでは飽き足らず、ジャズ、即興、民族音楽、現代音楽、自身の作品発表と縦横無尽な活動を展開。そのジャンルの境界さえも消失させる圧倒的な表現力は、フルートの粋を超えた「色彩の扇」と国際的に評される。現在パリ市立ジャックイベール音楽院フルート科、即興演奏科教授。

アタナス・ウルクズノフ/ギター

ブルガリアの民族音楽とストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」に挑発され、ギターを始めると同時に作曲し始めた鬼才。その才能を見出されてフランスに移住。パリ国立高等音楽院卒、現在パリ市立モーリス・ラヴェル音楽院教授。その作品は数多くの国際コンクールで最高位を受賞する。トレードマークであるキャッチーで親しみやすいメロディーや強烈なブルガリアン・リズム、現代的奏法などが世界中の注目を集め、現在国際的にギター界をリードする孤高の存在。






音楽の数字の秘密。

2020-10-06 13:50:00 | Essay-コラム
雨が多い秋の日々。

私は完全にリズムのエキバランス(等価、同価値)に魅せられている。


だからか、気付くと自分で作曲した曲は、たいてい全部エキバランスで出来ている。


それは一種のリズムの数字遊びで、一つの音楽をやりながらもう一つのパラレルワールドにアクセスできるような浮遊感がある。


例えばアフリカ音楽の8/12拍子を八分音符4づつに分けると3拍子になり、3づつに分けると4拍子になる、あれだ。


アンダルシアのフラメンコもアフリカに影響された12拍が多いが、3拍子を8/6にして2拍子でとったり、やはりその等価が独特のグルーヴを生み出している。


私が一番好きな気持ち良い感覚、それはエキバランスによって生じるシンコペーション(同時にふたつの拍子感が混在する)だと、今は思っている。


即興とは気持ち良さを繋げていくものだから、シンコペーションの種類のカードをいっぱい持っていたらその気持ちよさが持続するのではないか?と思ったりする。


ということで、ブルガリア音楽では目下シンコペーション(一拍目以外のところにアクセントを付ける)練習をしている。


11拍子なら5+6に数えたり、3+3+2+3にしたり、2小節を一緒にして7+8+7=22 とかにしたり、そこでベースと違ったところにアクセントを付けるときに出てくる浮遊感といったら!もう背筋がゾクゾクする。まだやってないけど3小節で33も出来るかも知れない。


11拍子って、ブルガリア語で「コパニッツァ」というんだけど、こうやって小節を繋げて見ると、数秘術誕生数で言うゾロ目数が見えてくる。私たちラルチェニッツァ・トリオが大好きな11拍子だからか?(3人が3人とも誕生数が33なので。)


話が逸れたが、こういう風に、一日中無限に数遊びができるのだ。数学は苦手なはずなんだけど、これが面白くってしょうがない。(頭でやるのは簡単だが、実際に感覚で即興でやれるまで血の中に入れないといけないけど)


ブルガリア音楽の特殊性は奇数拍が非常に多いことである。(5791115)


4もあるが、他の奇数拍子と同じような割合で存在してるっぽいし、ジャズと同じく一拍を3で取る時は3x412(12は前述のアフリカ起源の音楽に多く、ジャズがなぜ4拍なのに丸みを持って聴こえるかというと、アフリカ起源の3の倍数である12でスイングするからだ)


ところで日本音楽は、1拍!4じゃない。これは友達の日本音楽の専門家の琴&三味線奏者様が言っていたので間違い無いと思う。


ループのない拍子、、、これも多分世界でものすごく稀なのではないかと思う。


他の国の音楽とは全くあい慣れないかも知れないし、何にでも柔軟に対処できるかもしれない、何とも極端な国民性はここから来ているのかも、とも思う。(私も自分のことをそのように思っている)


日本は島国だから特殊性があってしかるべしだけど、なぜグローバリゼーションの中でメディアから流れる音楽が4拍子ばっかりになった中、ブルガリアという異常に狭い国でこれだけ奇数拍が生き延びたのか、私は正確な理由は知らない。


実際にバルカン山中の夏祭りや、地方のレストランでのパーティーに参加したことがあるのだけど、民衆は夕方4拍子のホロ(輪になって踊る民族ダンス)から始めて、夜が更けてムードが盛り上がって来ると5711というふうにどんどん複雑な踊りを始めて、みんなで盛り上がってくる。


でも、だれも知らないようなこのバルカンの小国を見ていて思うんだけれど、全ての数が存在しているなら、全ての拍子で音楽するこの人たちの方がほんとは自然だよね?


なんでか知らないけど4拍子にぜーんぶ平された現在の消費音楽ばっかり聞いているのはおかしくない?


偶数で割り切れる方がいい、というスクエアな物質的な現在のグローバリゼーションの世界と比例している気がするのは私だけ?


そういう音楽はシンコペーションなんかなくて、フレーズも全部割り切れてしまう。


人類を脳抜きにするために誰かが全部音楽を平たく偶数にしているのかも知れない。


その目に見えない誰かとは、特定の人たちがますます丸儲けする「巨大な消費システム」かも知れない。


みんながいいと思うもの。みんなが快適なもの。みんなが慣れているもの。


アーチストはそういう出来上がったニーズによって音楽すべきではなく、自分の内側にある「want」で音楽すべきだ。


しかも私たち日本人は、世界でも稀な割り切れない超オリジナルな拍子のバックボーンがあるんだからね。


それと昭和さま、いつもブログにメッセージありがとうございます!面白く読ませて頂いております。


コメント解放してみましたので、皆さま感想を自由にお書きください。


アーチスト/デザイナー、安藤福子さん

2020-10-01 11:23:00 | Essay-コラム
画像は、前回のスパイラル・メロディーライヴで着た彼女のドレス。
Fukuko Ando, Japanese unique artist-fashion-designer 

https://fukukoando.com/


Fukuko Ando’s latest exhibition at Orient Museum (Lisbon, Portugal 2020)

https://fukukoando.com/weaving-the-cosmos/


安藤福子さんのリスボンのオリエント美術館での展示会が終わり、残念ながら行けなかったのだけれど、その様子を彼女のホームページで見させてもらえた。(上のリンクからご覧いただけます!)


彼女の作品を、ずっと彼女がパリに住んでいた頃からもう20年近く見守って来ているけど、最初から素晴らしかった彼女の作品はますます粒子と波動がどんどん細かくなって、今回は彼女の手の感覚を通して銀河を導き出すような、そのタイトル通り「宇宙を編んでいる」境地に達しておられる。


彼女は最初から「服飾」という概念からかけ離れた世界観を持ち、それを周囲になかなか分かってもらえないのは苦悩だったと思う。


それでも身体に沿った形で表現する、という基本を守りながら、ここまでの独自の世界を創り上げるのに大変な歳月と鍛錬を要したことだろう。


彼女は自分の世界をこだわりあげ、脇目も振らずにそれだけを表現し続けた。


私たちアーチストは、自分の感覚を深く信じ、研ぎ澄まし、自分の内面を全て認めることでのみ「既成」を壊すことができる、それは唯一無二であるということを、彼女の作品が語っている。


彼女の内面にしか見えていない世界観こそ、本当の宇宙に繋がっているのだ。


だからこそそこに、言葉にはすることのできない無限の広がりと豊かさを感じるんだと思う。


その布の扱いは、私が理想としている音と音の繋がりのように多次元的で、彼女に必要なら装飾音が纏わり付き、必要ならシンコペーションで拍子を跨ぎ、時にアクセントを大胆につけ、即興的に自由にその瞬間瞬間の感覚を編み込んでいっている過程で、生き生きと彼女の呼吸が織り込まれる。


決して力で呼吸が止まっていない。


呼吸には奇跡がある。音を「魂で追う」とは彼女が言った言葉だが、自然な呼吸を習得している彼女の手もまた、魂を追うことが出来るのだ。


その次元に達したら自然にエクスタシーは連続するのではないか、、、そう感じて、ますます私は今日も練習するのが楽しくなる。


私は本当にそうなりたい!私は現在、強くそう望んでいて、自分が楽しくなる、自然にしたくなるものしか目に入っていない。


彼女は私と共に生きているアーチストで、彼女が日本に帰ってからもいつも時空を超えて共感し共同作業しているのだけれど、次は私のためになんと「エネルギーを受信し、発信する」エッフェル塔のようなドレスを創って下さるということだ。


そこではなんと、靴、という制約も無くなってしまというご提案が!


それによってなんと地からも、エネルギーをブロックなく全て受信できてしまうのです。


「スパイラル・メロディー」(ソロライブ)用と、「ラルチェニッツァ・トリオ」(ペーターとアタナスとのブルガリアントリオ、なんと名前が決定!!)用に両方。


「ラルチェニッツァ」は、ラルチェフさんの音楽を私たちの創造力で発展させる、という願いを込めたブルガリア風の名前。(アタナスからの提案で、すぐに私もペーターも全員一致でした!ペーターは「自分が付けたとは言わないでね、恥ずかしいから。ミエが付けたことにしといてくれ」だって。なんで私に責任転嫁笑)


ちなみに、「スパイラル・メロディー」という名前は、福子さんが私の結婚の時創ってくださったドレスにつけてくれた、私の音楽をイメージした名前。


この二つのプロジェクトは現在の私に最も大切なもので、スパイラルメロディーで自己の内面に最大限にアクセスし、トリオでエネルギーに感応して放出するという、まったく関係なさそうで、全て前後して起こっている二つのパフォーマンス。


そこに彼女のドレスが加わることは、もう無くてはならないこととなっていて、これからも彼女のドレスと共鳴して出てくる音楽が、もう楽しみで仕方ありません。


そしてここに来てなんと、自分の母の創造力が今、どんんどエネルギーを持ってきている。


これも偶然ではない、現在進行形の奇跡。


70歳を超えて人生初めて個展をした彼女はどんどん軌道を逸して来ていて、今後どうなって行くのか?!アーチストとしての今後が本当に楽しみ。


そして、アタナスの作品も、ペーターと即興をやり始めたことで、どんどん自由度が増して、ますますハートに直接響く作品になって来ている、、、


娘には、この一年成長したので、誕生日のプレゼントに新しいフルートを買ったんだけれど、昨日仕事で疲れて帰って来た私に一曲吹いてくれて、それがなんとピュアな音なことか!


一気に疲れが吹き飛ぶような音でした。