SpiMelo! -Mie Ogura-Ourkouzounov

L’artiste d’origine Japonaise qui mélange tout sans apriori

Concerts this summer!

2011-06-30 14:56:19 | Info Concert-コンサート予告
This is my concert schedule in this summer;
Je vous annonce mes concerts de cet été;
この夏のコンサート予定です。今回はヨーロッパ中心。

Festival "Ligita"( 2-9 july) in Lichtenstein
5th July 20h15 at Gemeindesaal Rugge
http://www.ligita.li/?lan=de&page=1

Sommerhausen in Germany
9th July 20h at Weingut & Hotel Artur Steinmann
http://www.hofkonzerte-sommerhausen.de/SA-09.-Ourkousounov-&-Ogura/1,000000235320,8,1


Bivigliano-Florence in Italy
21th August http://www.chitarrae.com/

Festival Entrecasteaux in France
26th August 19h
"Trio in G Major L.V. Beethoven for fl,fg,pf" at L'espace culturel d'entrecasteaux http://www.festivaldentrecasteaux.fr/

“6th International Music Festival” Krakow in Poland
20th September http://www.guitarragalante.pl/#/O-festiwalu-01-00/

Review in Denmark

2011-06-30 14:37:34 | CDs&Scores,Links-CD&楽譜、外部リンク
We had a review in Denmark for our live CD!



Le CD ”False Classic” de Mie Ogura (flûte traversière) et Atanas Ourkouzounov (guitare) est un enregistrement live réalisé au Festival de Guitare d'Aarhus 2010. Le concert a eu lieu dans ”Helsingør Theater” dans ”Den Gamle By” à Aarhus.
Le style musical se situe entre le classique, le jazz et la musique populaire.
Le folklore bulgare côtoie le jazz de Duke Ellington et Chick Corea ainsi que des compositions classiques de György Ligeti arrangées par le duo lui-même.
Il s'agit ici de deux musiciens capables et compétents, qui font du jeu d'ensemble une synthèse. Leur joie de jouer, leur virtuosité et sensibilité se fondent ensemble.
En écoutant ce CD, on est constamment absorbé de manière attractive et variée, et on a aussi la sensation du public en salle.
L'enregistrement a été réalisé par Leif Hesselberg. En ce qui concerne le son, il ne manque rien. Ça sonne mieux et de façon plus naturelle que beaucoup d'enregistrements de guitare faits en studio.
Le CD peut être obtenu par Leif Hesselberg, www.leifhesselberg.dk. Le prix est 100 couronnes + 25 couronnes de frais d'expédition.
Pour en savoir plus sur ce CD fantastique, consultez www.falseclassic.com !

ミエ・オグラ(フルート)、アタナス・ウルクズノフ(ギター)によるライヴCD「ファルス・クラシック」は、デンマーク・オルフスのギター・フェスティヴァル(ヘルシンゴール・シアター)にて録音されたものである。
音楽スタイルはクラシックからジャズ、民俗音楽と幅広い。
ブルガリアのフォーク・ミュージックからデューク・エリントン、チック・コリアなどのジャズ、またリゲティーなどのクラシックの作品をデュオ自身でアレンジしたものである。

二人のミュージシャンは共通の演奏する喜び、超絶技巧と繊細な感受性を持ち、これらを総合してアンサンブルとして実現するだけの実力を備えている。

このCDを聴いていると、常にその多様性に魅せられ、まるで実際にホールで聴衆になったような気分になる。
録音はレイフ.ヘッセルベルクによるもので、多くのスタジオ録音でのCDよりも自然に聴こえるような、素晴らしいサウンドである。
もっと情報が欲しい方は、www.falseclassic.com を見てください!

尚このCDは世界中に発送することができます。(15ユーロ+送料)お申し込みはこのブログから

LE FAUNE 続・牧神。

2011-06-17 20:02:10 | CDs&Scores,Links-CD&楽譜、外部リンク


ニジンスキーのバレエ、「牧神の午後への前奏曲」を観たことがありますか?
YouTube貼りましたので、ぜひ見てください!!
私は得難い運に恵まれて、ニジンスキーの振り付けを再現した舞台の伴奏を、ピアノと2週間に渡って毎日やらせていただいたことがあります。

伴奏をしたころ私はまだ若く、この音楽をきちんと演奏できる程に成熟していなかったけれど、(いまもそうだなあ
あくまで厳密に、しかしあくまで動物的なまでに鋭敏な勘で、ニジンスキーがこの音楽を捉えているのが、年とともにますます理解できるようになって、この二つの芸術の融合をほんとうに素晴らしいと思います。

この音楽は、ほんとうに音楽の歴史のなかの「奇跡」であり、その音楽の中にまた、「奇跡の瞬間」があるのですね。

みなさんは、どの小節のことか、分かったかな?

ニジンスキーの振り付けでこの瞬間は、「牧神とニンフが初めて出会い、見つめ合う、奇跡の愛の瞬間」として捉えられています。

そしてその後、牧神が、初めて喜びを堪えきれずに「跳ぶ」瞬間があり、とある一つの和音がニンフとの「別れの瞬間」となり、その後はすべて過去の思いでとして語られるのです。

「ひとつの大切な瞬間」のためだけに書かれた儚い音楽を、また人間の存在意義とかを通り越して、全てが自然の摂理のように複雑かつシンプルな音楽を、私は他に知りません。。。

Debussy,Prélude à l'après-midi d'un faune(Mié Ogura,flûte&Marie-Catherine Girod,piano) est maintenant sur Youtube!

http://www.youtube.com/watch?v=RPhg30i7v4Q

Debussy,Prélude à l'après-midi d'un faune is now on Youtube!(Mie Ogura,flute&Marie-Catherine Girod,piano)

ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」を Youtube上にアップしています。<演奏 小倉美英 (フルート)&マリー=カトリーヌ ジロー(ピアノ)ドイツ/ビーティグハイムにて 2012年5月18日>
http://www.youtube.com/watch?v=RPhg30i7v4Q










音楽的共存。

2011-06-13 13:19:55 | Essay-コラム

6月は教えている関係上、音楽院の年度末試験やらコンサートやら生徒関連行事がとても多い。

昨日は19区音楽院の即興音楽のアトリエとして初めてパリ市のジャズフェスティヴァルに出演して来た。

演奏後、聴きに来ていただいた人たちからもらった言葉の中に、「このような楽器のレベルの大幅に違う生徒達をここまでどうやってまとめられたのか」「ひとりひとりがそれぞれの居場所を見つけて演奏していた」などというのがあった。

実際に聴いた人からこのような感想が引き出せた、ということはささやかであっても、私にとっては大きな成功であった。

それで思い出したのだけれど、その昔、パリ音楽院で即興科のプリ(卒試)を受けたとき、それぞれが自分の卒論テーマを決めねばならず、私のは「音楽的共存」だった。

なんでそんなテーマを思いついたか、というと、このパリ音の即興科に3年間在籍してきて、このクラスで音楽的共存ができていないことに、(先生の一方的な見方も含めて)大変心を痛めたからである。

クラスのなかには例えばブルガリアのカヴァル・フルートや南米のケーナ、ブルターニュの音楽をホルンで演奏する生徒など、本当にいろいろな文化をバックグラウンドに持つ生徒達がいた。にも関わらず。。。先生たちは、自分たちの発明したひとつの「即興言語」を生徒に強制することに躍起だった。

一番心に残っている場面は、そのブルガリアの子がブルガリアの音楽を演奏した後、それに呼応してブルターニュの子がブルターニュの伝統音楽を即興的に、お返しするように演奏したときである。これは、本当に素直で美しい瞬間だった私は思う。なのに、先生のひとりは演奏を止めるように要求してこう言ったのだ。「ふたつも続けて伝統音楽ばかりやる必要があるのか?」彼はこの素直な音楽的共存を認めたくなかった。自分の主張する言語がそこに使われていなかった、という理由だけで。

私はべつに先生達を批判したいわけじゃない。先生って、良いことも教えてくれるかも知れないが、反面教師だってとても大切だ。この音楽院には私の反面教師なるひとは何人もいらっしゃる。お陰で私の卒論テーマが決まった訳だし、そのプレゼンテーションは高く評価されて私は即興演奏というものに自信を持つことができるようになったのだ。

と話は長くなってしまったが、現在の私の即興のアトリエでは、(私のコントロールできる範囲で)楽器のレベルはバラバラ、それぞれの出自もバラバラである。日本という全く違う世界から来て、一生懸命になにかをつかもうとしているお二人さん、パリ音楽院を目指しているフランス人のエリートの子、楽器科でよい成績が収められずに追い出されてここに来た子たち。。。楽譜もちゃんと読めない移民の子達だ。けど彼らは、自分達のルーツの音楽に対しては圧倒的なフィーリングを持っている。(聴きにきていたアタが、「すげえなあ、あのインドの子。自分はあんな忘我の境地の演奏を目指してはいても一生できまいよ。。。」と言っていた。まったく同感。しかしご本人はそんな高みに時々達しておられることをもちろん知らない。彼らにとって音楽とは、空気を吸ったりご飯を食べたりするのと同じなのである。)

それぞれ違った人生を抱えた生徒たちの、現在のパリを象徴するような難かしい共存。もちろんうまく行かないときもある。けどもひとりひとりの美点を、
もっと伸ばして生かすために、必ず他の人を聴くように、いま音楽で起こっていることに敏感にすぐに反応するように、やってきた。だから他のジャズのアトリエとは少し違っていると思う。

ジャズの歴史の表面ばかりなぞっているような演奏ならいくらでもある。
けど、「いま、ここで起こっていること」を演奏するのが、本来のジャズの精神じゃなかったか?
「いま、ここで起こっていること」に注意を払わずに、自分を主張する為に演奏している人たち。
けど、そんな演奏をして何の意味があるんだろう?


音楽とは、「競争」ではなく「協調」である。 by マイルス・デイヴィス


だから昨日はみんなが素晴らしい演奏で答えてくれ、聴衆からそういう言葉をいただけて、天気は雨でしたが、心が晴れる思いでしたよ。