SpiMelo! -Mie Ogura-Ourkouzounov

L’artiste d’origine Japonaise qui mélange tout sans apriori

第三回シウ国際音楽講習会、終了!

2009-07-25 22:32:08 | Summer course-講習会
今年はシウ・国際音楽祭10周年!そして併設の音楽講習会も3年目。
フルート奏者、ギター奏者を目指す若い学生さん達、中高年の音楽愛好家のみなさん、そして元気あふれる子供たち、と
3つのグループがバランスよく集まり、それぞれ立場は違えど音楽を通して楽しく交流
ますます充実した講習会となりました。
    
 世界各国から集まった参加者全員でパチリ!(フランス、ベルギー、日本、インドネシア、オーストリア、ロシア、ベネズエラ。。いろんな言語が飛び交います。)
       
 講師陣&実行チームも盛り上がってます。左からローラン・ブトロス、ルイス・キンテロ、アタナス・ウルクズノフ。


講習会3日目は真夏日に!朝のレッスンからの帰り道。写真から暑さが伝わってくるかな?
 
  
 これは前菜に出たフルーツ・カクテル。涼しげ!

食べ物でも、国際交流!この日は日本人3人で作った、手巻き寿司。

う~ん、フランス料理もいいけど、久々に食す日本食はうまいね!

練習中のお二人。なんか楽しそう

  若いギタリスト4人衆。
   

最終日のコンサートは、イタリアのフルート&クラリネット&ギターのトリオ。完璧な演奏と、イタリア人らしいユーモアはさすが、盛り上がりました。


生徒の発表会にて、ローラン・ブトロスの名曲「アマジア」を演奏するデュオ。
 今年試しに始めた朝の呼吸法のグループ・レッスン、普通に練習するより確実に早く楽器が上達すると、大好評でした。
なんと、「一週間で6ヶ月分上達した!」と言う人がいたほど。これは、普段の学校のクラスでも実行しなきゃね

打ち上げにて。今回参加の日本から来た若き才能あふれるギタリスト、森田綾乃さん(左)と、仙台のギター愛好家、笹館公男さん(右)

 公男さんは、そのオープンな性格で、瞬く間にシウ村中の人気者に
 綾乃さんは、ついにフランス留学を決意

というわけで、めでたし、めでたし。今年もますます楽しかった~!!
また来年みなさんのお越し、お待ちしてます!


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Ligita-リヒテンシュタイン・ギターフェスティヴァル

2009-07-21 05:13:25 | Concert Memories-コンサート旅行記
れいほ~!やってきました、リヒテンシュタイン・ギターフェスティヴァル!!

パリから6時間、チューリッヒを経ていよいよスイスとリヒテンシュタインの国境が見えるぞ!

でもとくになにも起こらないので、「へえ~。」という感じで突入。

みなさん、どんな国やっ?て思うでしょ?スイスとオーストリアの国境の小国です。
人口は昼間働きに出入りする人口を除き、約1万5千人。
これじゃあ私の出身地、多度津町と同じ位だ~(どこや)

どこを見渡しても山と目が合う、とても幻想的な風景。



フェスティヴァル開会式にて。出席されていたリヒテンシュタインのプリンス&プリンセスを激写!

この人たちは「ルパン」のモデルになったお城にすんでいて、国を統治しているらしい。おとぎの国みたいだね。
 これは私たちのコンサートのアンコールの様子。
あれあれ、いつもはデュオのわたしたちがトリオに??

なんと一部で弾いたカルロ・ドメニコーニが飛び入りで、3人で即興演奏
出来はともかく、こういうサプライズは良いです!
ドメニコーニさんは、ギター弾きなら絶対知ってる、某名曲の作曲者として有名な方ですが、
こうやってさっと舞台にあがって一緒に即興してくれる、おもろいおっちゃんでもあります。

コンサートのあとは打ち上げ!!
みんな有名なのにすごく感じのよいひとたちばかりで、ほんとうにびっくり。
     
 ロサンジェルス・ギター・カルテットのスコット・テナントと、おなじみカルロ。

後日はリヒテンシュタイン観光!これは首都(主地区?)ヴァドゥーズにて。上に例のお城が見えますね。
しっかり国立歴史館で国の歴史も学んだぞ。

 アタナスの右はギター製作家の今井さんご夫妻。  

ほんとうに良い時をすごさせていただきました。また行けるといいなあ~!

 リヒテンシュタインの夕暮れ時。静かに時が流れます。

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巨匠は違う。

2009-07-03 17:20:27 | Essay-コラム
行ってきましたよ!ついに。チック・コリアのコンサートに。

もうず~っとファンなので、パリ近辺でコンサートがあれば、と長くチェック入れていたのですが、なにせすぐ満席になる、チケット超高い、というので、今回やっと手に入れたのは、パリ郊外、アンギアン・ジャズフェスでのソロ・コンサートのチケット。
とはいえ、チックのソロ・コンサートというのは即興ピアノソロの大家、キース・ジャレットのソロ・コンサートとは訳が違う。
なんてったってチックはソロが苦手なんである。
絶対チックはグループである。そう言い切れる程、ダメ。

それでも、行くのだ!とにかく、行くのだ!アタとTさんにまで無理矢理チケットプレゼントして。。そしたら案の定。。。
フレンドリーに舞台にでてきた冒頭チックのアナウンス。。。。「どうも私はソロでやるのは慣れてません。。まあ家での練習だと思って楽しんでやります。うまくいくといけど(爆)」

そして、自らの作品やスタンダードで始まった前半。これがその、シック、もといチックの音なのか!感動したのも束の間(フランス人のみなさん、シック・コリアと連呼するのはやめましょう。)
なんというか。。。そこここにあの巨匠のフレーズや和声やらリズムの片鱗はみてとれるのだけど、完全に心ここにあらず、なのである。料理でいったら、集中してないときにいろんなスパイスを混ぜすぎちゃって、なんか訳の分からんピントのボケた味になっちゃった、、そういう感じの散漫さである。

スカルラッティやスクリャービンを弾いたときには、なんか客の拍手まで下火になっちゃってどうしようかと思ったけど(客はほんとのファン、って感じでものすごく正直な反応してました。)
そのあと、あの自曲「チルドレンズ・ソング集」を弾いてなんとか聴衆をつなぎ止め、「第2部はサプライズをつれてくるからね!」との謎の言葉を残し、不完全燃焼のまま第一部終了!

そのサプライズ。なんとパリ在住ヴァイオリニストのジャン・リュック・ポンティだったのでした。チックはどうしてもひとりで弾くのがいやだったらしく、ヴァカンス中のポンティを電話で説得、無理やり引っ張って来たんだそうだ。
そして、ここからのチックの変身ぶりといったら!!
なんでいきなり誰かとといっしょにやったらこんなに音が変わるんだろ?
急にこれぞチック!というダイナミックで個性的なジェスチュエル、フレージングがくっきり現れ、ファンはチック・リズムに酔いしれ始める。
なんせスタイルからなにから全く違うポンティとだから、(なんか現世の言語と中世の言語で対話しているようだ)ゲイリー・バートンやボビー・マクファーリンとのデュオ、という風にはいかないけど、やっぱりそれに近いフィーリングになるんである。

相手を生かすことによって自分が生きてくる、っていうのか。これがチックの真髄なのだ。
これはじいちゃんを無理矢理口説いて連れて来た理由が分かるぞ!

ただポンティが最後にやった「スペイン」のストラクチャーをそら覚え、という程度しか知らず、(「スペイン」は私の世代ではもう完全なスタンダードなので、間違えるととても変だ。)チックがごまかしまくったにも関わらずちょっとヘンテコに終わってしまったのがかなり残念でした。

コンサート自体はこんな感じで、どちらかというとポシャっていたにも関わらず、多分このコンサートは私の中で一生尾を引く、
印象深いコンサートとなった。なぜって?それはこのチックという人、なぜ巨匠なのか、私がチックの音楽が好き、という「好み」という物差しを差し置いても、この目で見て初めて納得したからである。

それは、彼が極度にナチュラルである、ということ。普通のミュージシャンなら、やはり音に脚色がある。どういう風に自分を良く見せたい、とか普通は思う。でもこの人はそういう場所にはいない。だめなときは全然だめ。でも何かを感じたときはその感じたままを音に出すのである。すごく単純なこと。でも、これまでのコンサートでそう感じたのはチックとキース、このふたりだけである。キースのコンサートなんて、こんな次元じゃなく、もっと完全にポシャっていたんだから。あっ、またキースのパリコンサートの話でちゃいました。次こそはキースの話、いきましょう!

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