SpiMelo! -Mie Ogura-Ourkouzounov

L’artiste d’origine Japonaise qui mélange tout sans apriori

カオスな一日。

2019-04-15 17:14:00 | Essay-コラム

April 18, 2019

15日。6月にエディソン・デニソフへのオマージュ、というコンサートを音楽院で開催するにあたり(うちの音楽院ではデニソフの娘さんがソルフェージュ を教えていらっしゃるのだ。もっとも、私の19区の小学生の生徒たちに「あんたがたのソルフェージュの先生のパパはエディソン・デニソフって言ってね、すっごい有 名な作曲家なのよ」って言ったらキャーキャー騒いで走り回り、「あー知ってるー!電球を発明した人だぁ〜!」て言ってましたが()そりゃエジソンやが な。

 

本日はそのデニソフを個人的によく知っているというロシア人ピアニストのお家(凱旋門至近)で合わせ。

 

19 区、20区の風景に慣れ親しんだ私は、瀟洒な高級住宅街17区の頂いた住所まで自転車で行って「ええとこ住んどるなあ」とか思いながらイン ターホンをピンポーン。しかしアパートと思い込んでいたそこは、ドアを開けると一軒家!なんとかー、ここ5階分、全部あなたのお家だったんですかー!!

 

 タインウェイフルコンでの豪華リハを終え、エレベーター付き大理石の仰天豪邸を後にし、サクレクール寺院を左手に臨みながら、移民で溢れかえるバルベス辺 りの大交差点カオスを自転車で通過、下町ベルビル通りを登り、45分ほどでパリとは言いがたい、かなり田舎っぽい20区の辺境にある娘の学校に到着。学校 では、遠足代を減額する為の父兄フリーマーケットの続きで、売れ残ったおもちゃを10セントで売っている。いくつかそれを買い、娘の親友の女の子の食料品 店に直行、ご両親はお店が忙しいのでいつものようにおやつを買って、子供達を連れて公園に行き、一緒に遊ばせる。その子はスリランカ出身のヒンズー教徒の難民の子で、近 年のタミール人とシンハラ人の間の不和から起こった内戦により、一家でパリに身を寄せてつつましやかな小さなお店を開き、生活を営んでいる。

 

よく晴れたうららかな春の月曜日。公園で遊んでいる間に、時を同じくしてノートルダム寺院が燃えさかっていた。。。知らなかった。

 

なんだかなぁ。色んな世界を一瞬にして自転車で通過して、あまりの世界の落差に、世界の理不尽さに、理由は分からないけどなかなか寝付けなかった。

 

なんともカオスな1日でした。

 

私はこの色んな世界が交錯する地に、日本人として立っている。

 

私はここにいるのが好きだ!!



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