Mr.Hollande,le président de la république!? C'est très bientôt! le jour où on trinque nos verres
第2回、って第一回は5年前なんですけどね。。。http://blog.goo.ne.jp/kedamayu/e/bbb9a04ab427435d0eabb1616c6450bf
ということで、またまたフランス一大事、大統領選がやってまいりましたので、ギニョール(カナル・プリュス局の人形劇形式の政治番組)に釘付けです。
今回は、前回惜しくもサルコジ氏に破れたセゴレーヌ・ロワイヤル氏のもとダンナにあたる、同じく社会党のフランソワ・オランド氏(フランスでは長らく社会党の顔として
親しみのある方)が現職ニコラ・サルコジ氏の対立候補となり、サルコジ批判の追い風の中、なんだか勝ちそうな勢い
第一次投票前ではおなじみ、弱小候補者に当てるスポット!が楽しかったギニョール。
司会者「さて、本日2012年大統領選の結果が出ました!絶対に大統領にならない候補者、発表ー!!ドゥルルルル。。。。。。ミスター バイル!!!」
バイル氏「そーんなー!!!そんなのひどいよう、、、」
左派戦線の新星、ジャンリュク メランション氏人形(そのカリスマ性と際立った弁で注目を浴びている)も、その確固とした姿勢が思い切り皮肉られる。
。。。左派戦線の事務所にて、メンバーたちがテレビの宝くじをやっている。テレビで当たりのナンバーが発表される。。。部屋に緊張が走る!!
テレビ「当選者は、173938499の方!」
心ならずも当たってしまったメンバーをほかのメンバーたちが囲み込む。そして、メランション氏が最後の一撃!ばこん!と首を斬った後、「金持ちは敵だーー!!」
そして首位に立つオランド氏人形は、その優しい性格を皮肉られ、おなじみ「エ~へ~!!」という語尾で頼りなーく、にっこ~り笑うのが特徴である。~以下前回のギニョールより
サルコジ人形、なぜか金髪のカツラとでっかい両耳をつけて登場。
カーラ ブルーニ「どうしたの、その頭は??」
サルコジ「ルペン(極右政党の候補)の髪とバイル(中道政党の候補)の耳をつけているのだ」
窮地のサルコジ、どうやら極右票と中道票を取り入れたい模様!!
司会者「さて、オランド氏とサルコジ氏によるテレビ討論会です。サルコジさん、では1分間しゃべってください。」
サルコジ「なんで1分なんだ!!オランド氏は2分しゃべったじゃないか。」
司会者「でもあなた、なにも言うことないでしょう。はい、一分経ちました、それじゃあ将来の大統領、オランドさん。」
オランド「エ~へ~!!」(なぜかシャンペンを持っている。)
まあこれは5年間の政権担当の大失敗の末、サルコジにもうなんのアイデアも残っていないので、極右票を取り込む以外に勝ち目がない、ということを極端に皮肉った例ですが、実際に水曜日に行われたテレビの直接討論でも、オランド氏、どんな汚い挑発を受けようと、落ち着いて、時には素早く的確に、答えていらっしゃった。もう、やってくれるわーまるで国民の怒りと希望が自然に彼の口から代弁されているよう。逆に国民がどう感じているかはまるで無視、ただ自分、自分、自分と、自分のやったことがどれだけ素晴らしいかを語るサルコジ氏と明確な対照をなしていた。
しかし、このサルコジの挑発と詭弁を前に落ち着いて話せる、というのはすごい。前回セゴレーヌは討論でサルコジに思いっきり爆破されたもんなあ。。。それだけにオランドさんの確信、というか、静かにみなぎる自信をみたのです。
昨日うちの下の仕立て屋さんに服を持っていって、「昨日の討論、聞いた?」というと、「もちろん!サルコジは5年間これだけ国民を窮地に追いやったんだから、とにかくおさらばだ!!奴はすべての可能性の扉を閉めてしまった!」だそうです。
次は近所の食料品店を経営するMさん。「誰に入れる?」「オランド。」はい、明確なご意見、ありがとうございます。。。職はちがえど、みんな同じ感想をもっているのにびっくり。
このように私の住むパリ20区では第一次投票にてオランドがもはや43%と、たった18%のサルコジを大きく引き離しているお土地柄なのですね。(全国区ではオランド28、6%、サルコジ27、1%。)
そしてテレビ討論後、中道どっちつかず軟弱バイルさんまでオランド支持を表明し、(彼にとってはサルコジの移民に対する固執的で感情的な発言がいただけなかったのだそうだ。)この日曜の選挙、もうどれだけの差でサルコジが倒せるのか、というのが楽しみになってきたほど。
うーん、やっぱりフランスの政治は楽しいです。。。私は音楽家ですから、経済のことをあれこれ言える立場にはありませんが、やっぱり文化大国、フランスの大統領には教養豊かで、文化を理解する人になってもらいたいです。この経済危機で暗い時代に、本当に心を潤してくれるのは、後に回されがちな、「芸術」なのですから!
あと、外国人という立場として、ここ5年間、サルコジ氏がやってきた「国を二分する」やり方は本当にこの国に険悪で暗く、ささくれだったムードをもたらしたと思う。これだけ価値観が多様化する現在は、「カリスマティックな独裁者」ではなく「優しき理解者」がリーダーになっていく時代ではないのか。。。この日曜、もしオランドが選ばれた日には、外に出てみんなと乾杯したいっ!久しぶりの「ひとつのフランス」を実感するために
第2回、って第一回は5年前なんですけどね。。。http://blog.goo.ne.jp/kedamayu/e/bbb9a04ab427435d0eabb1616c6450bf
ということで、またまたフランス一大事、大統領選がやってまいりましたので、ギニョール(カナル・プリュス局の人形劇形式の政治番組)に釘付けです。
今回は、前回惜しくもサルコジ氏に破れたセゴレーヌ・ロワイヤル氏のもとダンナにあたる、同じく社会党のフランソワ・オランド氏(フランスでは長らく社会党の顔として
親しみのある方)が現職ニコラ・サルコジ氏の対立候補となり、サルコジ批判の追い風の中、なんだか勝ちそうな勢い
第一次投票前ではおなじみ、弱小候補者に当てるスポット!が楽しかったギニョール。
司会者「さて、本日2012年大統領選の結果が出ました!絶対に大統領にならない候補者、発表ー!!ドゥルルルル。。。。。。ミスター バイル!!!」
バイル氏「そーんなー!!!そんなのひどいよう、、、」
左派戦線の新星、ジャンリュク メランション氏人形(そのカリスマ性と際立った弁で注目を浴びている)も、その確固とした姿勢が思い切り皮肉られる。
。。。左派戦線の事務所にて、メンバーたちがテレビの宝くじをやっている。テレビで当たりのナンバーが発表される。。。部屋に緊張が走る!!
テレビ「当選者は、173938499の方!」
心ならずも当たってしまったメンバーをほかのメンバーたちが囲み込む。そして、メランション氏が最後の一撃!ばこん!と首を斬った後、「金持ちは敵だーー!!」
そして首位に立つオランド氏人形は、その優しい性格を皮肉られ、おなじみ「エ~へ~!!」という語尾で頼りなーく、にっこ~り笑うのが特徴である。~以下前回のギニョールより
サルコジ人形、なぜか金髪のカツラとでっかい両耳をつけて登場。
カーラ ブルーニ「どうしたの、その頭は??」
サルコジ「ルペン(極右政党の候補)の髪とバイル(中道政党の候補)の耳をつけているのだ」
窮地のサルコジ、どうやら極右票と中道票を取り入れたい模様!!
司会者「さて、オランド氏とサルコジ氏によるテレビ討論会です。サルコジさん、では1分間しゃべってください。」
サルコジ「なんで1分なんだ!!オランド氏は2分しゃべったじゃないか。」
司会者「でもあなた、なにも言うことないでしょう。はい、一分経ちました、それじゃあ将来の大統領、オランドさん。」
オランド「エ~へ~!!」(なぜかシャンペンを持っている。)
まあこれは5年間の政権担当の大失敗の末、サルコジにもうなんのアイデアも残っていないので、極右票を取り込む以外に勝ち目がない、ということを極端に皮肉った例ですが、実際に水曜日に行われたテレビの直接討論でも、オランド氏、どんな汚い挑発を受けようと、落ち着いて、時には素早く的確に、答えていらっしゃった。もう、やってくれるわーまるで国民の怒りと希望が自然に彼の口から代弁されているよう。逆に国民がどう感じているかはまるで無視、ただ自分、自分、自分と、自分のやったことがどれだけ素晴らしいかを語るサルコジ氏と明確な対照をなしていた。
しかし、このサルコジの挑発と詭弁を前に落ち着いて話せる、というのはすごい。前回セゴレーヌは討論でサルコジに思いっきり爆破されたもんなあ。。。それだけにオランドさんの確信、というか、静かにみなぎる自信をみたのです。
昨日うちの下の仕立て屋さんに服を持っていって、「昨日の討論、聞いた?」というと、「もちろん!サルコジは5年間これだけ国民を窮地に追いやったんだから、とにかくおさらばだ!!奴はすべての可能性の扉を閉めてしまった!」だそうです。
次は近所の食料品店を経営するMさん。「誰に入れる?」「オランド。」はい、明確なご意見、ありがとうございます。。。職はちがえど、みんな同じ感想をもっているのにびっくり。
このように私の住むパリ20区では第一次投票にてオランドがもはや43%と、たった18%のサルコジを大きく引き離しているお土地柄なのですね。(全国区ではオランド28、6%、サルコジ27、1%。)
そしてテレビ討論後、中道どっちつかず軟弱バイルさんまでオランド支持を表明し、(彼にとってはサルコジの移民に対する固執的で感情的な発言がいただけなかったのだそうだ。)この日曜の選挙、もうどれだけの差でサルコジが倒せるのか、というのが楽しみになってきたほど。
うーん、やっぱりフランスの政治は楽しいです。。。私は音楽家ですから、経済のことをあれこれ言える立場にはありませんが、やっぱり文化大国、フランスの大統領には教養豊かで、文化を理解する人になってもらいたいです。この経済危機で暗い時代に、本当に心を潤してくれるのは、後に回されがちな、「芸術」なのですから!
あと、外国人という立場として、ここ5年間、サルコジ氏がやってきた「国を二分する」やり方は本当にこの国に険悪で暗く、ささくれだったムードをもたらしたと思う。これだけ価値観が多様化する現在は、「カリスマティックな独裁者」ではなく「優しき理解者」がリーダーになっていく時代ではないのか。。。この日曜、もしオランドが選ばれた日には、外に出てみんなと乾杯したいっ!久しぶりの「ひとつのフランス」を実感するために