goo blog サービス終了のお知らせ 

Adagietto

アダージェット 
大人だって毎日いろんなことを発見し、経験するのだ。
心にのこる 毎日を♪

○ 心はあの地へはるばると INDEX

2010年06月13日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)
 
  
   旅のINDEX


   

   仕事が軌道にのるまで・・・と約4年。海外への旅はしなかった。
   このたび11月に半月くらい旅に出た。
   飛行機は苦手だし、自分が運転する以外の乗り物は好きではないから、
   今回のギリシャ・トルコ・エジプトと大移動を伴う旅は、本当に大変だった。
 
   私にとって旅は「楽しい」ものではない。
   ただ生きるための糧と想い出のために旅をしている。

   そんな旅の記録。


   Japan~プロローグ~    
          
          旅立ちの苦難

   Greece   
          カイロからアテネへ
          エジプトーギリシャの上空から
          街を見下ろすアクロポリスへ ~アテネ・パルテノン神殿~
          アクロポリスの民(Dog&Cat)
          アクロポリスからアテネを眺める
          プラカを彷徨う
          アテネ国立考古学博物館
          博物館でのお気に入り ~アテネ国立考古学博物館~          
          雨のメテオラ
          祈りのメテオラ
          修道院からの眺め、そして猫たち~メテオラ~
          涙のテッサロニキ
          悲しみの、そのあと ~テッサロニキ~
          去りがたい街、夕日 ~テッサロニキ~
          ビザンティン時代の城壁から ~テッサロニキ~
          テッサロニキいろいろ
          テッサロニキからイスタンブールへ


   Turkey
          なぜか心に染みるブルーモスク
          イスタンブールグレー
          ガラタ塔への道 ~イスタンブール~
          ガラタ塔からの眺め ~イスタンブール~
          ガラタ塔でお茶を ~イスタンブール~
          新市街をちょっとだけ散策 ~イスタンブール~
          モザイク博物館 ~イスタンブール~
          アギアソフィア大聖堂 ~イスタンブール~
          マルマラ海を渡ってブルサへ
          食べ過ぎだけど大丈夫
          綿の城で癒される ~パムッカレ~
          ヒエラポリスの劇場へ ~パムッカレ~
          夕日に染まる石灰棚 ~パムッカレ~
          パムッカレのリゾートホテル
          古都コンヤまでの車窓
          今夜はコンヤ
          バスはシルクロードを行く
          鳩の谷からウチヒサールを ~カッパドキア~
          地下都市もまぁいいか ~カッパドキア~
          大鳩小屋の聖堂 ~チャウシン・カッパドキア~
          チャウシンの窓 ~カッパドキア~
          ギョレメカヤホテル ~カッパドキア~
          林檎の聖堂(エルマルキリッセ) ~ギョレメ・カッパドキア~
          蛇の聖堂(ユンラルキリッセ) ~ギョレメ・カッパドキア~
          聖バルバラ聖堂 ~ギョレメ・カッパドキア~
          暗闇の聖堂(カランルクキリッセ) ~ギョレメ・カッパドキア~
          トカルキリッセ ~ギョレメ・カッパドキア~
          丘からのカッパドキア ~ギョレメ・カッパドキア~
          カッパドキアという感覚
          きのこ岩 ~パシャバー地区・カッパドキア~
          再びイスタンブールへ ~アンカラ→イスタンブール~
          カモメとイスタンブール ~トルコの旅の終わり~


   Egypt
          地中海の向こうはエジプト ~イスタンブール・エジプト~
          夕暮れのピラミッド
          クフ王のピラミッド
          カフラー王のピラミッド
          ピラミッド3つ ~ギザ~
          ぐるぐるスフィンクス
          エジプトの街と人々1
          エジプトの街と人々2
          サッカラ・ダハシュールのピラミッド
          すべてのピラミッドを見渡す
          カイロに帰ってみれば
          朝のカイロ市内
          エジプト考古学博物館
          エジプトの街と人々3
          ナイル川を見ながら
          エジプトの街と人々4 ~空港へ向かう道~
          旅の終わりのモスク
          カイロから関西国際空港へ


   ~エピローグ~
          
          もうひとつの旅のおわり



○ もうひとつのの旅のおわり

2010年06月13日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   気に入った世界を写真で切り取る、
   空気を吸って考える、
   見たかったものの実物をみて感激する。
   見たかったものの周囲にあるどうでもよいものもついでに見る。
   
   予想もしないような感動やアクシデントに遭遇する。
   それが旅の素晴らしさ。

   もうひとつの旅は、旅から帰ったあとの記憶を残していく旅。
   長かった。たった2週間の旅の記録を書くのに半年かかるなんて。
   その間、資格試験のために論文書いたり、新しい仕事をしたり、
   良いことも悪いこともいっぱいあったけど、
   ギリシャ・トルコ・エジプトを巡るもうひとつの「記録の」旅を、
   今日、自分の誕生日に締めくくることができた。

   自分のためにここまで書いてきた。
   2週間行った旅を、その後半年間再びブログ上で旅をして、
   忘れたり、薄れていく記憶を呼び戻しながらもう一度旅をすることで、
   わたしは半年前の旅をずっと今日まで終わらせずに楽しんできた。


   旅をすることの意味を自分に問う、いい旅だった。
   そして私はやっぱりイスタンブールが好きだった。


   
   INDEXへ



○ カイロから関西国際空港へ

2010年06月13日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   こちらはカイロ空港のカフェではたらくお兄さん。
   名前を聞いたけどもう忘れてしまった。
   

   

   いやいや飛行機に乗って10時間。
   はじめて一睡もできないフライトを経験しました。
   カイロから飛び立ってしばらくして、大型モニターにフライト情報が出されるや、
   飛行機のマークがヨーロッパ向きになっていて、「もしやハイジャック!?!?」などと
   思い込んでしまうぐらい、私の脳は混乱。
   その後カスピ海上空で、かなり機体が揺れだして、ほぼ発狂寸前。
   こんなぼろぼろ状態で帰国して、昼過ぎに関空に到着して5時から仕事。
   ひぃぃぃぃぃぃ。


   

   そして見えてきました日本列島!
   ここでエジプトエアーの日本人乗務員の男性のものすごく詩的な演説(アナウンス)が
   流れて、旅慣れた人たちも目を丸くするような感じで、びっくり。
   「ミナサマ!!ニホンデス!!ワタシタチノクニ、ニホンニカエッテキマシタ!!
    ニホンニハ 四季折々の美しさが(以下省略)」
   まぁものすごく長く感動的なアナウンスで(笑)終わったあと全員から拍手がおこったんです。
   何ヶ月も旅をして、命からがら帰ってきたような気分にさせてくれました。


   

   感動的なアナウンスを聞いていると、窓の下には大鳴門橋。
   本当に帰ってきたんだって嬉しくなりましたよ。
   どうも中東から帰ってくる時は、鳴門上空を通過するらしい。
   ウズベキスタン航空で帰ってきたときなんて、自宅の真上を飛んだのです。
   エジプトエアーはちょっと東寄りルートで大鳴門橋の真上でした。

   
   

   そういえば前回トルコから帰った時は、台風の影響で(風なんて全然吹いてないのに)、
   大鳴門橋を渡る直前で警察に止められて、道路のど真ん中で警察と無駄な言い合いをしたっけ。
   結局通行止めはどうにもならなくて、あと一歩のところで淡路島の民宿に泊まるはめになった。
   今日はちゃんと家まで帰れそうだ。それから猫に挨拶してから車で1時間走って仕事だ。


   

   関西空港に到着してターミナルの外に出ると、どんより鱗雲。
  

   

   こんな空全面を覆うような鱗雲なんて、今までに見たことあったのかな?


   

   バスに乗って淡路島を通過中。
   猫にはやく会いたいという欲望だけが私を焦らせる。
   そんな旅の最終日でした。



   INDEXへ








   

○ 旅の終わりのモスク

2010年06月13日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   ここを見終えたら空港へ。
   最後はモスクや神学校のある地区へとやってきました。


   

   ミナレットの形がエジプトっていう感じがします。
   見慣れたオスマントルコの三角のとんがったスマートなミナレットではない。
   それにしてもなんとエジプトらしい色合い。土色と、青。


   

   そして後ろを振り返れば、有名なモハメド・アリ・モスク。
   こちらは見慣れたオスマン・トルコ様式のモスク。
   いやどうでしょ、ビザンティン様式と言うべきでしょうか。

   6世紀に皇帝ユスティニアヌスによって建てられたアギアソフィア大聖堂の建築様式が
   同じキリスト教に受け継がれず、1000年以上の時を経てイスラム教のモスクとして
   その形が受け継がれるとは。
   民族とは時代とは、宗教とは。本当に皮肉なものです。
   
   
   
   INDEXへ




○ エジプトの街と人々4 ~空港へ向かう途中で~

2010年05月30日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   
   なんとなくあと2時間くらいしかエジプトにいないんだな~って思うと、
   この町並みが、ごちゃごちゃ埃っぽい感じが、少々愛おしくなってくるのでおかしいです。


   

   この洗濯物の干し方。平和だな~って思う。


   

   廃墟のように見えないこともない建物にも、ちゃんと人々の日常がある。
   私が日本に帰って時間に追われまくる現実に戻ってからも、
   この場所でここに住む人たちのいつもの日常が続いていく。
   日本での現実から離れるのは、自分の欲求を満たしたり、大きな喜びがあったりする
   ものだけど、日本に帰ってから、あ~あの土地で今頃あの人たちも日常を送っているん
   だろうな~って想像できる場所に出会うことも、心の平安に一役買うものだな・・・と思う。


   

   人のエネルギーがすごいと思う。日々エネルギッシュに生きている。
   でもまぁ、感情激しく、行動ゆる~っと。って感じに見えますが。

   
   

   うわっ。バイクの後ろに乗ったお兄さん。頭に乗せた荷物大きすぎ。


   

   ま~クラクションのけたたましいこと。
   それでも歩行者はなんのその。でもみんな車優先ってのはわかってるんですよ。


   

   さっすがムスリムの国。外出してるのは圧倒的に男性。


   

   この人たちは~~~ポリスマン??わかりません。
   とても愛想をふりまいてくれます。ブーツスタイルがきまっていますね。


   INDEXへ
   



   
   

   

○ ナイル川を見ながら

2010年05月29日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)

   

   ゆったりと流れるナイル川を見ています。
   渋滞から解放されて、気持ちが和みます。
   私はやってないけど、エジプトに行くならナイル川クルーズをするのがベストだそうです。
   ほんとうに、本当に気分がいいらしいです。


   

   さて、ナイルの流れを見ながらエジプトで最後の食事。
   イスラムがトルコよりもよっぽど厳格だから、エジプト人はビールは飲まない。
   古代の人たちはあんなに飲んでいたのにね~。
   観光客用にビールはありますけど、めちゃくちゃ高い。
   最後の食事には味より、心が満足したという感じでした。

   なんだか最後の食事とともに、2週間の旅が終わるんだってことを実感しました。


   INDEXへ


○ エジプトの街と人々3

2010年05月29日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   博物館を出て、ナイル川沿いのレストランに向かっています。
   やっぱり渋滞。まぁでも動いてるからよしとしよう。


   

   もちろんここも信号機がないんですけど、あの6車線くらいにわたり渋滞している車たちは
   どうやってこの交差点を行きたい方向に行くのでしょう。
   いつまで待てば行けるのか分からない時間を延々と待つエジプト人。


   

   ほらここも。イライラしないんですかね。
   まぁ信号あってもイライラしますけど、これはね~~。まいるわ。


   

   車の量も半端じゃないですが、ビルの室外機も半端じゃないですよ。
   見え方がすごいですよね。日本はこんなに外に露出しませんからね。

 
   
   ここはいったいなんでしょう。
   エジプトの服って上からしたまでストーンとしてるんだな。
   あっ、普通にジーンズ姿の人もいますね。


   

   公衆電話。
   我々が普通に使うアラビア数字と、エジプトで使われている数字が併記されてる。


   

   こちらは婦人警官。マネキンのような立ち姿ですね。
   昭和の時代にこんなスタイルの人形をたくさんみたような気がする。



   INDEXへ




   


   

○ エジプト考古学博物館

2010年05月23日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   ついにここへやってきました。13日の旅の締めはエジプト考古学博物館です。
   なんとなく殺風景で人があまりいなかったアテネ考古学博物館とはちがい、
   開館前から世界中の人であふれています。


   

   外壁の色がとても明るいからか、おもちゃ箱のように見えます。
   彫刻はとてもきれいで印象的です。


   

   池にスイレンがきれいに咲いていました。

   
   

   スイレンてほんと魅力的な花です。
   ロータス文としていろいろなところに描かれる理由がなんとなくわかります。


   

   この葉っぱも印象的。
   ところで館内はアテネと違って写真撮影が禁止なので、写真はありません。
   ツタンカーメンの黄金のマスクはやはりエジプト文明のすごさってものを感じました。
   ツタンカーメンの妻アンケセナーメンがお墓に供えていたという矢車草なんかも
   展示されていて、なんだか「時間」といものがよくわからなくなるような、変な感じで、
   感動というより、なにか時空をさまよう感じで、変な感じなんです。エジプトって。


   そうそうミイラ室では、3000年以上前のラムセス2世のミイラを見ましたが、
   ちゃんと生きていた人として目の前に横たわっているその姿に、たじろいでしまいます。
   キリストより、カエサルよりはるか前の時代の人が、目の前に横たわっている。
   なんかこうクラクラするような異次元空間をさまよっている感じになる。
   これが「快感」とよんでいいものであるなら、これは「快感」なのだろうとも思う。
   100歳のおじいさんが30人命をつないだら、この人の時代にいきあたるのか。
   それってけっこう短い時間だな・・・・・な~んて思えてきたりもするんです。
   その時代の生きていた人のミイラが「目の前に在る」という事実は、とんでもない
   エネルギーを発散しているものです。
   あと、猫やワニのミイラも普通にあるんですけど、昔から姿はやっぱり変わっていません。

   ところでラムセス2世のミイラは、一度フランスに修復・保存のために国外に出たことが
   あるらしいんですが、そのときはちゃんとパスポートが発行されて(生きてる人扱い?)、
   職業の欄はちゃんと「ファラオ」と記載されたそうですね。
   3000年もおつとめご苦労様です。
   モーセがエジプトからイスラエルの民を率いて出るとき、紅海の海の水を真っ二つにして
   逃げましたが、そのとき追いかけてきて海にのまれたとされるのが、このラムセス2世とも
   言われますが、ラムセス2世はちゃんとその後も立派に生きていますね。

   
  
   

   ともかく。変な感じのする素晴らしい博物館でした。おもしろい。




   INDEXへ




   

○ 朝のカイロ市内

2010年05月23日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   昨晩あんなに熱狂していた人たちはどこへいったのでしょう?
   みんな通勤しなくていいのかな。負けたから休みとか・・・・ないか。
   それにしてもやたら人が少ない気がする。


   

   なんとなくお店の人もやる気なしモードに見えてします。
   サッカーの試合で負けるってそんなにすごいことなんだなぁ。


   

   それでもやはり朝はきます。


   

   この車は止まっていません。走行中です。ドアは開けっ放し。これが常識。
   いつも渋滞でのろのろだから問題なし。いきなり人が車をぬって歩いてきて、
   動いている車に乗り込んだりもする。これもカイロ交通マナーらしい。


   

   信号機はカイロにだってちゃんとあります。一機だけ。
   しかも最近出来たばかり。そしてその信号も機能していない。
   この土地では無理なんだなぁ。ラクダの通行とは違うんだけどなぁ。


   

   こんな街路樹のある道がいくつもいくつもあります。


   

   おっと。バスから人がはみ出しそう。


   

   朝からこの大気汚染。霧に見えるけど違うんだって。


   

   空気がず~っとこんなふうにスモーキーな感じです。


   エジプトの交通事情は、人より車が優先。
   人々は車の間を死なないようにグングン進んでいきます。
   地元の人間じゃないと道路一本渡れない街。
   とても自由行動のしにくい、いや、自由に動くほど自由時間を奪われる街。
   見ているととてもおもしろいです。


   INDEXへ

   

○ カイロに帰ってみれば

2010年05月23日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   カイロに帰ってきました。
   ここから15分くらいでレストランにつくはずなんですが・・・・・
  

   

   どうやら無理みたいです。
   ただでさえ信号機のないカイロの街の大渋滞が、さらに今日はすごいことに。
   なぜって、どこやらの国とエジプトとのワールドカップをかけたサッカーの試合が
   あるらしく、カイロ中の人がスタジアムに(多分そんな混んでちゃ観戦などできない)
   向かっていると思われます。

 
   

   車動かず、夜が訪れた。
   スタジアム方面に向かう車ばかり。っていうか反対車線てものが消滅!?
   用事もないのにいろんな車がクラクションを鳴らしっぱなし。
   日本みたいに8分音符♪止まりじゃなくて、16分音符くらいの速さで
   クラクションを打ちまくっています。
   さすがアフリカ人。ビートを刻む機敏さがちがう。


   

   バスはぎゅうぎゅう、ワゴンもぎゅうぎゅう、車道にも歩行者もあふれてる。
   家でテレビ観戦したほうが・・・・って思うのは日本人だから?


   

   すごい熱狂ぶりです。もう服をふり、国旗をふり、なんでもあり。
   とにかく叫びまくっています。
   ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の絵よりも革命っぽい感じです。


   

   トマトだって負けちゃあいません。


   ところが・・・次の日の朝。


   

   街がひっそり。人も街もやる気なし。
   どうやら・・・・試合に負けてしまったようだ。
   なんて分かりやすい国民なんだ。



   INDEXへ