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Adagietto

アダージェット 
大人だって毎日いろんなことを発見し、経験するのだ。
心にのこる 毎日を♪

○ 仕事も心の準備次第

2008年02月19日 | ピアノ講師手記♪


仕事が嫌でいやでたまらない日がある。
それはほかの趣味に夢中になって、仕事の準備を何もしていないとき。
なにも考えずに時間になったらただ仕事をしているだけ・・・・っていうときは
ほんとうに憂鬱な日々だ。

でもちょっと指導法について勉強したり、ひとりひとりの生徒ことを考えて
準備万端のときは、仕事が楽しくできる。
いつもそれができればいいのにな~、と思いながらなかなか一定にはできない。
まだまだ自分をコントロールできない未熟者なのだなぁ。


    

小学校一年生の生徒の楽譜。まだはじめたばかりでなかなかピアノに集中できない。
3回練習したらひとつ絵を描くっていうルールにしたら、割合すんなりレッスンできる。

大きくなったとき思い出になるように、一言日記を添えたりする。
この日は「参観日」だったらしい。


    

「まほうつかい」っていう曲だから、上手に弾けたら描くイラストは魔法グッズ(説明付)ばかり。
わたしのこんなヘタクソな絵でも割合喜んでくれる

喜んでくれると嬉しくなって、書店でチラッとみた「イラスト練習帖」みたいなので
ちょっと練習してみようかな~なんて思っています

♪ レッスン中

2008年02月13日 | ピアノ講師手記♪

      
  

        現役保育士さんのレッスン中・・・・
  出張レッスンに行っているので家にはもちろん家族がいます。
  家族の中にはちびっ子もいて、ときどきこんな感じで邪魔が入ります。

  次々と飛んでくるウルトラマン。
  あまりにしつこく飛んでくるので、現代アートの中にいる人の気持ちになる。


         

    これは差し入れの缶コーヒー。ちょっと一息・・・・
    最近缶コーヒーもお洒落なデザインになりましたね~。

○ 今日から夏休み

2007年07月21日 | ピアノ講師手記♪


今日から学校は夏休み
生徒たちももう夏休みモードまっしぐらで、ピアノを弾く気など
さらさらないらしい。
宿題の内容を聞いたり、夏休みの予定を聞いたりしているうちに
時間がたってしまう。

宿題の内容を聞いていると、昔より随分とラクチンになってるな~
と思ってしまう
昔は読書感想文を書いた上に、それに合うような絵を描かなければ
ならないことがあったけれど、今は読書プリントに書名と簡単な感想を
書くだけってのもある。
絵日記も昔は毎日のようにあったけれど、今は3~4枚。

高校生の生徒は結構宿題が多いらしいけれど、そのなかにおもしろい
宿題があった。
夏休み中に「これからもず~っと残しておきたい写真」を撮影。
それと「これはいけないだろ~!!」という写真も1枚
携帯カメラでもいいらしい。
へ~~~今はそういう時代なのか~。と、
子供たちからいろいろ教わったのでありました

しかし夏休み!!うらやましい
今日から夏休みっていうことをまるで知っているかのように、
今日の朝からセミがミンミン鳴き始めた

○ 名前の不思議

2007年06月27日 | ピアノ講師手記♪

今日出張レッスンに行って機嫌よくレッスンしていたら、
いつものように話好きの生徒がまた日常の話をし始めた。

「あのな~今日もねちゃんがな~」という出だしで。

思わず「え?ねねちゃん?」と聞いたら、
「ちがう!!も・ね・ちゃん!!」
「え~~もえちゃん??」とまた聞くと怒り出して、
「モネちゃんて言よるで~~~!!!」

「・・・・・・・・・」モネ?

言葉につまり、「モネって有名な画家がおるよ。」と言いながら、
ちょうど生徒のテキストに掲載されていたモネの「積みわら」の絵を
指差したら、「え?これ私の友達が描いたん??」て聞かれた。

そんなわけないだろ~~~~

と心の中で思ったが、それから5分くらいピアノレッスンそっちのけで、
画家モネについて話をした。

生徒は「積みわら」の絵を見て、
「うわっキモチワルッ・・・・」と言った。
「え?なにが?」と聞くと、
「この絵に描かれとるゴミの山(積みわらのこと)の前に血がいっぱい
 ついとるで~~~。ここで動物殺したんちゃうん?」との感想が・・・。
確かにモネは積みわらの前に赤い影を描いているけど・・・・・。
すんごい感想だな~って思ったが、あえて訂正はしなかった。

それにしてもモネちゃんてすごい名前だな。

友人に話すと、うちにもすごい名前の子を友達に持つ子がいるって話になった。
どうやら「ローマくん」というらしい
カタカナで「ローマ」と書くらしい。

そのうち「パリちゃん」とか出現するのかなぁ

♪ あ~ひと安心 ~ピアノレッスン~

2007年05月20日 | ピアノ講師手記♪

 この間まで反抗しまくっていた挙げ句、「ピアノきらい!!」
と言ってレッスンを終えた小学1年生のMちゃん。何を言っても
聞かなかったし、ふざけてやらないし・・・・・。
それでも諦めずレッスンの始めだけはいつも明るくスタートし、
どうしたらいいものかと押したり引いたり。

 今日もなんとなく嫌だな~と思いながらもレッスンを始めた。
もう今日は現状打開策としてテキストには一切触れず、Mちゃん
の心を惹きつけることにだけに費やそうと決めた。

 最近Mちゃんが時々右のメロディーだけパラパラっと弾いていた
「思い出のアルバム」という曲を、練習しよう!と提案した。
はじめは「え~~?」とか言ってクニャクニャしてたけど、
「かっこよく両手で弾こうね」と言ってコードネームを教え、
マネをさせているうちに、夢中になって練習してくれた。

 この子のこんな一生懸命な姿を見るのはほんとに久しぶり

思えばつい1週間前まで私は自分の興味があることの勉強に夢中で、
仕事や生徒のことなんてまったく考えていなかったな~と、
少し反省した。教える側の気持ちややる気がないと、やっぱり
楽しいレッスンにはならないんだな~と実感。

でもほんとに安心した

♪ フジ子さんになりたい ~ピアノレッスン~

2007年05月14日 | ピアノ講師手記♪


じめじめした梅雨の時期に、その子は教室にきた。
とってもカワイイ女の子。
小さいながら、性格もいいんだろうな~と感じさせる
雰囲気を体全体から放っていた。

「先生、フジ子さんてすごいね~。」
テレビでフジ子ヘミングの演奏を聴いて感動したらしい。
私は4歳の子が、演奏を聴いて感動するっていう事に驚いた。
私は4歳の頃なんて、演奏を聴く機会はあったけど、
感動なんてしただろうか・・・。


「フジコさんになりたい」といってピアノを習い始めたその
女の子は、どんどん上達してますます磨きがかかっている
「レッスンが楽しい」と言って来てくれる生徒をもつことは
本当に嬉しいことだな~って思う。

その女の子のために、わたしはフジコ・ヘミングのリトグラフを
大枚はたいて購入したのである

♪ 疲れる生徒 ~ピアノレッスン~

2007年05月13日 | ピアノ講師手記♪
ただでさえ5月病でしんどかったり背中が痛かったりするのに、
そんな大人の事情ってものは、やっぱり子供には通じない。

小学1年生のある女の子は、座っているときも体をブラブラさせ
ながら、腹の立つことばかり言う。

「弾いてみよう!」と言えば、
「いや~」 「なにを~?」 「どこを~?」という返事を連発。

「音符を指差しながら階名(ドレミ)で歌ってみよう♪」と言えば、
「いや~」 「音符って何~?」 「なにを~?」 「どれを~?」
などと連発。やってみて教えても、音符について細かく説明しても、
何回でも同じ質問(とはいいがたい)を繰り返す。

「この音符は何拍のばすかな??」って指差しながら聞くと、
「なにが~?」 「え~~ド~?」(全然違う) 

「質問の意味はわかってる?」なんてちょっと怒りモードになっても、
「なにが~?」 「拍ってなに~?」 

この女の子は、決して音符が読めないわけでも弾けないわけでもない。
できるのにしないっていうことが、さらにイラつかせる。
こんな風に反抗する時期なのかなって様子を見ているけど、
それにしても血管がきれそうになる

自分が小学校1年生のときって、こんなくだらない対応を大人に
するなんてことはなかった。信じられない。

ピアノを教えるってことは、こういう生徒が出現したときに
おそろしいストレスと戦わなければならない。
30分間は、なにがあろうともハイテンションと精神の安定と、
キレそうになっても、脳に酸素を送り込んで失言をしないように
しなければならない。表情もしかり。

一人ひとりの生徒によって常に自分をコントロールし、
エネルギーとテンションを保っていなければいけない。
人に接する仕事だから、気力のないときのストレスといえば、
それはそれはすさまじい

♪ 生徒たちの質問 ~ピアノレッスン~

2007年05月12日 | ピアノ講師手記♪
ピアノを教えるという仕事は、楽しく優雅だという
イメージを実際にやってみるまで描いていた。

でも実情はかなり異なる

3歳から大人まで毎日教えていると、いろんな衝撃がある。
小さい子はワガママを言って泣き出すのをなだめるのに
かなり手間取るし、色々な家庭の事情でお母さんが忙しい
という5歳の男の子は、顔中をなめまわしてくるし(キツイ)、
反抗期の生徒はというと、それはそれはややこしい。

とんでくる質問も色とりどり。

やっぱり多いのは、「なぜ練習しないといけないの?」
この質問はだいたい小学校の中学年の生徒たち。
この種類のものは、練習する気がないから言ってるので、
私も「上手に弾けたらうれしいでしょ?」とか、
「将来絶対役に立つよ!」なんてことは絶対に言わない。
こんなときには、
「人間には脳ミソがあってね、いろんなことをして小さい
時から鍛えていると、大人になったときにいろんな考え方や
能力が発揮できるからよ。勉強も同じよ~。」
「音を読む、リズムも読む、鍵盤を選ぶ、指を動かす。
これを連続で行うって事は、と~っても大変な頭脳が必要
なんだから、DSのゲームより役に立つよ。」
「何度も練習したら、脳にあるシナプスが太くなって
電気信号を速く送れるよ。」
などと、たいして知りもしない脳科学の話をしたりする。

でも何人かうまくいった

「弾けるようになる」 → 「脳ミソが発達した」
っていう考え方が小学校3,4年の子供にはおもしろいようで、
レッスンの間だけは、まるでゲームのように練習していた。

いいのか悪いのかわからないけど、まったくやる気がないより
ましか。って思って今日も一日を終えた。