23 藤浩志 Hiroshi Fuji こんにちは藤島八十郎 Hello Hachijuro
島キッチンからすぐの、島の細い坂道を少し上がると見えてきた。
現代アートやインスタレーションの場合は、自分がその作品と向き合う時間が
どのくらいかとか、どれほど自分が感激したり衝撃を受けたりするかということが、
事前には分からない。
この作品のように、まるごと一軒の空き家と庭をすべて使うような作品は特に。
そして私はこの藤島八十郎という、架空の人物に惑わされて!?(笑)
豊島で過ごす時間の大半を費やすことになります。
この作品、最初は「こんにちは藤島八十郎」だったみたいですが、
作品のキャプションは「藤島八十郎をつくる。」とひかえめに書き変えられています。
そう、この作品は会期中にどんどん作り続けられていくのです。
なにかウネウネした物が、トタンの壁にくっついてる。
あっら~~動物さんがこんなに!!
あはは。ゴリラ3兄弟が愛らしい。
空に向かってすすめー。
なんの事前情報をもたないで、突然予定を変更して豊島にやっていた私は、
この作品がどんなものなのかも全然知らないので、この写真を撮った時点では、
いったい何があるんだろう?みたいな感じでした。たしか。
でも、窓の外側から家の中をのぞくと、中にいる人たちがすごく楽しそうな顔で
写真を撮りまくっている。なんかおもしろそう。
さてさて、今から家の敷地に入ります。 あっ!!
君は一匹だけで門番をしているのかい?
敷地に入ったら、いきなり洗濯機と・・・なんだろ?
五右衛門風呂じゃないよね・・・?
そこにはゾウの群れが。
家の入り口。ん?ゴジラの??
うわ~なつかしいキャラ。
むむむっ!キングギドラ!手強かった!!
家の敷地内には、昔懐かしい乾燥室なんかもあって、はしごをのぼると
こんな景色が眺められる。
いつでもくすんだエメラルドグリーン色の瀬戸内海が「我が海」状態。
飛行機も飛んでます。
ハンモックでゆらゆらするのもあり。
つづく
作品タイトル ”藤島八十郎をつくる” について
瀬戸内国際芸術祭2010INDEX