Adagietto

アダージェット 
大人だって毎日いろんなことを発見し、経験するのだ。
心にのこる 毎日を♪

○ October 24,2012(Wed)

2013年01月25日 | 東京


   東京4日目
   
   

   昨日と同じドトールコーヒーで気分よくモーニングを食べて、今日は朝の講義が始まる前に
   青山のホテルから半蔵門のホテルへ移動。青山もすごく居心地が良かったから少し寂しかった
   けど、半蔵門の駅を降りて皇居方面をみたとき、気分一新!!今日も一日楽しみだなー。

   今日の講義は野平一郎先生の「Debussyを分析する試み」~前奏曲第2集~
   やっぱり学ぶってどうしようもなく面白い。ヨーロッパにおいて鐘の意味するもの、
   それからドビュッシーの音楽語法、知らなかった世界をどんどん開いてくれる。


   

   午後からはずっと行ってみたかった品川の原美術館へ。
   

   

   いろんな本や雑誌で絶賛される美術館がどんなものであるか、自分で確かめたかったから。



   

   まずはカフェダールでランチを。



   

   グラスワインとランチをオーダー。
   まずは「色々茸のゴルゴンゾーラチーズ仕立てのグラタン」
   これがなんとも風味豊かでびっくりした。
   美術館でこんなのが出てくるなんて・・・・・・



   

   ワタリガニのアメリケーヌソーススパゲティー
   なんという美味しさ。カフェだけにでも通いたい、その理由が分かる。



   

   恐るべし原美術館カフェダール。



   

   お庭をみながらワインを飲んで、次々にアイデアが湧いてくる。
   きっとここでしか得られない時間を過ごしてるんだって思える。
   とてもスペシャルで贅沢な時間。

   

   

   カフェダールでデザートの前にエキシビションをみにいこう。



   

   生命を描いた作品。
   絵の前にいると、姿や形に関係なくいのちあるものの存在にジーンとする。



   

   アート、それを通して感じる世界は、あまりにも広く深い。


   
   

   哲学書を読むよりも頭をひねること、それもまた楽しい。



   

   これはレオナルドの最後の晩餐だな。
   あーあ。白い布かぶっちゃってどうしたものでしょう。
   解説を読んでもアーティストの哲学的回答にたじろぐばかり。

   エキシビションをみてから、再びカフェへ。
   原美術館のカフェダールはエキシビションからインスピレーションを得て
   考えだされたイメージケーキが有名。


   

   ベリーニを飲みながら、今日のドビュッシーの講義を思い出す。
   幸せすぎて幸せすぎて。
   ベリーニといえば、学生時代にベネツィアのハリーズバーでこのお店発祥のベリーニを
   緊張しながら飲んだ微笑ましい過去を思い出す。
   今度ベネツィアでベリーニを飲むときは、きっとリラックスして楽しめるはず(笑)


   

   やってきましたイメージケーキ。
   さっきエキシビションでみた招き猫だー。
   見た目がまねきねこなので、味なんて期待していなかったけど・・・・
   秀逸!!
   味に感動しながらケーキを食べたことなんてあまりなかったからとまどう。
   この場所に酔ってるのか、このケーキに酔ってるのかわからない。


   

   こんなに素晴らしいところはなかなかない!
   それに加えて今日は空も美しかった。
 
   ここへはもう来るべきではないような気がする。
   今日のこの幸せなイメージを壊したくないからだ。
   でもきっとまたここへ来てしまう。


   

   満足しきって渋谷に戻って、タクシーでワタリウム美術館へ。
   ワタリウムの本まで読んで楽しむための志気を高めていたのに、あまりテンションが
   上がらなかったのが残念だった。ワタリウムから歩いて表参道の会場へ。
   今日は2台ピアノのコンサート。すごくエネルギッシュで良かった。


   今日からの2日間は半蔵門で宿泊。
   部屋に入って大きな窓から見える霞ヶ関の夜景に感動した。


   

   東京4日目。今日も素晴らしい一日でした。


   

○ October 23,2012(Tue.)

2013年01月24日 | 東京



   

   朝ドトールコーヒーに行く。昨日別のカフェでモーニングをしたら、
   煙草臭くなって一日中気分が悪かったから。
   昨日とは違う気持ちのいい朝のスタートで、ちょっと勘違いをおこし、
   予定より随分早く表参道の講義会場に着いてしまった。
   昨日の夜ベルギービールを飲み過ぎて軽く疲れていても、青山通りを
   歩いて表参道まで来たら、吹き飛んでしまった。


   ドビュッシー講義、今日は美術との関連で講義が進められる。
   この朝の講義、心地よい眩暈をおこすような素晴らしい時間だった。
   ドビュッシーの音楽のアールヌーヴォー的手法や印象派から受けついだ美学。
   印象派と象徴派がかけはなれたものではないこと。
   詩人ポール・ヴェルレーヌお冷たさ。
   一人で勉強していてはなかなか到達できない領域まで導いてくれる。


   

   講義を終えて昼からは新宿。
   目的のエキシビションは損保ジャパン東郷青児美術館の「ジェームズアンソール展」
   おとなりの野村ビルで軽くスパークリングワインとイタリアンを食べてから
   アンソールの世界へ。すごく楽しみ!


   

   それにしも今日はどんより曇ってる。
   さっきまでざーざー雨が降っていたらしいけど、運良く表参道でも新宿でも
   雨にぬれずに歩くことができた。


   

   美術館が何階だったか忘れたけれど、高層階からみた東京は墨絵のようだった。
   それでも美術館のスタッフが、「さっきまでは何も見えなかったんですよ」と
   教えてくれて、スカイツリーがこんな上から見られたからまぁいいかって思った。


   

   アンソールの若い頃から絵を描かなくなるまでの画家としての奮闘ぶりが
   よくわかる素晴らしいエキシビションだった。
   発見したのは音声ガイドがおもしろいこと!エキシビションで音声ガイドを
   手にすることはほとんどなかったけれど、最近のガイドはよくできていて、
   図録にも書いていない貴重な解説や音楽が聞けたりする。
   これはものすごい発見だった。昔は全然駄目だったのに、時代は変わったんだ。


   

   夜のコンサートの前にもうひとつエキシビション。
   渋谷のBunkamura・ザ・ミュージアムで「巨匠たちの英国水彩画展」を。
   軽く鑑賞して早めに表参道の会場に戻ろうなんて思ってたんだけど・・・
   このエキシビションがサイコー!4時から6時半までずっと観ていた。
   水彩画がこんなに楽しいなんて!!音声ガイドを必死にメモしながら鑑賞
   していたら、コンサートの始まる30分前!

   展覧会場をとびだしてTAXIで表参道へ。
   かなり焦って到着したけど、コンサートも素晴らしい時間だった。
   4人のピアニストが、ドビュッシーの音響世界を次々に紡いでいく。
   とくに4人目のピアニストのキラキラした水の反映のような音色と巧みな
   ペダルの使い方に感嘆・・・
   となりに座っていた紳士は、自分は素人だから分からないと言いながら、
   ものすごく音楽やアーティストのことについて詳しかった。
   ここはやっぱり東京なのだ。
   なんだか自分が恥ずかしくなるわ。そんな人に会うと。
   音楽についてちゃんと勉強しないとって思わせられるひとときだった。

   今日はBarに寄らずにホテルにまっすぐ帰って、今日観たエキシビションの
   図録を見ながら、音楽を勉強するという決意でも固めよう。
   ビールは部屋で楽しもうっと。
  
   こんなに楽しく過ごしているうちに、ずっと悩まされていた
   胃の不快感、神経痛、原因不明の足の痛みも全部なくなった。
   現実逃避の勉強の旅3日目。毎日が輝いています。


○ October 22,2012(Mon)

2013年01月23日 | 東京


   2012年東京回想録

   

   勉強のための東京出張2日目。
   今日の講義は「歴史のなかのドビュッシー」。ヴァトーの絵についての解説や
   ドビュッシーのアルカイスムいついて。それからオペラ。
   専門家の先生の話を聞くのは本当に面白い。話が面白いとか面白くないとかじゃなくて、
   何かを伝えようとするその人のエネルギーや語り口、雰囲気や言い回し。
   それを体感することも、楽しみのひとつ。
   今日の先生は「話す」ということについてはそれほどうまくないけれど、
   心の底からオペラを愛し、楽しんでいるという感動が伝わってきて、じーんとする。
   そういう人のオーラに触れるだけで、また一つ豊かさを手に入れられた気がする。

   
   

   午前中の講義を終えて夜の音楽会までは乃木坂の国立新美術館で過ごそう。
   今日はリヒテンシュタインを観るのを我慢して、今日が最終日の「与えられた形象」という
   エキシビションを観ることにした。人工的に作られたテトラやダムの写真。

   なんかすごかった。ちょっと圧倒される写真のアートだった。


   

   とにかく展示室が広くて、観やすい。


   

   今日は月曜日。六本木の美術館だけはどこも火曜定休。
   月曜日も美術館で過ごせるってありがたいわ。


   

   お昼ご飯はB1のカレで。
   キャベツとベーコンのクリームソースのペンネをハイネケンと。


   

   乃木坂から表参道に戻って、懐かしい青山通りのスパイラルマーケットに行ってみる。
   高校生や大学生だったころ、このあたりを何度も歩いたなーと思いながら。
   このお店で理想に近い財布をゲット。


   

   新しい財布にすべてをうつして、気分もルンルンで青山通りを歩く。
   さて、これから岡本太郎記念館へ。たしか骨董通りだよね。


   

   今日も日が暮れていきます。でもまだまだ今日を楽しみます。
   これから岡本太郎記念館に行って、夜は表参道で音楽会なんだから♪


   

   岡本太郎記念館に来てみたら、太郎の作品のほかにおもしろいガムテープアートが
   展示されてた。すごくおもしろい作品で長い時間見入ってしまった。


   

   太郎さんの住んでた家、やっぱりなんかおもしろいわ。


   
   
   アトリエ。どうしようもなく懐かしいにおいがする。小学校の美術室のにおい。


   

   この道具たち。
   ただ立ち尽くして長い時間、いろいろ思うこともありながら見ていた。


   

   外にはカフェがある。10月だけどあまり寒くなかったから、外でお茶。


   

   お茶って思ってたのに、ハッピーアワーでアルコールが半額ですって言われて、
   白ワインにしてしまった。コンサートの前にワイン飲んでたほうが幸せな気分に
   なれそうだったから、まぁいいか。


   

   ほろ酔いで表参道まで歩いて行って、夜はドビュッシーの声楽曲や連弾のコンサートを
   堪能した。


   

   コンサートを終えて、9時半。青山通りを歩いてホテルに帰ろう。
   ホテルの前まできたら、なんとなくもう少し今日を楽しみたくなって、
   渋谷方面に歩いてベルギービールのお店へ。


   

   カウンターで店員さんと話しながら美味しいビールをいただく。
   しかもこだわりの「生」ビールです。


   

   ベルギービールのお漬け物までいただきました。


   

   こちらはマスターのフィギュア。
   マスターのお友達が作ってくれたそう。そっくり(笑)


   

   ハロウィンも近いし、サタンなんてのも飲んでみました。


   

   一人だったためか、店員さんがずっと横でいっしょにおしゃべりをしてくれる。
   そしたらいつのまにか、どこからともなく一人のおじさんが現れて、またその人とも
   話す。なぜか吉永小百合の話と、ラヴェンナのモザイクの話につき合っていた。


   

   ラベルのはがし方を習って、しかも今日飲んだビールのラベルをいただいて
   ルンルンでホテルに帰る。今日はちょっと飲み過ぎたな。