Adagietto

アダージェット 
大人だって毎日いろんなことを発見し、経験するのだ。
心にのこる 毎日を♪

○ 大鳩小屋の聖堂 ~チャウシン・カッパドキア~

2009年12月30日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


    

    ギョレメの街に泊まったから、目指す聖堂「大鳩小屋の聖堂」までは
    タクシーを使ってすぐに行くことができた。
    少し小雨が降っていたけれど、聖堂の中に入ってしまえばこっちのもの。じっくりゆっくり。


    

    もとあった階段は崩れ落ちたので、金属製に代えられています。


    

    木のドアの向こう側に、大塚美術館に複製のある場面「キリストの埋葬と復活」がある。

    
    

    こちらがその「キリストの埋葬と復活」の場面。私のしょぼいカメラではぼやけているけど。
    柱の中の場面が「埋葬」。いつものようにアリマタヤのヨセフとニコデモがキリストの遺体を
    抱えている。そしてその右側が「復活」。聖女たちがキリストのお墓を訪ねてきたら、天使が
    すわっていて、「ここにはいないよ」とお墓の中に残された屍衣を指差している。


    

    天井は筒型になっています。フレスコ画の保存状態がいいと言われている聖堂のひとつだけど、
    現地のガイドには、トカルキリッセ(ギョレメにあるトカル聖堂)の幼稚な真似だと書かれてる。
    すごい言いようだなぁもぉ。

    
    

    こちらは「キリストの洗礼」。このカッパドキア独特の五右衛門風呂
    のようなヨルダン川がめちゃくちゃ好き。

    
    

    ここは963-969年にビザンティン帝国の皇帝であったニケフォロス2世に
    捧げられた聖堂。カッパドキア出身の有能な軍人皇帝だったニケフォロス2世は、
    妻テオファノに疎まれて暗殺されてしまうけれど、帝国を強大に拡大していくために、
    素晴らしく力を発揮した皇帝でした。そんな皇帝の夢は帝位を退いて修道院に入ること。
    戦場でも宮殿でも修道士のように暮らしていたそうです。
    妻テオファノ。夫を暗殺するくらいなら修道院にいれてやればよかったではないか。
    そういえるのは平和な世の中で権力が何かも知らず暮らしている人間の発想か。


    

    チャウシンの村にポツンとあるこの聖堂に佇んで、ひんやりした空気の中で
    歴史を想ったら、なんともいえない感動がこみあげてくる。


    

    あ~再び私はこの地に立っているんだ。カッパドキア二日目の朝。

    
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○ 地下都市もまぁいいか ~カッパドキア~

2009年12月24日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   ほとんどやる気なく、カイマクルの地下都市にやってきました。
   まぁそれなりにおもしろいのかもしれないけど、あんまりだな私は。
   こんなとこでは暮らしてた人が気の毒で。時代とは怖いものです。


   

   地下から出ると寒いけど空気が気持ちいい。


   

   なんかくだらないお土産でも買おうかな~。と思いながら物色。
   結局なにも買わなかった。


   

   ホテルに向かう途中。ウチヒサールでラクダさんと出会う。
   ここのラクダさんはこぶがひとつなんですね。


   

   今日の宿はギョレメのカッパドキアカヤホテルです。いいホテルです。
   

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○ 鳩の谷からウチヒサールを ~カッパドキア~

2009年12月23日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   カッパドキアに到着しました。
   「鳩の谷」とよばれるところから、ウチヒサールを眺めていますが、
   いまいちぱっとしないお天気です。でも感動。


   

   壷の咲く木??その向こうはハトの谷です。
   たくさんの鳩のフンを集めて、ぶどうを栽培するときに肥料とするのだそう。


   

   こころもちプックリしているように見えるカッパドキアの鳩さん。
   
   
   

   ずっと光の変化を待っていたら、こんな瞬間にも出会えました。

 
   

   光はどんどん変化していく。それだけでとてもおもしろい。


   

   ん??頂上に人がいる? 登れるんだ・・・・・


   

   ウチヒサールを反対側から見たらこんな感じ。カッパドキアのランドマーク。
   
   

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○ バスはシルクロードを行く

2009年12月17日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   ここはかつてのシルクロード。中国からイスタンブールまで2年の旅。長い。
   一日にラクダは10~40キロを歩く。10km歩いたからといって、景色は変わらないだろう。

   
   

   キャラバンサライ。ここで休憩してたんですね。
   建物の中に入ると、少し暖かいんです。外はとても寒いけど。


   

   タチアオイ。凛としています。トルコ原産の花の一つ。


   

   少し曇ってきた空に、雪をかぶった山がいっそう寒さを感じさせます。
   これからカッパドキアに向かいます。



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○ 今夜はコンヤ

2009年12月17日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)
   


   

   コンヤは11~13世紀にセルジュークトルコの都として栄えた街です。
   寒い。本当に。これが内陸の寒さなんですね。体の芯まで冷え冷え。


   

   さてさて、私はメヴラーナ博物館までやってきました。
   たまにテレビでも見かける旋回舞踏で有名なメヴラーナ教団発祥の地でもあります。
   男性が白い服を着て帽子をかぶってクルクルクルクルしていますが、
   あの首を傾けている角度は、地球の地軸と同じで23.4度なのだそうです。
   博物館内はさすがに撮影禁止ですが、猫がくつろいでいるのは印象的でした。
   コーランを緻密に書いた写本もすさまじい細かさと美しさでした。
   豆本みたいなのもあって、ガラスにくっついてシゲシゲと眺めてたら、
   クリクリした目のトルコ人のおじさんが、親切にも終始トルコ語で説明してくれます。
   ん~~トルコ語。日本語と文法同じでもわからない。


   

   今夜はコンヤ。ここのご当地ギャグです。
   今夜のホテルはお世辞にもきれいとは言えない、古ぼけた感じのホテルでした。
   部屋全体は公開しないことにしましょう。暖かいだけでもありがたいということで。


   

   そして近くのスーパーへ。ものすごく広いスーパーでした。
   コンヤではイスタンブールほど日本人がうろうろしていないためか、
   スーパーを歩いてたら子供たちが周りに集まってくる。
   片言のトルコ語を言ってみたりしたら、ニコニコして家族全員を呼んでくる。
   そしてなぜか一般庶民の私は、見ず知らずの家族全員に挨拶をすることになる。
   
   それにしても・・・・ものすごい量の商品。
   クノールのカップスープも、棚中にいろんな種類がならんでる。
   試食のお姉さんがいるのも、なんか日本と同じで。
   私は爪切りを買いにきただけなんだけど、余計なものを買ってしまう。


   

   そして朝。
   コンヤタワーが目の前に。いやっ!目の前におじさんが!
   部屋の前の民家の屋根で、そのお家に住むおじさんが屋根をうろうろして
   なにか作業をしてて、目が合ったりする。
   

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○ 古都コンヤまでの車窓

2009年12月16日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)



   

   トルコ内陸の道はけっこうガタガタとしています。
   車体がはねたりはずんだりしているのに、頑張って景色を撮影する私。


   

   羊さん。とにかくいっぱいいます。馬もたくさんいますが、反対側で撮れませんでした。


   

   トルコの畑はなんだか見ているとなつかし~い感じがします。


   

   さすが食料自給率100%。延々と畑の景色が続くところをバスは走っています。


   

   今度は草原?ところどころに背の低い木がポツンポツン。


   

   遠~くまで見渡せるものだから、ときどき一カ所だけスポットライトのように
   太陽があたっているところが普通に見えたりする。


   

   どこをみてもおもしろいんです。車窓が変化に富んで素敵です。


   

   アーモンドの木が紅葉していたりもします。


   

   山の上のほうに雪がつもっていたりもします。


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○ パムッカレのリゾートホテル

2009年12月16日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)
 


   

   パムッカレのホテルで出会った猫。
   ホテルの敷地内に猫が数匹暮らしています。
   呼んだら来てくれます。癒されるわ~。猫がいっぱいの国。


   

   朝のバイキング、パンが30種類くらいずらりとならんでた。
   ううっ迷う。朝からよくばって食べ過ぎの私なのでした。


   

   ホテルのプールサイド。奥は石灰棚を模した温泉です。
   水着姿のドイツ人やロシア人のマダムとおじさんたちがいっぱいでした。
   しかしあの石灰棚のような温泉は、どうして白じゃなくて茶色なんでしょ(笑)


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○ 夕日に染まる石灰棚 ~パムッカレ~

2009年12月15日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   あまりにヒエラポリスの劇場で心を奪われて、気がつけば今日の太陽は沈もうとしている。
   今からだと、急いでも石灰棚に着く頃には夕日は山の向こうに沈んでいるかも。
   それにしてもあの警備員のような人、毎日この美しい風景を見ているんだな。


   

   坂道を下る途中、この木々のシルエットに何故かどうしようもなくローマを感じて、
   すぐに思い出せそうで思い出せないわだかまりのようなものを抱えながら歩いた。
   なんでしょうこれは。かつてのローマへの情熱・・・それともこれから先の予感。
   それともただ何かを忘れているだけ?


   

   太陽・・沈んでしまった。それでもここは美しい。


   

   自然には、どうあがいても対抗できない。
   驚異的で、美しくて、時には嘘のようで、ときどき恐ろしくて、奇跡のようなもの。


   

   パムッカレとは「綿の城」という意味だそう。


   

   綿の城を潤す温泉の流れ出る音を、できればあと数時間聴いていたい。
   この音、この色、この空気。温泉につからなくても心身は癒されると思う。


   

   古代から変わらずあるこの景色が、これから先もずっとそのままであってほしい。


   
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○ ヒエラポリスの劇場へ ~パムッカレ~

2009年12月14日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   石灰棚の上には聖なる古代都市、ヒエラポリスが姿をあらわす。


   

   どうしても劇場まで行ってみたくなった。エフェソスの遺跡へ行ったときに劇場の上から
   景色を見ることなく立ち去ったから、一度高い場所から古代を感じたいと、ただ座って
   見てみたいと思っていた。


   

   劇場まで坂道をのぼっていく。気温が心地よくて、歩いていると体が暖まる。


   

   遠~くまで見渡せる。景色を見て、劇をみて、温泉に入って。古代ってすごい。


   

   しかし・・・階段が急でこわい。


   

   雄大だな~。ほんと雄大。気持ちがいい。空気も空間も大理石も。


   

   劇場が茜色に染まる。この色・・・・見たかった。


   

   ずっと座っていたい。劇場ってなんて気持ちのいい場所なんでしょう。


   

   でも夕日に染まる石灰棚も見てみたいから、これからまた坂道を下ります。


   
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○ 綿の城で癒される ~パムッカレ~

2009年12月13日 | 東地中海への旅(ギリシャ・トルコ etc..)


   

   4年前も来たけど、季節や光や温泉の量がちがうからすごく新鮮だった。
   

   

   こんなにきれいなところだったんだ。
   4年前は裸足になって石灰棚を歩いたけど、この景色をちゃんと見たのだろうか。


   

   クレオパトラもここの温泉を楽しんだっていうけど、ほんとかな。
   クレオパトラって活動的だな。ナイルクルーズだけではだめでしたか。


   

   下の街がかすんで見える。ここは幻想的なところです。とても。


   

   ここを包み込む空気は古代そのもの・・・という気がする。


   

   

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