Adagietto

アダージェット 
大人だって毎日いろんなことを発見し、経験するのだ。
心にのこる 毎日を♪

○ 除夜の鐘を聞きながら

2007年12月31日 | 日々の断片

今年も残すところあと10分。
新しい年を迎える特別な日なのに、心の準備もできていなくて
少しもったいないな、と思っています。

いつもは行く初詣も、今日は行きません。
紅白のあとに放送される「ゆく年 くる年」を見ながら過ごしています。

さよなら2007年

○ 最悪のクリスマス

2007年12月25日 | 日々の断片


前兆は昨日からあった。
仕事上でかなり腹の立つことがあって、「クリスマスイブなのに!!」と
ものすごく悲し~い気分になっていた。

そして今日・・・。朝から子供のレッスンをしていたら、
自宅の敷地内で乱闘騒ぎ。
泥棒とそれを追いかけてきた人がもみ合いになったらしいけど、
私は現場にいた人間としてその後大変だった・・・・。
自宅なのに立ち入り禁止区域ができ、質問攻めにあい、鑑識が終わるまで
何時間とつき合うハメに・・・。

こんな最悪なクリスマス。これからはあってほしくない

◇ キリスト降誕図

2007年12月24日 | 大塚国際美術館
もうすぐクリスマス

去年大塚美術館をうろうろしているときに集めたキリスト降誕の図像を今頃アップします。
私が今までにのらりくらり勉強してきた小ネタつきでお楽しみ下さい。


   
   ジョット【スクロヴェーニ礼拝堂】1303~04年頃 イタリア・パドヴァ


「ルネサンの父」として美術史上親しまれているジョットの「降誕図」です。
ジョットは片足を中世に、もう片方をルネサンスの時代に置いています。
見えるものを美しく描きたいという近代の欲求と、中世の絵画の特徴である
「語り」への欲求とのはざ間で、傑作を生み時代をリードしました。

さてさてジョットの降誕図を見ると、掘っ立て小屋のようなものがあります。
これは「粗末な馬小屋」をあらわしたものです。
そしてキリストの降誕シーンに必ず判を押したように登場する牛とロバ。
画面右には、天使から救世主が誕生した知らせを聞く羊飼いたちが描かれます。
降誕と羊飼いへのお告げは、別々の場所であった出来事ですが、同時刻にあった
出来事なので同じ画面の中に描かれています。


それでは次は伝統的なビザンティン美術の「キリスト降誕図」をご覧下さい。



  聖ニコラオス・オルファノス聖堂 1320年頃 ギリシア・テサロニキ


ジョットの描く人物像は体重を伴って地に立っている感じのする近代的な人物像
でしたが、人間を超えた聖なるものをいかにして描くか、ということを求め続けた
ビザンティン美術の人物像は、3次元的な肉体になることを注意深く避けています。

ビザンティン美術の「降誕図」では、必ずキリストが絵の中に2度登場します。
まずは、中央の洞窟の中の飼葉桶で眠る幼子として、もうひとつは画面手前に
描かれる「産湯」の場面で。
ビザンティン美術において「洞窟」は、神の光を失った罪の世界を表します。
その暗闇に救いの光が降り、幼子の眠る飼葉桶にまっすぐ到達しています。
この「まっすぐ降りる光」は、この幼子こそがこの世を救う神様であることを告げています。
「産湯」の場面は、キリストの人間的な面を描いています。

画面後景には、「羊飼いへのお告げ」と「東方三博士」たちが描かれています。
博士たちは星に導かれ、贈り物をもってやってくるのです。

このひとつの絵の中には、なんと4つもの異なるシーンが組み合わされています。



   
   パナギア・ペリブレプトス聖堂 14世紀中頃 ギリシア・ミストラ


ビザンティン美術の「降誕」は見慣れると、分かることが増えて楽しい。
画面手前にいる男性は、ヨセフです。処女であるはずの婚約者マリアの懐妊に戸惑った表情で
描かれます。ジョットの降誕図にもいますね。




  コーラ修道院(現カーリエ博物館) 1315~20年 トルコ・イスタンブール


イスタンブールのコーラ修道院はビザンティン時代のモザイクがとても美しい状態で残っています。
この修道院内で震えるくらい感動したのはもう2年以上前の出来事。

いつものように画面にイエスの姿は2度登場します。
実はこれには前途した「キリストに降りる光」と「産湯」がそれぞれキリストの
「神性」と「人性」を表すという意味以外にも、重要な意味があります。

「産湯」場面のイエスの姿は、のちの「洗礼」を予告するものです。
共に水を浴びるという共通点があります。
さらに「布にくるまれて飼葉桶に寝かせられたイエス」は、磔刑後の埋葬を暗示します。

つまり降誕というとても「おめでたい」出来事の中に、キリストの「洗礼」と「受難」を
読み込んで、キリストの生涯全体の要約をしています。



フィレンツェ大聖堂美術館「十二大祭図」 14世紀前半 イタリア・フィレンツェ

非常に細かく丁寧に造られたこのモザイクも、ビザンティンの伝統的な図像を
見ることができます。十二大祭はキリストの生涯のうち最も重要な12の出来事です。



ファエンツァの画家 ボローニャ国立絵画館 13世紀後半 イタリア・ボローニャ


こちらの図像もビザンティン美術の伝統に従っています。
ビザンティンの図像では、画面前景の「産湯」より、中景のマリアが大きく描かれます。
中世においては、遠近法的な原則よりも、見せたいもの(重要なもの)ほど大きく描く
という原則が常に優先します。
写真の世界では信じられない絵画独特の世界観ですね。



聖テオドール聖堂 10世紀 トルコ・カッパドキア


トルコのカッパドキアのビザンティン美術は、なんとも土着性があり人物像も色合いも
とても特徴的です。飼葉桶に眠るイエスも、幼子というより6~7歳に見えます。
飼葉桶には宝石もちりばめられています。
産湯のシーンもユーモアがあってかわいいです・・・。



ジェンティーレ・ファブリアーノ 「東方三博士 プレデッラ部分」


時代が進み、ルネサンスの世界に突入している時期には、キリスト降誕もこのように
ドラマティックな光に包まれています。
後景で羊飼いたちは、この奇跡に驚きを隠せないという姿勢で描かれています。
 

○ 昼寝の邪魔をする

2007年12月22日 | 猫のいる生活


今年の暑~い夏の間はさすがに痩せていたモモだけど、
冬になってからはぷっくりした顔になってきて、さわり心地がいいのです


        

寝ているところをプヨプヨ指でつっついたり、おなかをナデナデしていたら
ネコパンチがとんできた

もともと穏やかなネコではないから、予想はしてたけど今回は1秒間に5回
くらいパンチされたような気がする。
もう1歳を過ぎてるけど、未だに暴れまわるし・・・・・。


        

そしてついにそっぽを向かれてしまいました  あ~あ。

○ X’mas Party

2007年12月21日 | 日々の断片


先週の日曜日、私の戦いは終わった。そしてなぜかクリスマス気分も終わった。
自宅で教えてる生徒たちのために、パーティーを企画したのはいいものの、
本番の日を迎える1週間前からは壮絶な日々だった・・・・・。


        


自分もピアノの練習をしながら、夜中は子供に配るお菓子の袋詰め、模造紙を
はり合わせて大きなツリーを絵の具で描くのには朝の4時までかかり、
午前中の仕事までの時間は準備&練習。プログラム作成などなど・・・
イベントってこんなに雑用あったんだ・・・。と改めて思ったのでした。
1週間の平均睡眠時間は3時間くらいだったけど、やりがいはあった。

今回のパーティーは自宅に40人以上がくるということで、家具の大移動なんかも
しなくてはならなくて大変だったけど、それによってやっとピアノ教室らしくなった
ような気がします。

あ~終わってほっとした

昼間に子供パーティーをしたあと、夜は大人パーティーでした
なんかもう大人のときには力がぬけてしまって、よろよろでした。
子供パーティーで手伝ってくれた大学生のための打ち上げだったのですが、
イベント好きの友人がなんとアフリカ人1人とタイ人4人とともに現れ、
タイ人(女性)は宮廷の踊りを披露してくれました。

この日で私のクリスマス気分は終わってしまったわけです
あ~やだな~クリスマス本番。俗世間から離れて教会でも行こうかな
この日ほどシングルの人間にとって苦痛な日はありません(怒)


○ ワンピースの折り紙

2007年12月20日 | 日々の断片

先月から不器用な自分改革にのりだした私は、折り紙でワンピースを何着も折り、
ひとつひとつに装飾をし始めました。

最近は忙しくて、少し作業が滞りがちだったけど、また再開しようと思っている
ところであります。

とりあえず今までに作ったものを並べてみました


    


大好きなフィギュアスケートの選手が着ている衣装を参考にしたり、
適当にビーズを並べたりして作ってます。


    

最近の子供たちにはピンクではなくて水色が人気があります。
私は子供の頃、水色なんてどうでもいい色だったんですけどね(笑)


    

ピンセットでビーズを並べていくと、無心になれてとても心がリラックスします。
でもやっぱり肩はこりますし、目も疲れます。


    

真ん中の黄色いワンピースは、一番はじめにつくったもので、模様を古代ギリシャの
装飾文様(パルメット文)にしたはずなんですが、モールで作ったためちょっと
ださくなってしまいました(涙)

これからもっとがんばろうっと。教室の生徒たちをびっくりさすぞ!!
めざせ100着
ちなみに折り紙も「100色おりがみ」ですよ


○ 歯医者に行った

2007年12月11日 | 日々の断片


先週は自宅でするクリスマスイベントのための準備で大忙しだった。
ピアノの生徒たちを集めて、簡単なクリスマス会をしようと思っていたら、
だんだん話がふくらんできて、大がかりなイベントになってきた。

教室のスペースを広くするために、たんす2つを2階に移動したり、
飾り付けしたり買い物したり

日曜日は自分が弾く曲の練習を・・・と思っていたら、なぜか突然歯が痛く
なってきて、イマイチ集中力に欠ける。おまけに風邪もひいてしまいました。

そんなこんなで、今日はいくつかの仕事をキャンセルして、歯医者に行くことに
したのです。
神経をぬいたのだけど、苦痛を伴うこともなくあっさりと治療を終えて、
またイベントの準備のためにゴソゴソしていました。
ほんとひとつのイベントを成功させるのって大変・・・・
でも成功させたいなぁ。

○ 聖ニコラウスの日

2007年12月06日 | フィールドNOTE


今日12月6日は、サンタクロースのモデルとして有名なトルコ生まれの聖人、
聖ニコラウスの祝日。ヨーロッパ各地で聖ニコラウス祭が行われる日。

聖ニコラウスはキリストの降誕とは何の関係もないけれど、今となっては
クリスマスとは切っても切れない存在になっていますよね。

4世紀に生きた聖ニコラウスについて分かっていることはほとんどなく、
ときどき6世紀に生きた同名の司教さんとキャラクターが混同されながら
語り継がれてきた伝説の聖人。

聖ニコラウスはトルコのパトラという街で生まれ、裕福な環境を捨てて、
ミュラの町で司教になりました。


        

聖ニコラウスにまつわるエピソードは、ほんとうにイロイロ。
貧しい家の娘を助けるために、夜中にこっそり黄金のはいった袋を投げ込んだり、
殺された子供を7年後に生き返らせたり、嵐の中聖ニコラウスに祈った船乗り
たちを助けたり・・・・・・。
なんでもありの奇跡の物語が語り継がれ、ビザンティン帝国のあちこちに聖ニコラウスの
名のつく教会が建てられるという「ニコラウス・ブーム」が巻き起こりました。

何世紀も経て・・・・
聖ニコラウスはロシアの守護聖人になり、その後アムステルダム市の守護聖人に
なりました。オランダで聖ニコラウスは「シンタクラース」と呼ばれ、親しまれました。
そのオランダ人たちが聖ニコラウス信仰をそのまま新大陸アメリカにもちこみ、
「シンタクラース」がなまって「サンタクロース」になったと言われています。
そして聖ニコラウスはニューアムステルダム(現ニューヨーク)の守護聖人にも
なったというわけなのだそうです。

あ~忙しい忙しい

○ 変な月だった

2007年12月01日 | 日々の断片


金曜日の夜仕事を終えて、家に向かって走っていた午後11時ごろ。
あやしい物体が空に浮かんでいた。
ものすごく大きくて、半透明の燃えるような赤の、スイカのような形の月。
おもしろいオブジェみたいで、運転どころではなかった。

あやしいアートのような月が気になって気になって、そればかり見てしまう。
生まれてはじめてみるオモチャのような月に悩殺されそうだった。
赤く大きな丸い月は見たことがあったけど、スイカを切ったような、
ちょうど満月を半分に切り取ったような月が、あんなに赤く大きく見えたのは、
きっとこれが最初にちがいない。

なんだか妙に得した気分になったのでした

明日も朝9時から仕事。頑張ろう。
あさっては神戸でまた研修。ちょっと疲れるなぁ。

ブログのテンプレートをクリスマスに変更してみました
あまりもとの印象から大幅に変わらないようなものを選びました。

今週の日曜からアドヴェント(待降節)ですね
クリスマスを指折り数える時期の到来。
私にとってはあまり待ち遠しいイベントではないけれど(笑)、
子供の頃からの習慣で、やっぱり気分はソワソワしますね・・・。

いよいよ来週からものすごい寒気がやってきて、寒くなるそうですね。
皆様どうぞ体調を崩されませんよう、素敵な冬を楽しんでください