Adagietto

アダージェット 
大人だって毎日いろんなことを発見し、経験するのだ。
心にのこる 毎日を♪

○ 奈良のたび編集後記

2008年09月25日 | 日々の断片




8月の末に奈良に旅をしたのに、編集するのに9月末までかかってしまいました
まぁだらだらボチボチしていたのですが、もうひとつの原因は巨大蜘蛛がパソコンの
まわりを活発に行き来していて、近寄れなかったという事情もあります

ちなみにその蜘蛛はカズオっていう名前です。
そのカズオの大きさといったらもうソフトボールぐらいです。
蜘蛛のいない北海道に移住したいと思ったぐらいですお~こわい。


まぁそれはともかく、今回の奈良の旅は本当にゆったりまったりできてよかったです。
奈良の偉大さを十分に堪能できました。

奈良の良さは古い、古い、そして古いことだと思いました。
京都では承久の乱やなにやらで古い時代のものは焼けてなくなっている場合が多いと
ボランティアのおじさんが教えてくれたのですが、なるほど確かに奈良の大仏は白鳳時代や
天平時代のありがたいほど古い仏像が普通にどこにでもあります。
いや~偉大です。古いということは。

奈良の大仏(ボス)は大きいというだけで十分に偉大なのですが、「古い」というだけでも
十分に立派で、おそろしいほどの「気」を感じます。楽しいです。

また特別拝観の時期にでも行ってみたいなぁ。

◇ 3日目の奈良

2008年09月23日 | 小さな旅



奈良ホテルで心地よく目覚めて朝食をすませたあと、ホテルの中を散策。
立派なホテルだからゆっくりしないともったいないから(笑)

10時をすぎてようやく出かける気分に。
今日は欲張らずに奈良を堪能したい。




興福寺の敷地にはいると、またもや鹿さんたちがいっぱい。
おいかけられて恐い目にあいながらも、やっぱりかわいくて鹿せんべいをあげてしまう。
ここもサルスベリがきれい。




今日はよく晴れていいお天気です。興福寺の五重の塔。




やっと興福寺の阿修羅像をみることができました。




興福寺を堪能したあとは、常設展でも名高い奈良国立博物館へ。
展覧会で仏像を見るって楽しい。お寺で見るのは素晴らしいけど、展覧会場で
あちこちの角度から眺められるのも魅力的です。


こうして楽しんだ奈良での夢のような時間は、1時間半で現実世界にもどるのでした。

◇ 今日は帰らない

2008年09月23日 | 小さな旅



   1泊二日の予定だった奈良の旅。今日が2日目。時刻は15時30分。唐招提寺駐車場。
   突然母がガイドブックをあさりだし、「今日は帰らんとこ」と言い出す。
   そしてなぜか安いところにしとけばいいのに(私のおごりだから・汗)、なんと奈良ホテルを
   予約しているではありませんか。、まぁいいか。と、あきらめた瞬間。
   どんなホテルなのかとても楽しみになってきました。


   

   それはそれは細やかなサービスのゆきとどいた、古くて心地よい一流ホテルでした。


   

   ルームサービスも朝食も、一流のサービスを受けているな~って感じがしました。
   私にとっては懐かしい感覚。なにしろバブル時代に生まれているので、小学生の間は
   こういうサービスがホテルでは普通だと思って育ってきたのです。
   のちにそれは大きな間違いだったと気づく日が来るのですが(笑)


   




◇ 唐招提寺

2008年09月23日 | 小さな旅



現在修復中の唐招提寺。
唐招提寺の近くでお昼を食べようとして、予想外のハプニングにみまわれて、
意気消沈しながらお寺に入りました。
一刻も早く神聖な空気でお口直しをしなければ・・・・。

金堂は修復中なので、講堂の仏像を見に行きました。
ボランティアのおじさんがそれはそれは丁寧に説明をしてくれました。
奈良の魅力のひとつである、このボランティアのおじさんたち。
どこに行っても存在して、おそろしく丁寧に説明してくれる。

その親切なおじさんにつっこみをいれて困らせるのはこの私。




唐招提寺は広い。この先には鑑真和上の御廟があるらしい。
そう、ここは鑑真和上のお寺。あの有名な鑑真和上の坐像は1年のうちの何日間かしか
みられないけれど、一度は見てみたい。




小さな門をくぐったら突然この景色があらわれる。
ここが鑑真和上の御廟。




「静寂」としか言いようがない。




◇ 3度目の大仏殿

2008年09月23日 | 小さな旅





やっぱり奈良へ来たら、ボスに挨拶ぐらいしとかないとっていうことで、
必ずここへやってくるので、もうこれで3度目です。




「久しぶり~」って気持ちで大仏殿に入ると、ボスが「おうっ」って答えてくれるように
見えます。勝手な思い込みも甚だしい・・・。

とにかくここに来るたび奈良はやっぱり偉大だな~と思うのです。
それにしてもボスのとなりにこんな金ぴかの仏像あったかな・・・。
3度目にしてようやくその存在に気がつきました。




さて、ボスにも挨拶したことだし、旅館に帰って次なる目的地へ車で向かおう。

◇ 左大仏殿道

2008年09月23日 | 小さな旅





ここは知る人ぞ知る、二月堂から大仏殿へ抜ける裏道。左大仏殿道。
知る人ぞ知るって言っても私は知らなかったんですけどね。




土塀がなんとも情緒的でいい。




階段の先に見えるのは二月堂。




あとで知ったけれど、入江泰吉さんという有名な写真家が
かつてこの道を撮影しているそう。
奈良の風景は、入江さんが入江流に撮影することで
人々に記憶される場所が本当にたくさんあるんだとか。
母がこの道を歩きたいと言ったのも、入江泰吉の撮影した道を
見たかったからなのです。




少し雨にぬれていい感じ。



そろそろ大仏殿に到着。
奈良の町はいたるところにサルスベリのピンクが彩りを添えている。




大仏殿のすぐとなりの道。
なんかこの階段知ってる。もしかして小学校の修学旅行で歩いたのかな。




訪れるたびに味わいを増す。それが奈良の道の良さ。

◇ 雨の二月堂

2008年09月23日 | 小さな旅



東大寺の二月堂・三月堂へは母が行きたいと言い出した。
雨が降りしきる中、旅館で借りた少し重ためのかさをさして約1キロの道のり。

二月堂ってなんだろう・・・?
私はここでも知識のなさを発揮して、道行く鹿にエサをやりつづけてました。





最初は三月堂へ。
たくさんの仏像に出会えました。受付でガイドを買っていたから、
座り込んでまじまじと見ることができました。
ものすごい威圧的で強そうな観音さまがいらっしゃいました。
梵天の顔が恐かったです。




次は階段を上がって二月堂へ。
清水寺のように舞台のある建物です。遠くに大仏殿が見えます。
夕暮れ時は最高に美しいのだとか。今日はご覧のように暗雲がたちこめています。




降りるときは反対側の情緒のある階段から。
この階段を下れば、東大寺大仏殿へ抜ける裏道にでます。

◇ 旅先で目覚める朝

2008年09月18日 | 小さな旅



1日目も天気はよくなかったけれど、翌朝目覚めたら雨。
旅先でザーザーと音を立てるような雨に出会ったのは初めてかもしれない。

少し前の記事に書いたとおり、ゲルマン人がでてくる奇妙な夢を見て目覚めた朝。
旅館なので朝食の時間が決まっている。時間になるとこれはまたものすごい量の
朝食が運ばれてきた。多すぎたけど、美味しくいただきました。

朝食が終わる頃に雨は小降りになってきて、窓の外の林を見下ろしたら親子の鹿が歩いてきて、
あ~奈良にいるんだってことを再び実感したのです。




旅館の入り口にかわいい「やまぼうし」。雨にぬれていっそうかわいい。




旅館の前は若草山。外に出るとすぐに鹿に出会える。
鹿せんべいを何度も買って、東大寺につくまでエサをやりつづけた私・・・。




雨の若草山も幻想的でいい。鹿もほんとうに神々しくみえる。
むかしむかし藤原氏の時代に春日大社が建てられたとき、出雲の国譲りの神話で功績のあった
神様が呼ばれたそうな。
そのときに呼ばれてやってきた茨城の鹿島神宮の神様は、鹿に乗って飛んできたそうな。
その鹿島神宮の神様を乗っけてきた鹿の子孫が、今の奈良公園の鹿さんたちなのだそうです。

はは~。鹿さんもトナカイさんのように飛ぶのですね

◇ 久しぶりの旅館

2008年09月15日 | 小さな旅



旅館に宿泊するなんていつ以来だろう・・・・
ちょっとわくわくしながら運転していたら、道を一本間違えてしまった。
そしたら鹿の群れが前をふさいで、全然前に進めないしUターンもできない・・・。
ものすごく抜け出すのに手間取った。


それでも無事なら公園の敷地をクルクルして旅館に到着。
最近こんなおもてなしになれていなかったから、あまりにも丁寧なおもてなしに
体が勝手に緊張してしまうのであります。

部屋に着いたらさっそく食事の時間。
私たちの到着が大幅に遅れたからな・・・すみません。

まずはビール 今日はエビスです。


   


  


   


とても美味しかったけれど、息ができないくらい満腹になりました
しばらくひっくりかえって天井を見ていました。

あまりに満腹して、夜の散歩に出かけて東大寺の二月堂まで行きました。
夜道で鹿サンたちに出会ってまた興奮しました。

◇ なぜ飛鳥か

2008年09月15日 | 小さな旅


飛鳥に行ったことがないので、當麻寺に随分長く寄り道したあと、お昼にはつくようにと
飛鳥に向かった。天気もあまりよくないので、飛鳥に着いたら周辺の情報収集のため、
万葉文化館ってところに行くことにした。
飛鳥に行きたいわりには、旅の前日までアリのように働いて何も調べてこなかったため、
飛鳥がどんなところであるのか、小学生並みの知識しかない状態。
万葉文化館でランチを食べて、館内をうろうろして万葉集のことを少し勉強しつつ、
ミュージアムショップで運転しながらでも余裕で見れそうな便利な地図を購入。
なんとその地図はクリアファイルになってて、とっても便利です。




石舞台に向かう前に立ち寄った岡寺の駐車場前で売られている野菜たち。
なんて奈良は素朴なところなんだ・・・。
かぼちゃに直接マジックで値段が書いてあるし・・・。




石舞台古墳に行くまでにもうひとつ寄り道。
見わたすかぎりの棚田の世界。
うまく撮影できなかったので載せてないけれど、棚田の中に大きな赤鬼が
ものすごい存在感を発揮していた。
いつまでもあってほしいな、この風景。





蘇我馬子の墓と言われている石舞台古墳。
この巨大な石以外なにもないけれど、ここから見渡す景色は素晴らしかった。
遠くにさっき行った當麻寺のあたりにある二上山が美しくみえて、古代に生きた人の
山に対する特別な想いを、少し感じた。




なんと古墳のなかにも入ることができます。
中にはなにもないけれど、ひんやりとした特別な空気がただよっています。
ただならぬ雰囲気です。




ところでここは飛鳥寺の中です。
なんと「写真撮影できますので、ご自由にお撮りになってください」と言われ、
ものすごく戸惑いながら撮影した、飛鳥寺の仏像。
奈良はどれだけ寛容なのか。聖徳太子も蘇我馬子もお参りした仏像を撮影する私。
いいと言われても、申し訳ない気持ちで撮影してしまいます(笑)





飛鳥寺のすぐとなりに、蘇我入鹿の首塚っていうのがある。
中巨鎌足との戦いで敗れた入鹿の首が飛んできたところに建てられたのがこの首塚なのだとか。
飛鳥にいると、歴史がほんとうに身近なものに感じられます。生々しい。
首塚の向こうに見えるのは、甘橿丘(あまかしのおか)といって、蘇我入鹿の館が建って
いたところなんだと、おじさんがおしえてくれた。




入鹿の首塚のところで出あったおじさんに、なぜこの飛鳥に都があったのか聞いてみると、
「ここが天災による被害をほとんど受けないからです」と言った。
第2室戸台風や阪神大震災のときも、被害はほとんどないそうです。




うわ~あの雲・・・。
蘇我入鹿の魂が宿っていそう・・・・。
はやく旅館に行こうっと。今回のお宿は奈良公園のなかの旅館むさし野です。