2012年東京回想録
勉強のための東京出張2日目。
今日の講義は「歴史のなかのドビュッシー」。ヴァトーの絵についての解説や
ドビュッシーのアルカイスムいついて。それからオペラ。
専門家の先生の話を聞くのは本当に面白い。話が面白いとか面白くないとかじゃなくて、
何かを伝えようとするその人のエネルギーや語り口、雰囲気や言い回し。
それを体感することも、楽しみのひとつ。
今日の先生は「話す」ということについてはそれほどうまくないけれど、
心の底からオペラを愛し、楽しんでいるという感動が伝わってきて、じーんとする。
そういう人のオーラに触れるだけで、また一つ豊かさを手に入れられた気がする。
午前中の講義を終えて夜の音楽会までは乃木坂の国立新美術館で過ごそう。
今日はリヒテンシュタインを観るのを我慢して、今日が最終日の「与えられた形象」という
エキシビションを観ることにした。人工的に作られたテトラやダムの写真。
なんかすごかった。ちょっと圧倒される写真のアートだった。
とにかく展示室が広くて、観やすい。
今日は月曜日。六本木の美術館だけはどこも火曜定休。
月曜日も美術館で過ごせるってありがたいわ。
お昼ご飯はB1のカレで。
キャベツとベーコンのクリームソースのペンネをハイネケンと。
乃木坂から表参道に戻って、懐かしい青山通りのスパイラルマーケットに行ってみる。
高校生や大学生だったころ、このあたりを何度も歩いたなーと思いながら。
このお店で理想に近い財布をゲット。
新しい財布にすべてをうつして、気分もルンルンで青山通りを歩く。
さて、これから岡本太郎記念館へ。たしか骨董通りだよね。
今日も日が暮れていきます。でもまだまだ今日を楽しみます。
これから岡本太郎記念館に行って、夜は表参道で音楽会なんだから♪
岡本太郎記念館に来てみたら、太郎の作品のほかにおもしろいガムテープアートが
展示されてた。すごくおもしろい作品で長い時間見入ってしまった。
太郎さんの住んでた家、やっぱりなんかおもしろいわ。
アトリエ。どうしようもなく懐かしいにおいがする。小学校の美術室のにおい。
この道具たち。
ただ立ち尽くして長い時間、いろいろ思うこともありながら見ていた。
外にはカフェがある。10月だけどあまり寒くなかったから、外でお茶。
お茶って思ってたのに、ハッピーアワーでアルコールが半額ですって言われて、
白ワインにしてしまった。コンサートの前にワイン飲んでたほうが幸せな気分に
なれそうだったから、まぁいいか。
ほろ酔いで表参道まで歩いて行って、夜はドビュッシーの声楽曲や連弾のコンサートを
堪能した。
コンサートを終えて、9時半。青山通りを歩いてホテルに帰ろう。
ホテルの前まできたら、なんとなくもう少し今日を楽しみたくなって、
渋谷方面に歩いてベルギービールのお店へ。
カウンターで店員さんと話しながら美味しいビールをいただく。
しかもこだわりの「生」ビールです。
ベルギービールのお漬け物までいただきました。
こちらはマスターのフィギュア。
マスターのお友達が作ってくれたそう。そっくり(笑)
ハロウィンも近いし、サタンなんてのも飲んでみました。
一人だったためか、店員さんがずっと横でいっしょにおしゃべりをしてくれる。
そしたらいつのまにか、どこからともなく一人のおじさんが現れて、またその人とも
話す。なぜか吉永小百合の話と、ラヴェンナのモザイクの話につき合っていた。
ラベルのはがし方を習って、しかも今日飲んだビールのラベルをいただいて
ルンルンでホテルに帰る。今日はちょっと飲み過ぎたな。