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Adagietto

アダージェット 
大人だって毎日いろんなことを発見し、経験するのだ。
心にのこる 毎日を♪

緑の小径のその先に聖堂が見える。 ~ボヤナ聖堂・ブルガリア~

2014年09月16日 | 旅 ~Voyage~


   

   ソフィア郊外のボヤナ教会へ来た。
   東ヨーロッパの中世美術の中でもっとも保存状態が良いとされる世界遺産だ。

   敷地に入ると、アメリカから贈られたというセコイヤの木が天へと視線を誘う。


   

   なんて気持ちのいい緑。


   

   少しひんやりしてて、きれいな空気。

   西に中国ありきの日本では、たとえ田舎に行ってももう味わうことのできないような
   新鮮な空気に感じる。


   

   そして聖堂が見えてくる。

   ビザンティン美術の旅の最も興奮するところだ。
   聖堂が見えるか見えないかの心の高揚というのは、なんとも言えない。


   

   中の写真は撮れないし、10分くらいしか入れてくれない。
   (といってもねばって20分はいたなぁ)
   


   

   地元の人に愛され、10~11世紀に起てられてから14世紀、16世紀と
   増築されてきた。東側のアプシス、こちらがもっとも古い部分。


   
   

   この色を見るだけで嬉しくなる。


   

   とても愛おしい。この無駄な凹凸が。
   

   

  
   とてつもない大きさじゃなく、小さな宝箱の宇宙のような。
   そんなビザンティン聖堂が大好き。
   

   

   11世紀のフレスコもうわさ通りの保存状態。
   最後の晩餐のユダがテーブルの上にごろーんといておもしろい。しかも
   最後の晩餐は大根とねぎ!?!?最後の晩餐もご当地編があるのですな。


   

   聖堂の番犬くん。名前呼ばれてたけど忘れてしまった。
   「おっそいなー日本人は。10分以上入ってはならぬ。」と言いたげだ。


   


   その後、聖堂のガイドブックを売っている小さなお店のところまで
   ついてきている番犬君。


   

   「やや!?あらたな外国人客がきた!」


   

   「こうしている場合ではない。聖堂の前を護らなくては!」
   ・・・と聖堂のある奥へと去っていった。
  

   


   そして彼は今日もこうやって聖堂の番をしているに違いない。


   

   ご苦労様。


   


   それにしても13世紀に増築された部分の18場面にも及ぶ聖ニコラオスの
   フレスコも素晴らしかった。


   

   いいところだったな。ヴィトシャや山のふもと。ボヤナ聖堂。




   

ブリガリアの朝の光

2014年08月29日 | 旅 ~Voyage~



   

   ほとんど眠らないままブルガリアで旅の第一日目の朝を迎える。
   出窓から外を見ると、空が明るくなり始めていた。


   

   体調の面で旅の出だしにつまづいたことがなかったから、かなり動揺している。
   でも今日は雨の予報だったのに朝日が見られそう。


   

   旅の始めにきれいな朝日を見られたことが、気持ちを8グラムは軽くしてくれた。
   
   今まで美術の勉強を通して光についてもいろいろと知る機会があったけど、
   嬉しかろうと苦しかろうと、人は美しい光を見ると祈ってしまう。

   光とはすばわち、神。 
   これが一番しっくりとくる。


   

   6時に朝食。ブルガリアなだけあって、ヨーグルトがめちゃくちゃ美味しかった。
   部屋に帰るとまたお天気が変わってた。

   ちょっと曇ってきてる。
   でも遠くの方をよくみると、


   

   光の海ができてる。
   うわー幻想的。
   なんだかこの旅、やっぱり素晴らしいものになる。
   そう確信させてくれる。



飛行機嫌いの私が体調不良!?のなか3本フライト

2014年08月29日 | 旅 ~Voyage~



   

   どんなに飛行機が嫌いでも、今日はビザンティンへの旅に出るために
   伊丹から成田 成田からイスタンブール、イスタンブールからブルガリアへと
   飛ばないといけない。


   


   トルコエアーで最初に出てきたのは、ロクム。これ好きだなぁ。



   

   離陸してしばらくしてビールを飲むとちょっとほっとする。
   それにしても伊丹から離陸したのは初めてだったけど、古墳だらけですごかった。



   

   体調に不安があるにもかかわらずワインを飲んでいる。


   

   そしてブルガリア到着。飛行機に乗って異国にたどり着いた自分を祝福
   したかったけど、体調面でそれどころではなかった。大変なたびのスタート。
   



○ 大阪空港での一日

2014年08月08日 | 旅 ~Voyage~



   

   旅の初日は大阪空港での前泊だ。このクッション日のおかげで、
   日常から旅モードへと気持ちの切り替えができる。

   朝はゆっくり11時頃に家を出て、大阪空港に着くのは2時頃。
   ビールを飲みながらビザンティン美術の勉強生活スタート。

   いくつもの飛行機を見送りながら。


   

   ストロベリービールも飲んだりしながら。


   

   夕方少し体調が悪くなってきて、ホテルの部屋に帰ってごろごろ。
   明日からの旅、大丈夫かな、うーむ、きっと大丈夫。




○ 旅立ちの朝を迎えるまでのこと

2014年08月07日 | 旅 ~Voyage~



   


   車を前みたいに楽しく運転できなったことが引き金となって、
   乗り物に乗ること自体不安に思ったり、何もしてない時でさえ突然
   不安になることがあった。
   旅の決断をするまで、どれほど精神的に迷走したことか。
   仕事の調整も難しいし、自分の体調や神経のこともイマイチよく分からなかったからだ。

   それでも2012年(2年前)にアギオス・ニコラオス・オルファノス聖堂の
   研究発表をしたこと、
   2013年の春、憧れていたビザンティン研究者の先生に初めて会えたこと、
   2013-14冬のドルチェ&ガッバーナがビザンティンコレクション
   だったこと、そして2014年春に憧れの先生と地元で再会できたこと・・・・
   そのひとつひとつが確実に旅へと向かわせてくれた。

   準備も大変だったけれど、旅立ちの朝はいろいろ感謝しながら、
   すっきりした気分でバスを待つ。


   

   ビザンティンにこだわってきた10年以上の月日。
   この旅は自分の人生史上のひとつの区切りになると思う。




◇ 旅 ~Voyage~ 

2011年11月25日 | 旅 ~Voyage~


   
   心はあの地へはるばると
   ~ギリシャ・トルコ・エジプトをめぐる13日間の旅~
   2009年11月8日~11月20日

   
   上海・蘇州の旅


      
   瀬戸内でアートにひたる。 ~瀬戸内国際芸術祭&ART SETOUCHI~


   
   旅する奈良


   
   ベルギー フランドル地方への旅
   2011年5月27日~6月3日


○ ベルギー フランドル地方への旅 INDEX

2011年11月18日 | 旅 ~Voyage~

   
   Belgium Vlaanderen

   

   初日    関空→スキポール空港アントワープ中央駅ゲント
       
         自分の町からゲントまで
         初ビールはデュヴェル

   2日目   ゲントの朝
   Brugge   ブルージュをさまよう
         メムリンク美術館
         グルーニング美術館 ~初期フランドル絵画を堪能~
         運河沿いの蚤の市
         マルクト広場までの300m
         マルクト広場でビールを。
         ベルフォートからのブルージュ
         フェン・エイクの像を見に行こう
         気ままブルージュ、それとピカソ。
         愛の湖、さよならブルージュ
         ゲントでトルコ料理

   3日目
 Pajottennland  パヨッテンランドへ
  Gaasbeek   ガースベーク城
         ガースベーク城からの田園風景
         ガースベークの美しい池
         ガースベーク城の散歩道
         ガースベークの水辺
         小道の向こうのあの門まで
         ガースベーク城のブラッスリー
 St.Anna-Pede  ブリューゲル街道へ・・・?
         シント・アナ・ペーデ教会
         シント・アナ・ペーデのブラッスリー
         ブリューゲル街道をゆく
         ブリューゲル街道で迷う
         迷ったあとにグーズビール

   4日目
    Gent    アヒルのガー子観察
         シント・バーフ大聖堂 ゲントの祭壇画 
   Bruxelles  ブリュッセルで小便小僧に会う。
         美しきグラン・プラス
         ギャルリー・サン・チュベールでワッフルを
         涼みたくて大聖堂に ~サン・ミシェル大聖堂~
         ブリュッセルのお店散策
         ムール貝とビール(デリリウムカフェ)

   5日目
   Brussels  ブリュッセル王立美術館
          楽器博物館
          一日美術館三昧
   Gent    ゲント美術館
          ゲント最終夜
          
   6日目
   Gent    ゲントで最後の朝
   Antwerpen アントワープのB&B ~お部屋編~
          アントワープのB&B ~オーナーが案内してくれる編~
          MAS Museum
          MASミュージアム内部へ
          マイヤーファンデルベルグ美術館
          大聖堂まで歩こう
          目的もなく歩くアントワープ

   7日目
   Antwerpen アントワープで迎える朝
          アールヌーヴォー建築探訪 コーヘルス・オジレイ通り
          ノートルダム大聖堂
          モード博物館
          アントワープコラージュ
         
    最終日
          旅の終わりの朝
          旅の終わり アントワープ中央駅






○ 旅の終わり アントワープ中央駅

2011年11月18日 | 旅 ~Voyage~


   

   ベルギーで最後の朝食を終えて、中央駅に向かう。
   立ち寄ったスーパー。
   パンはこうやって売られているのか・・・・とか、


   

   さすがヨーロッパ!!乳製品が占める割合が違うわっとか。
   やはりいろいろ感じることがある。

  
   

   スーパーの前から、アントワープの駅を撮ってみる。


   

   そして内部。
   旅の初日にここへ来た。そして今日は旅の終わり。
   なんと、見え方の違うことか。
   経験や時間とともに見え方は変わる。そんな基本的なことを再確認させてくれるのが、
   「駅」というひとつのモニュメントかもしれない。

   

   アントワープの駅が、こんなに大きいなんて思ってなかったな。


   

   ここからスキポール空港に向かう。
   旅の最後が華やかな駅っていうのは、なんか嬉しい。


   

   さよならアントワープ。


   

   何度も見た時刻表もさよなら。

 
   

   このホーム見てると、いつでも来れるような気もする。


   

   いつでも来られるかもしれないって場所をもつことは、
   なんていうのかな・・・・
   おもしろい。なんとなく。


   フランドルの旅 INDEX
   

   

○ 旅の終わりの朝 Antwerpen

2011年11月16日 | 旅 ~Voyage~



   

   朝。そして旅の終わり。
   最初の2、3日はとても長いのに、まんなかを過ぎると時間の流れの早いこと。
   人生もそんなもんだろうなぁきっと。


   

   なんとなく愛おしい、ベルギー版 蚊とりリキッッド。
   ララさんが、イタリア語で「蚊」は「ザンザーラ」って言うってことを
   教えてくれて、この日以来誰にでも言いまくっている。
   「ザンザーラ」(笑)強そう。ゴジラと戦えそう!

 
   

   この鍵も返す日が。


   

   今日はお部屋じゃなくて、パティオで朝食を。


   

   ほんと豊かな気持ちになる。
   このB&Bを時間をかけて厳選してくれたララさんに感謝。
   こんなリッチな気分、なかなか味わえるものじゃない。
   最高のお部屋、おもてなし。誰かにわけてあげたい。


   

   と、そこに登場したのは小鳥ちゃん。
   パンを狙っている。


   

   かけらがあってよかったね。


   フランドルの旅 INDEX



○ アントワープコラージュ 

2011年11月14日 | 旅 ~Voyage~



   

   モード美術館でアントワープのファッションのすごさを見て、またふらふら。


   

   あ、馬車。大きい。


   

   複製画がたくさんあるお店。レンブラントの夜警、あんなに上手に描けるのか。


   

   大聖堂の近くのカフェでひとやすみ。
   私はリエージュのワッフルより、このサクッと軽いブリュッセル風の
   ワッフルが好きだな。いろいろのせてるよりはシュガーだけの。


   

   ララさんと予定より早く会えました。
   大聖堂の前の「フランダースの犬」ベンチ、昨日分からなかったけど今日発見。

   

   カフェの癒し猫ちゃん。かわいいわー。

   

   あっらー、強そうなマダムと立派な犬。


   

   大聖堂のあたりから歩いて中華街へ。


   

   B&Bに帰ってきました。
   ショパンのピアノコンチェルト第1番2楽章が流れてきた。
   なんていい曲なんだろ。
   明日ここで目覚めたら、もう旅は終わる。


   フランドルの旅 INDEX