chocolat et natto(チョコレートと納豆)

三十路女の「食うたら」日記

いのちの食べかた

2008-05-24 | Weblog
ちょっとまじめなお話です。
いつも以上にスルーしたいかたはどうぞ。
でもぜひすすめたいお話なんですけどね。

先日映画を観てきました。久しぶりの「シアターキノ」です。
「いのちの食べかた」です。
新聞でも紹介されたようなのでご存知の方もいるかも。

オーストリアの監督がつくったもので
普段何も意識せず当たり前のように口に放り込んでいる食べ物たちの
できるまでを追っているドキュメンタリー映画です。
基本は定点カメラで、コメント、セリフ、一切なし。
食べ物が作られているその現場から出てくる「ナマの音」のみが
生かされている、という珍しい作りです。
それが、逆に強烈なインパクトを与えています。

動物を殺し、食肉に加工するまでの過程ももちろんのこと、
野菜などの植物の栽培についても
まるで工業製品のように作られている現実を描き出しています。

農薬を飛行機から思いっきりかけるシーン、
牛や豚や鶏が殺される瞬間、
「キャーッ」「気持ち悪い~」「かわいそ~」

そう思った後、新たな感情がわきます。
あまりにも目を覆いたくなるような現実が多すぎるのです。
つまり、それが嫌だからといって私たちは拒むことをしたら
食べることができないのです。
私たちは食べなくては生きていけないのです。

自分たちって罪深い生き物だなー。
せめて、ものを食べられることに本当に感謝して
大切に食べなくては…
この映画は自然とそう感じさせてくれました。
自然と感じさせてくれたのはこの映画の斬新な構成・映像・音声すべての
結果だと思います。

なんだか説教じみてきましたでしょうか…

でもまいにちまいにち食べたものを載せているので
このことは書いておきたいと思いました。

食べたものを「書く」ということで
ただ食べた以上にその食べ物のことを味わっているつもりでしたが
これからはさらに毎日色々なものを
「いただける」ことをきちんと感じながら続けようと思ったのでした。
そういうことができれば
無駄に食べる、惰性で食べる、そういうことも減るんでしょうね…
ストレス食いのワタシ、できるかなー?
コメント (2)
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