皆さんはアンパンマンはご存知ですよね。
実はちょっと前に浜田にある「やなせたかしミュージアム」に行きまして、そこで買ってきた本です。
最近はこれを娘が寝る前に読んでくれ!とせがむので、読むのが日課になってます。
が、しかし、これは元々子供向けの絵本ではなく、大人が読むものなのです。
「きゅうりでんわ」
話のあらすじ。
あるところに、女の子とお母さんがすんでました。
その家のすぐ裏にはいろんなお野菜の畑がありました。
ある日、その畑から電話のベルが鳴ってました。
女の子はお母さんにその事を告げると、「そんなわけないでしょ、きっと自転車のベルか何かが、そう聞こえただけよ。だってうちには電話がないんだもの!」
とすげなくたしなめられるが、女の子は自分で確めに音の鳴る方にいってみたら、きゅうりばたけのなかに、緑色のレシーバーがぶら下がっているのを見つける。
それを手にとって耳に当てると「父さんだよ!。大至急母さんに伝えてほしいことがある。アイロン!…。」ここで電話は途切れる。
女の子はすぐにお母さんのところに行き、その事を告げると、ホントにアイロンの電気が入りっぱなしだった。
危うく火事にならなくて済んだ。
そう、お父さんが知らせてくれたんですねえ。
「お母さんもお父さんからのでんわ、聞きたかったわ。」と。
実はお父さんは昨年亡くなっていたのだ。
どうです、何とも切ないお話でしょう?
では、おしまい