つれづれ日記

チェリスト秋津のつれづれな日記です。

姫路に行ってきました

2010年10月12日 15時49分30秒 | コンサート
先日10/2・3と姫路に行ってまいりました。

善教寺というお寺でのコンサートに出かけたのですが、その前日姫路聖マリア病院というところに行き、演奏もしてきました。

実は姫路には以前からご縁があり、障害を持った方を支援する人たちが中心となり、ボランティアでいろんなことをされている方々と演奏会をしたこともありました。

この度は、そちらからの要請のひとつが今回の病院でのコンサートでした。



この演奏の後は、病院内のホスピス病棟でも演奏しました。



どちらも始めての経験でしたが、特にホスピス病棟での演奏は、何か演奏中に心理的にググッとくるものがあるかな?と、心配していましたが、幸いそのような状況にならないですみました。
と言いますのも、僕の大先輩でもある故徳永兼一郎さんが、同じくホスピスでの最後の演奏をご自身がされたときの映像を観た時のことを思い出したら、たぶん演奏出来なくなってしまっていたかも知れなかったと思うからでした。



翌日はこの一見お寺に見えない建物でのコンサートでした。

昼の2時から始まって終わってみれば5時ちかくになっていたかな?
桐朋時代の後輩とのDuoコンサートでしたが、無伴奏もたくさん弾き一緒に演奏したのはシューマンの幻想小曲集と小品が少し。

テーマはロマン派の音楽ということでしたので、シューマンやショパンが多かったですが、僕はシューマンの「幻想」小曲集」やショパンの「ノクターン」などを選び、どちらかと言うと弱音を多用して繊細な音楽を選びました。
どこかで触れましたが、ガット弦を張るとパワーは落ちますが、音色は堪えられないものがあります。今回はそれが結構当たりましたねえ。特に最後に持ってきた「ノクターン」(これは以前テレビで放送された「風のガーデン」で平原あやかさんが歌って有名になった、元々はピアノのソロの曲です)やドヴォルザークの「森の静けさ」は、自分でいうのもなんですが、今までにない表現が出来たと自負出来たコンサートになりました。



こちらの住職が、コンサートの後「静のチェロ、動のピアノ」と感想を述べておられましたが、チェロとピアノのコントラストがくっきりと出ていたということなんでしょうね。

帰り際に、聴衆の方が「この二人の共演を(狂炎かも)また聴きたい」と言われていましたよ!

と、住職が喜びを噛みしめるように言っておられたように聞こえたのは、気のせいかな???

ではでは