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神戸・岩国の最新情報を中心に紹介していきます。歴史や時事について調べた結果を紹介。

ペンション飛鳥でのディナー on 2016-10-6  奈良市&明日香村訪問記シリーズ最終回

2017年01月22日 04時28分20秒 | 奈良情報
2016年10月5日から7日まで2泊3日で奈良市と明日香村を散策し、
これまでに下記のブログを作成してきました。

明日香村の稲渕地区の棚田 on 2016-10-7

飛鳥川の飛び石(石橋) on 2016-10-7

明日香村祝戸地区にあるマラ石 on 2016-10-7

明日香村の飛鳥稲淵宮殿跡 on 2016-10-7

奈良ロイヤルホテル別館 中国料理 沙山華でのディナー on 2016-10-5

伝 飛鳥板蓋宮跡(乙巳の変の舞台)と蘇我入鹿の首塚 on 2016-10-6

明日香村 cafe ことだまでのランチ on 2016-10-6

まだ紹介していない箇所がいくつかありますので追加紹介していきます。
追加版の1回目で西大寺、2回目で秋篠寺、3回目で志津香でのランチ
4回目で春日神社、5回目で宇奈多理座高御魂神社、6回目で東院庭園、
第7回 造酒司の井戸、第8回 宮内省推定地、第9回内裏の井戸
第10回第2次大極殿跡と朝堂院跡、第11回キトラ古墳壁画体験館 四神の館
第12回 岡寺、第13回 飛鳥寺、第14回 飛鳥水落遺跡、
第15回 酒船石遺跡 第16回 岩屋山古墳 第17回 許世都比古命神社
第18回 飛鳥池工房遺跡 第19回飛鳥京跡苑池を紹介してきました。


 第1回 西大寺 on 2016-10-5

 第2回  秋篠寺 on 2016-10-5

 第3回 志津香 公園店での釜飯のランチ on 2016-10-5

 第4回 春日大社 on 2016-10-5

 第5回 宇奈多理坐高御魂神社 on 2016-10-5

第6回 平城宮跡の東院庭園 on 2016-10-5

第7回 平城宮跡の造酒司の井戸

 第8回 平城宮跡の宮内省推定地

 第9回 平城宮跡 内裏の井戸 on 2016-10-5

 第10回 平城宮跡 第2次大極殿跡と朝堂院跡 on 2016-10-5

 第11回 キトラ古墳壁画体験館 四神の館 on 2016-10-6

第12回 岡寺 on 2016-10-6

 第13回 日本最古の大寺院 飛鳥寺 on 2016-10-6

 第14回 飛鳥水落遺跡 on 2016-10-6 天智天皇は水時計で民や役人を管理しようとした?

 第15回 酒船石遺跡 on 2016-10-7

 第16回 岩屋山古墳 on 2016-10-7

第17回 許世都比古命神社(こせつひこのみことじんじゃ) on 2016-10-7

 第18回 飛鳥池工房遺跡と最古の貨幣 富本銭

 第19回 飛鳥京跡苑池 on 2016-10-6

 第20回 岡本寺 on 2016-10-6


今回(第21回)は2016年10月6日の夜宿泊先のペンション飛鳥でのディナーを写真紹介します。


今回をもって奈良市&明日香村訪問記シリーズを終了します


ペンション飛鳥の基本情報

住所:奈良県高市郡明日香村越17 TEL:0744-54-3017
check IN 16:00より  OUT 10:00まで
公式HP:http://www.eonet.ne.jp/~pension-asuka/

出てきた順番に写真で紹介します


前菜


スープ


グラタンとサラダ


肉のメイン


デザートと飲み物


上の写真はペンション飛鳥の建物外観

橿原市&明日香村へは2016-12-22と2017-1-9に再訪問しています。この訪問記は
別途作成したいと思っていますが・・・・どうなるか

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岡本寺 on 2016-10-6

2017年01月21日 18時00分08秒 | 奈良情報
2016年10月5日から7日まで2泊3日で奈良市と明日香村を散策し、
これまでに下記のブログを作成してきました。

明日香村の稲渕地区の棚田 on 2016-10-7

飛鳥川の飛び石(石橋) on 2016-10-7

明日香村祝戸地区にあるマラ石 on 2016-10-7

明日香村の飛鳥稲淵宮殿跡 on 2016-10-7

奈良ロイヤルホテル別館 中国料理 沙山華でのディナー on 2016-10-5

伝 飛鳥板蓋宮跡(乙巳の変の舞台)と蘇我入鹿の首塚 on 2016-10-6

明日香村 cafe ことだまでのランチ on 2016-10-6

まだ紹介していない箇所がいくつかありますので追加紹介していきます。
追加版の1回目で西大寺、2回目で秋篠寺、3回目で志津香でのランチ
4回目で春日神社、5回目で宇奈多理座高御魂神社、6回目で東院庭園、
第7回 造酒司の井戸、第8回 宮内省推定地、第9回内裏の井戸
第10回第2次大極殿跡と朝堂院跡、第11回キトラ古墳壁画体験館 四神の館
第12回 岡寺、第13回 飛鳥寺、第14回 飛鳥水落遺跡、
第15回 酒船石遺跡 第16回 岩屋山古墳 第17回 許世都比古命神社
第18回 飛鳥池工房遺跡 第19回飛鳥京跡苑池を紹介してきました。


 第1回 西大寺 on 2016-10-5

 第2回  秋篠寺 on 2016-10-5

 第3回 志津香 公園店での釜飯のランチ on 2016-10-5

 第4回 春日大社 on 2016-10-5

 第5回 宇奈多理坐高御魂神社 on 2016-10-5

第6回 平城宮跡の東院庭園 on 2016-10-5

第7回 平城宮跡の造酒司の井戸

 第8回 平城宮跡の宮内省推定地

 第9回 平城宮跡 内裏の井戸 on 2016-10-5

 第10回 平城宮跡 第2次大極殿跡と朝堂院跡 on 2016-10-5

 第11回 キトラ古墳壁画体験館 四神の館 on 2016-10-6

第12回 岡寺 on 2016-10-6

 第13回 日本最古の大寺院 飛鳥寺 on 2016-10-6

 第14回 飛鳥水落遺跡 on 2016-10-6 天智天皇は水時計で民や役人を管理しようとした?

 第15回 酒船石遺跡 on 2016-10-7

 第16回 岩屋山古墳 on 2016-10-7

第17回 許世都比古命神社(こせつひこのみことじんじゃ) on 2016-10-7

 第18回 飛鳥池工房遺跡と最古の貨幣 富本銭

 第19回 飛鳥京跡苑池 on 2016-10-6


今回(第20回)は2016年10月6日に訪問した岡本寺を写真紹介します。


岡本寺の基本情報
住所:奈良県高市郡明日香村岡  TEL:0744-54-2509
山号:高市山 宗派:真言宗豊山派 御本尊:如意輪観世音菩薩 別名「子安観音」
公式HP:http://www5.kcn.ne.jp/~yushinge/
公式ブログ:http://www5.kcn.ne.jp/~yushinge/frame1.htm
公式FB:https://m.facebook.com/岡本寺-249032365267347




上の2枚の写真は岡本寺の本堂です。
天智天皇 岡本宮 御遺跡と書かれた表札がかかっています。

飛鳥京は現在までの発掘調査で宮の歴史は解明されており古い順に次の
ように整理されています。

Ⅰ期、舒明天皇の飛鳥岡本宮(629-636年)の遺構である。
Ⅱ期 その焼け跡に築かれたのが、皇極天皇の飛鳥板蓋宮(643-645年)
   645年に難波宮に遷都後も板蓋宮はそのまま残っており、孝徳天皇が
   654年に崩御すると、皇極天皇が重祚(ちょうそ)して斉明天皇となり、
   以前住んだ板蓋宮をそのまま宮とした。しかし、その宮も重祚した年の
   冬に出火で焼けてしまい、板蓋宮の遺構が中間層として残った。
Ⅲ期 斉明天皇が翌656年に新たに営んだ後飛鳥岡本宮(656-660年)

Ⅳ期 後飛鳥岡本宮は天武・持統天皇にそのまま引き継がれ、拡張されて
   飛鳥浄御原宮(672-694年)と呼ばれた。

橿考研は飛鳥京の下層から順にⅠ・Ⅱ・Ⅲ期遺構と命名し、Ⅲ期遺構をさらに
Ⅲ-AとⅢ-Bの2期に分けている。そして、それぞれを次の宮跡に当てている。
・Ⅰ期遺構:舒明朝の飛鳥岡本宮跡
・Ⅱ期遺構: 皇極朝の飛鳥板蓋宮跡
・Ⅲ-A期遺構: 斉明・天智朝の後飛鳥岡本宮跡
・Ⅲ-B期遺構:天武・持統朝の飛鳥浄御原宮跡

天智天皇(626-672)時代の岡本宮は上記で後飛鳥岡本宮(656-660年)

2016年10月1日 NHKテレビBS3の火野正平 日本縦断 こころ旅
「とうちゃんこ」で岡本寺の宝篋印塔が紹介されていました。
番組では子供が授かった話が紹介されていました。





上の写真が宝篋印塔と現地説明板


上の写真は阿字石 子授けの霊石 梵字の「ア」の字が彫られています。


上の写真は境内社




上の2枚の写真は境内の石仏


上の写真は本堂に隣接して建つ寺子屋精舎 喜利供




上の写真は岡寺に続く参道入口 治田神社の鳥居


上の写真は岡本寺の近くの浄土宗 常谷寺(じょうこくじ)の山門





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飛鳥京跡苑池 on 2016-10-6

2017年01月20日 05時22分00秒 | 奈良情報
2016年10月5日から7日まで2泊3日で奈良市と明日香村を散策し、
これまでに下記のブログを作成してきました。

明日香村の稲渕地区の棚田 on 2016-10-7

飛鳥川の飛び石(石橋) on 2016-10-7

明日香村祝戸地区にあるマラ石 on 2016-10-7

明日香村の飛鳥稲淵宮殿跡 on 2016-10-7

奈良ロイヤルホテル別館 中国料理 沙山華でのディナー on 2016-10-5

伝 飛鳥板蓋宮跡(乙巳の変の舞台)と蘇我入鹿の首塚 on 2016-10-6

明日香村 cafe ことだまでのランチ on 2016-10-6

まだ紹介していない箇所がいくつかありますので追加紹介していきます。
追加版の1回目で西大寺、2回目で秋篠寺、3回目で志津香でのランチ
4回目で春日神社、5回目で宇奈多理座高御魂神社、6回目で東院庭園、
第7回 造酒司の井戸、第8回 宮内省推定地、第9回内裏の井戸
第10回第2次大極殿跡と朝堂院跡、第11回キトラ古墳壁画体験館 四神の館
第12回 岡寺、第13回 飛鳥寺、第14回 飛鳥水落遺跡、
第15回 酒船石遺跡 第16回 岩屋山古墳 第17回 許世都比古命神社
第18回 飛鳥池工房遺跡を紹介してきました。


 第1回 西大寺 on 2016-10-5

 第2回  秋篠寺 on 2016-10-5

 第3回 志津香 公園店での釜飯のランチ on 2016-10-5

 第4回 春日大社 on 2016-10-5

 第5回 宇奈多理坐高御魂神社 on 2016-10-5

第6回 平城宮跡の東院庭園 on 2016-10-5

第7回 平城宮跡の造酒司の井戸

 第8回 平城宮跡の宮内省推定地

 第9回 平城宮跡 内裏の井戸 on 2016-10-5

 第10回 平城宮跡 第2次大極殿跡と朝堂院跡 on 2016-10-5

 第11回 キトラ古墳壁画体験館 四神の館 on 2016-10-6

第12回 岡寺 on 2016-10-6

 第13回 日本最古の大寺院 飛鳥寺 on 2016-10-6

 第14回 飛鳥水落遺跡 on 2016-10-6 天智天皇は水時計で民や役人を管理しようとした?

 第15回 酒船石遺跡 on 2016-10-7

 第16回 岩屋山古墳 on 2016-10-7

第17回 許世都比古命神社(こせつひこのみことじんじゃ) on 2016-10-7

 第18回 飛鳥池工房遺跡と最古の貨幣 富本銭


今回(第19回)は2016年10月6日に訪問した飛鳥京跡苑池を写真紹介します。

2017-1-9に再訪問した時の写真も含んでいます。

飛鳥京跡苑池は、「伝飛鳥板蓋宮跡」の北西に隣接した苑池(えんち)=庭園の遺構
であり、平成10年(1999)の発掘調査で確認された。外国使節などを歓迎する
饗宴の場として利用されたとみられている。藤原京以前の飛鳥時代(7世紀)に
宮都に付随した苑池が営まれていたことがうかがわれる重要な遺構である。
平成15年(2003)に国の史跡・名勝に指定されています。2015年9月には、
苑池に入るための門跡が初めて見つかっています。

平成10年(1999)の発掘調査(橿原考古学研究所 飛鳥京跡第140次調査)
の契機となったのは、「出水の酒船石」と呼ばれている石造物の発掘である。
明日香村岡の小字・出水ケチンダと呼ばれていた飛鳥川べりの田園地帯で
大正5年(1916)に耕作中に田んぼの中から2個の石造物が見つかった。
表面に溝と窪みが穿たれており、水を流す仕組みになっていた。
大正時代の発掘跡が確認され石造物の位置が確認された。この発掘調査で新たに
2つの石造物が見つかり現在発掘現場の跡地に奈良県が建てた休憩舎に復元展示
されています。(下の写真)
橿原考古学研究所による調査は平成10年(1999)1月から平成27年(2015)
飛鳥京跡第176次調査にかけて10回の発掘調査が実施されています。



橿原考古学研究所の発掘調査で発掘された2つの石造物が同研究所付属博物館に展示
されていますのでその写真と説明パネルも添付しておきます(下の4枚)
 2016-8-6訪問時に撮影








前置きが長くなりましたが上述の休憩舎に展示されているパネルを中心に飛鳥京跡苑池
の発掘調査の結果をレビューしていきます。




上の写真は休憩舎付近の現況(2017-1-9撮影)


上の写真(パネル)は飛鳥京跡苑池の概要説明


上の写真は飛鳥京付近の広域図の中の飛鳥京跡苑池の位置(赤字)





上の3枚の写真は飛鳥京跡苑池の発掘調査時(1999)に撮られた航空写真と説明図
国史跡の範囲が赤字で示されています。


上の写真は水を溜めた飛鳥京跡苑池 南池(北側より撮られたもの)


上の写真は飛鳥時代当時の飛鳥京跡苑池想像図






上の3枚の写真は南池の発掘調査と説明


上の写真は南池に設置された石造物


上の写真は北池の発掘調査時のものと説明


上の写真は水路の発掘調査時のものと説明




上の2枚の写真は苑池の区画施設と門跡




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飛鳥池工房遺跡と最古の貨幣 富本銭

2017年01月19日 05時04分38秒 | 奈良情報
2016年10月5日から7日まで2泊3日で奈良市と明日香村を散策し、
これまでに下記のブログを作成してきました。

明日香村の稲渕地区の棚田 on 2016-10-7

飛鳥川の飛び石(石橋) on 2016-10-7

明日香村祝戸地区にあるマラ石 on 2016-10-7

明日香村の飛鳥稲淵宮殿跡 on 2016-10-7

奈良ロイヤルホテル別館 中国料理 沙山華でのディナー on 2016-10-5

伝 飛鳥板蓋宮跡(乙巳の変の舞台)と蘇我入鹿の首塚 on 2016-10-6

明日香村 cafe ことだまでのランチ on 2016-10-6

まだ紹介していない箇所がいくつかありますので追加紹介していきます。
追加版の1回目で西大寺、2回目で秋篠寺、3回目で志津香でのランチ
4回目で春日神社、5回目で宇奈多理座高御魂神社、6回目で東院庭園、
第7回 造酒司の井戸、第8回 宮内省推定地、第9回内裏の井戸
第10回第2次大極殿跡と朝堂院跡、第11回キトラ古墳壁画体験館 四神の館
第12回 岡寺、第13回 飛鳥寺、第14回 飛鳥水落遺跡、
第15回 酒船石遺跡 第16回 岩屋山古墳 第17回 許世都比古命神社
を紹介してきました。


 第1回 西大寺 on 2016-10-5

 第2回  秋篠寺 on 2016-10-5

 第3回 志津香 公園店での釜飯のランチ on 2016-10-5

 第4回 春日大社 on 2016-10-5

 第5回 宇奈多理坐高御魂神社 on 2016-10-5

第6回 平城宮跡の東院庭園 on 2016-10-5

第7回 平城宮跡の造酒司の井戸

 第8回 平城宮跡の宮内省推定地

 第9回 平城宮跡 内裏の井戸 on 2016-10-5

 第10回 平城宮跡 第2次大極殿跡と朝堂院跡 on 2016-10-5

 第11回 キトラ古墳壁画体験館 四神の館 on 2016-10-6

第12回 岡寺 on 2016-10-6

 第13回 日本最古の大寺院 飛鳥寺 on 2016-10-6

 第14回 飛鳥水落遺跡 on 2016-10-6 天智天皇は水時計で民や役人を管理しようとした?

 第15回 酒船石遺跡 on 2016-10-7

 第16回 岩屋山古墳 on 2016-10-7

第17回 許世都比古命神社(こせつひこのみことじんじゃ) on 2016-10-7


今回(第18回)は2016年10月7日に訪問した飛鳥池工房遺跡を写真紹介します。


Wikipediaの解説文(一部加筆)を引用させていただきます。

1991年に飛鳥池の埋立工事に伴う事前調査で遺跡の存在が確認され、1997年から
大規模な発掘調査が開始された。調査の結果、遺跡は谷筋に沿って南北230m以上に
わたり、南側に工房・北側に関連する官衙とみられる施設の遺構跡が発見された。
工房の遺構から、それぞれの工房ごとに金銀銅鉄などの金属加工、ガラス・水晶・
琥珀などの玉類加工、更に漆器や瓦・鼈甲細工など業種別に配置された。
総数300以上の炉を有した当時としては屈指の規模の工房跡であることが判明した。
更に出土した木簡などから天武・持統天皇期(7世紀後期)から8世紀にかけての
遺跡であることも確認された。特にそのうちのある工房からは富本銭の未成品560点
および鋳型・鋳棹など鋳銭関連の出土品が発見されたことから、708年に発行の
和同開珎以前に鋳造貨幣があったことが確認され、その位置づけについても議論が
行われた。見つかった木簡の中でも「天皇聚露弘■■」(■■は文字不明)と書かれた
木簡は現在確認されている中で「天皇」と書かれたもっとも古い史料である







上の3枚の写真は奈良県立万葉文化館の2つの建物の間の復元遺跡の展示。
実物の遺構はこの表面の地下約4mのところに保存されています。




上の写真は飛鳥池工房遺跡現地説明板

飛鳥池工房遺跡の名称は江戸時代に築かれた溜池「飛鳥池」の下にあることによる。
平成9年(1997)に奈良県が「万葉ミュージアム」の建設を計画し、それに先立つ
発掘調査が同11年(1999)まで奈良国立文化財研究所によって行われた。
この調査により重要な知見を得られたため、奈良県では万葉ミュージアムの設計変更等
を行い、遺跡の保全が行われているとのこと。
万葉文化館は建設反対運動もあったが平成11年(1999)10月5日に着工
平成13年(2001)9月15日に開館した。

次に平成11年(1999)1月に発掘が公表された富本銭の話題に移ります。

まずは毎日新聞の記事より
 飛鳥池遺跡で国内最古の貨幣出土 (1999年1月20日毎日新聞 )

「奈良県明日香村の工房遺跡・飛鳥池遺跡(7世紀後半~8世紀初め)で、「富夲(本)(ふほん)」の文字がある銅銭
「富本七曜銭(富本銭)」とその破片33点が見つかった。19日発表した
奈良国立文化財研究所飛鳥藤原宮跡発掘調査部によると、7世紀後半の地層から
出土しており、和銅元(708)年鋳造で日本初の本格的な貨幣とされる和同開珎
(わどうかいちん)より古い、最古の鋳造貨幣としている。
古代史の定説を覆し、日本史の教科書を書き換える第一級の発見で、貨幣史、
古代経済史などの研究に大きな影響を与えそうだ。昨年8月、同遺跡中央部で
見つかった7世紀後半の瓦窯付近から出土。6点がほぽ完形をとどめている。
平均の直径は2.44cm、厚さ約1.5mm、重さ4.25~4.59g。
中央に約76mm四方の穴があり、上下に「富夲」の文字、左右に陰陽と
木火土金水を表した七つの点が描かれている。瓦窯より古い地層から見つかり、
同じ場所から「丁亥(ていがい)年」(687年)と書かれた木簡が出土して
いることから、7世紀後半に作られたのは確実という。表面に気泡があったり、
ひびが入った不良品。鋳造の際、数枚をつないでいた「鋳樟(いざお)」1点
も見つかっており、当時の「造幣局」で鋳造されたものの、使われないまま
捨てられたらしい。富本銭はこれまで、同県の奈良市、大和郡山市、橿原市
などの平城京跡、藤原京跡(西二坊坊間路・桜井市大福遺跡出土)と、
難波宮付近で計5点が出土。和同開珎と同時期の貨幣という見方もあったが、
和同開珎以降の官銭「皇朝十二銭」に含まれないため、まじない用の記念貨幣、
厭勝銭(ようしょうせん)(「えんしょうせん」ともいう)とされていた。
松村恵司・考古第2調査室長は、日本書紀の天武12(683)年の記述に
「今より以後、必ず銅銭を用いよ」とあり、富本銭はこの銅銭と考えられる。
皇朝十二銭に含まれないという理由だけで、厭勝銭とするのは不自然。当時の中国
の貨幣「開元通宝」に形状や重量が近い。成分が、藤原京など過去に出土した
ものに近く、流通した形跡がある、などから、日本最古の鋳造貨幣としている。
富本銭は、奈良県橿原市木之本町の同調査部展示室で1999年1月25日~
2月10日の午前9時~午後4時半(土、日休館)まで展示。入場料無料。
近鉄大阪線耳成駅から南に徒歩約20分。」



日本書記には天武天皇12年(683)「今より以後必ず銅銭を用いよ。銀銭を
用いることなかれ
」という詔が出されたことが記載されておりこの時期に
日本に銅製の貨幣が流通していたことが伺える。
上記の富本銭が発掘されたことで708年に発行の和同開珎より古い貨幣が
存在したことが証明された。
天武天皇の後継者で妻の持統天皇はさらに694年に初めて鋳銭司を任じて
おり貨幣制度を導入した天武天皇の政策を引き継いでいます。

平成11年(1999)の発表では33枚の富本銭が見つかり富本の文字が確認
できたのは6枚であった。

富本の名前は後漢(25-220)の光武帝(劉秀)が前漢時代の貨幣制度を再構築
した際に「富国(民)の本は食貨(食事と貨幣の意味)に在り」という文言
が用いられたという故事による。

上記の毎日新聞記事で富本銭が日本最古の流通貨幣という新説が有力なったが
今なお、まじない用の厭勝銭(えんしょうせん)とする説も残っており最終結論
には至っていない。

上記の新聞記事で皇朝十二銭という言葉がでているので詳説 日本史図録第2版
山川出版社(2008)のPage51より畜銭叙位令とともに添付します。



畜銭叙位令は711年に出されたもので一定量の銭貨を蓄えると、それと引き換えに
朝廷から位階が与えられる制度である。これにより、人々に銭貨の価値を認識
させることができたが近畿を除く地域では依然として物々交換経済が一般的で、
皇朝十二銭の流通範囲は最後まで限定的なものであった。




上の2枚の写真は万葉文化館に展示の新聞記事







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許世都比古命神社(こせつひこのみことじんじゃ) on 2016-10-7

2017年01月18日 07時07分33秒 | 奈良情報
2016年10月5日から7日まで2泊3日で奈良市と明日香村を散策し、
これまでに下記のブログを作成してきました。

明日香村の稲渕地区の棚田 on 2016-10-7

飛鳥川の飛び石(石橋) on 2016-10-7

明日香村祝戸地区にあるマラ石 on 2016-10-7

明日香村の飛鳥稲淵宮殿跡 on 2016-10-7

奈良ロイヤルホテル別館 中国料理 沙山華でのディナー on 2016-10-5

伝 飛鳥板蓋宮跡(乙巳の変の舞台)と蘇我入鹿の首塚 on 2016-10-6

明日香村 cafe ことだまでのランチ on 2016-10-6

まだ紹介していない箇所がいくつかありますので追加紹介していきます。
追加版の1回目で西大寺、2回目で秋篠寺、3回目で志津香でのランチ
4回目で春日神社、5回目で宇奈多理座高御魂神社、6回目で東院庭園、
第7回 造酒司の井戸、第8回 宮内省推定地、第9回内裏の井戸
第10回第2次大極殿跡と朝堂院跡、第11回キトラ古墳壁画体験館 四神の館
第12回 岡寺、第13回 飛鳥寺、第14回 飛鳥水落遺跡、
第15回 酒船石遺跡 第16回 岩屋山古墳を紹介してきました。


 第1回 西大寺 on 2016-10-5

 第2回  秋篠寺 on 2016-10-5

 第3回 志津香 公園店での釜飯のランチ on 2016-10-5

 第4回 春日大社 on 2016-10-5

 第5回 宇奈多理坐高御魂神社 on 2016-10-5

第6回 平城宮跡の東院庭園 on 2016-10-5

第7回 平城宮跡の造酒司の井戸

 第8回 平城宮跡の宮内省推定地

 第9回 平城宮跡 内裏の井戸 on 2016-10-5

 第10回 平城宮跡 第2次大極殿跡と朝堂院跡 on 2016-10-5

 第11回 キトラ古墳壁画体験館 四神の館 on 2016-10-6

第12回 岡寺 on 2016-10-6

 第13回 日本最古の大寺院 飛鳥寺 on 2016-10-6

 第14回 飛鳥水落遺跡 on 2016-10-6 天智天皇は水時計で民や役人を管理しようとした?

 第15回 酒船石遺跡 on 2016-10-7

 第16回 岩屋山古墳 on 2016-10-7


今回(第17回)は2016年10月7日に訪問した許世都比古命神社を写真紹介します。


許世都比古命神社(こせつひこのみことじんじゃ)の基本情報

住所:奈良県高市郡明日香村越555
御祭神:許世都比古命(こせつひこのみこと)
創建:不詳だが延喜式内社であることから10世紀初頭以前に存在の越の郷社


Goo地図はこちら



上の写真は許世都比古命神社の入口の鳥居


上の写真は許世都比古命神社の本殿

祭神の許世都比古命(巨勢小柄宿禰)は巨勢氏の租で、内宿禰の第五子である
ため江戸時代には「五郎宮」、「五郎神」、「称五老神」とも称された。

石灯篭には五郎社と書かれていました。
但し、『古事記』孝元天皇段では、建内宿禰(武内宿禰)の子7男2女のうちの
第二子として記載されている。
許世都比古命の別名として巨勢男韓宿禰もあり、下記に武内宿禰の五男と記載
 出典:『日本三代実録』貞観3年(861年)9月26日条
群書類従には七男との記載もある。


上の写真は許世都比古命神社の境内社の厳島神社
弁財天の字が書かれている
享和年間(1801-1804)此の地の服部氏(高取藩医)が人首蛇身の造形を奉納
弁才天を神体としたと伝える.


境内に8つの石灯篭がある。上の写真は左側の4つの灯篭
左より富士太神宮、多賀神宮、三輪神宮、天照皇神宮


境内に8つの石灯篭がある。上の写真は右側の4つの灯篭
左より豊受太神宮、八幡大菩薩、春日大明神、大峰山大権現


上の写真は富士大権現と書かれた石灯篭


例祭は10月9日で、訪問日が10月7日だったので上の写真のようなポスターを
見かけた。


上の写真は南側より越の郷を見た光景 稲穂がまぶしい



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岩屋山古墳 on 2016-10-7

2017年01月17日 06時57分58秒 | 奈良情報
2016年10月5日から7日まで2泊3日で奈良市と明日香村を散策し、
これまでに下記のブログを作成してきました。

明日香村の稲渕地区の棚田 on 2016-10-7

飛鳥川の飛び石(石橋) on 2016-10-7

明日香村祝戸地区にあるマラ石 on 2016-10-7

明日香村の飛鳥稲淵宮殿跡 on 2016-10-7

奈良ロイヤルホテル別館 中国料理 沙山華でのディナー on 2016-10-5

伝 飛鳥板蓋宮跡(乙巳の変の舞台)と蘇我入鹿の首塚 on 2016-10-6

明日香村 cafe ことだまでのランチ on 2016-10-6

まだ紹介していない箇所がいくつかありますので追加紹介していきます。
追加版の1回目で西大寺、2回目で秋篠寺、3回目で志津香でのランチ
4回目で春日神社、5回目で宇奈多理座高御魂神社、6回目で東院庭園、
第7回 造酒司の井戸、第8回 宮内省推定地、第9回内裏の井戸
第10回第2次大極殿跡と朝堂院跡、第11回キトラ古墳壁画体験館 四神の館
第12回 岡寺、第13回 飛鳥寺、第14回 飛鳥水落遺跡、
第15回 酒船石遺跡を紹介してきました。


 第1回 西大寺 on 2016-10-5

 第2回  秋篠寺 on 2016-10-5

 第3回 志津香 公園店での釜飯のランチ on 2016-10-5

 第4回 春日大社 on 2016-10-5

 第5回 宇奈多理坐高御魂神社 on 2016-10-5

第6回 平城宮跡の東院庭園 on 2016-10-5

第7回 平城宮跡の造酒司の井戸

 第8回 平城宮跡の宮内省推定地

 第9回 平城宮跡 内裏の井戸 on 2016-10-5

 第10回 平城宮跡 第2次大極殿跡と朝堂院跡 on 2016-10-5

 第11回 キトラ古墳壁画体験館 四神の館 on 2016-10-6

第12回 岡寺 on 2016-10-6

 第13回 日本最古の大寺院 飛鳥寺 on 2016-10-6

 第14回 飛鳥水落遺跡 on 2016-10-6 天智天皇は水時計で民や役人を管理しようとした?

 酒船石遺跡 on 2016-10-7


今回(第16回)は2016年10月7日に訪問した岩屋山古墳を写真紹介します。


岩屋山古墳の基本情報

住所:奈良県高市郡明日香村大字越小字岩屋山516
古墳の形態:2段造成の1段目は方墳(一辺約54m)、2段目は八角形?
      高さ 約12m
古墳の造成年代:7世紀中葉から7世紀第3四半期
国の史跡に指定された年:昭和43年(1968)
発掘調査:昭和53年(1978)史跡環境整備事業による調査 By橿原考古学研究所
被葬者:不明だが候補者として吉備姫王、巨勢雄柄宿禰、斉明天皇







上の3枚の写真が岩屋山古墳の遠景、石室入口、石室内部


上の写真は現地の説明板

「史跡 岩屋山古墳 Historical Site Iwayayama Tumulus

岩屋山古墳は、7世紀代の一辺約54m、高さ約12mの方墳と推定されており、
墳丘の西半分は現在失われている。石室は南面に開口する横穴式石室で、花崗岩の
切石を用いて構築されている。石室の規模は全長約16.7m、玄室は長さ約4.72m、
幅約2.7m、高さで側壁、奥壁二段に切石を積み、下段はほぼ垂直に上段は内側に
傾斜している。羨道は、長さ約12m、幅約1.9mで、入口側の側石は二段積みとなる。
羨道南端の天井石には閉塞施設のための溝が切り込まれていることや、一段高く
なっていることにも特徴がある。また玄関南側の床面には集水のための円形の
掘りこみがあり、ここから羨道のほぼ中軸に並行して排水溝が設けられている。
The Iwayayama Tumulus is assumed to have been a square burial
mound 54m on each side and about 12m high from the 7th century,
but most of the soil from the western half of the mound
has disappeared.
The stone chamber opens to the south through a horizontal entrance
corridor,and was built with dressed granite stones,The stone
chamber is about 16.7 long overall,with the burial chamber about
4.72m long ,2.7m wide,and 2.6m high.
The side and inner most walls have two steps,with the lower step
nearly perpendicular and the upper step slanted inwards.
The passageway to the burial chamber is about 12m long and 1.9m
wide,with two step on the side stone by the entrance.
The ceilling stone at the southern end of the passageway has
a groove cut into it for sealing the chamber,and is also raised
one step.The floor of the south sade of the burial chamber has
a circular depression for collecting water with a duct for draining
the water nearly parallel the central axis of the passageway.

明日香村」



上の写真は現地に行く途中で見つけた道標


上の写真は現地に行く途中に撮った道案内の標識

近くには斉明天皇と娘の間人皇女の合葬陵であることが有力な牽牛子塚古墳、
真弓鑵子塚古墳、マルコ山古墳、中尾山古墳など多くの古墳が分布

Wikipediaの情報によれば
岩屋山古墳の石室は両袖式の横穴式石室で岩屋山式と呼ばれ、石室の編年の
指標の1つとなっている。

奈良県から南河内にかけての地域には、岩屋山古墳の石室と平面・立面の規格が
同一である古墳、あるいは同一の仕様で規模を縮小した古墳が複数存在する
出典:土生田純之『古墳』、(歴史文化ライブラリー)、吉川弘文社、2011の
pp.184 - 186。
奈良県桜井市ムネサカ第1号墳の横穴式石室は本古墳の石室と同形同大で、また
同県橿原市の小谷古墳、同県天理市の峯塚古墳は本古墳の石室の規格を一部縮小
したものである。
さらに大阪府叡福寺北古墳(伝聖徳太子墓)の石室も現在調査不可能であるが、
古記録によればこれらと同じ形式に属するとされる(出典:土生田純之『古墳』)
白石太一郎はこれらを総称して岩屋山式と呼び古墳時代終末期の横穴式石室の
代表的な形式の1つとしている。
また、奈良県艸墓古墳、同県西宮古墳など岩屋山古墳の壁面構成を単純化し、
岩屋山式に後続する型式の横穴式石室を岩屋山亜式とも呼んでいる。
出典:白石太一郎「畿内における古墳の終焉」『国立歴史民俗博物館研究報告第1集』 
            1982年 79頁-120頁


被葬者の記述で述べた吉備姫王の墓は猿石がある場所として有名である。
過去の訪問記にリンクしておきます。

 奈良散策記 その12 吉備姫王墓と猿石 on 2011-5-16
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酒船石遺跡 on 2016-10-7

2017年01月16日 05時07分16秒 | 奈良情報
2016年10月5日から7日まで2泊3日で奈良市と明日香村を散策し、
これまでに下記のブログを作成してきました。

明日香村の稲渕地区の棚田 on 2016-10-7

飛鳥川の飛び石(石橋) on 2016-10-7

明日香村祝戸地区にあるマラ石 on 2016-10-7

明日香村の飛鳥稲淵宮殿跡 on 2016-10-7

奈良ロイヤルホテル別館 中国料理 沙山華でのディナー on 2016-10-5

伝 飛鳥板蓋宮跡(乙巳の変の舞台)と蘇我入鹿の首塚 on 2016-10-6

明日香村 cafe ことだまでのランチ on 2016-10-6

まだ紹介していない箇所がいくつかありますので追加紹介していきます。
追加版の1回目で西大寺、2回目で秋篠寺、3回目で志津香でのランチ
4回目で春日神社、5回目で宇奈多理座高御魂神社、6回目で東院庭園、
第7回 造酒司の井戸、第8回 宮内省推定地、第9回内裏の井戸
第10回第2次大極殿跡と朝堂院跡、第11回キトラ古墳壁画体験館 四神の館
第12回 岡寺、第13回 飛鳥寺、第14回 飛鳥水落遺跡を紹介してきました。


 第1回 西大寺 on 2016-10-5

 第2回  秋篠寺 on 2016-10-5

 第3回 志津香 公園店での釜飯のランチ on 2016-10-5

 第4回 春日大社 on 2016-10-5

 第5回 宇奈多理坐高御魂神社 on 2016-10-5

第6回 平城宮跡の東院庭園 on 2016-10-5

第7回 平城宮跡の造酒司の井戸

 第8回 平城宮跡の宮内省推定地

 第9回 平城宮跡 内裏の井戸 on 2016-10-5

 第10回 平城宮跡 第2次大極殿跡と朝堂院跡 on 2016-10-5

 第11回 キトラ古墳壁画体験館 四神の館 on 2016-10-6

第12回 岡寺 on 2016-10-6

 第13回 日本最古の大寺院 飛鳥寺 on 2016-10-6

 第14回 飛鳥水落遺跡 on 2016-10-6 天智天皇は水時計で民や役人を管理しようとした?


今回(第15回)は2016年10月7日に訪問した酒船石遺跡を写真紹介します。









上の写真は酒船石(さかふねいし)と現地の説明板。
酒船石は明日香村岡の小高い丘陵の上の竹藪の中にあります。
材質は花崗岩で東西5.2m 南北2.3m 高さ1mで石の上に
彫られた皿状のくぼみとそれらを繋ぐ溝があります。

これらは祭祀用、酒を醸造するのに使用、薬を使うのに使用など諸説が
あるがその用途は謎のままである。
祭祀用に使用が一番有力な説。




上の写真は平成4年(1992)に道路敷設の際、発見された石垣跡と現地の説明板

石垣の発見により丘陵自体が人工的に作られたことが明らかになった。
日本書記の斉明天皇2年の条に「宮の東の山に石を重ねて垣と成す」という
記述があることがその根拠の一つである。

酒船石遺跡は斉明天皇(皇極天皇)の両槻宮そのものまたはその一部と
推定されています。

同じく上記日本書記の斉明天皇2年の条に香久山から石上山(石上神宮付近)の
12Kmに渡る渠(運河)が建設されたとの記述があり石上山の石を使用して
石の山丘(酒船石の丘陵)が人工的に建設されたと思われる。

次に平成12年(2000)に行われた発掘調査で新たに亀形石造物、小判型石造物
が見つかっており公開されていましたので写真紹介していきます。












上の6枚の写真が亀形石造物、小判型石造物です。


上の写真は現地説明板。


現地に上の写真のようなクイズがありました。 解答は斉明天皇


上の写真は平成14年(2002)5月28日に天皇・皇后両陛下が訪問されたことを
記念して建てられた石碑。





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飛鳥水落遺跡 on 2016-10-6 天智天皇は水時計で民や役人を管理しようとした?

2017年01月15日 06時44分22秒 | 奈良情報
2016年10月5日から7日まで2泊3日で奈良市と明日香村を散策し、
これまでに下記のブログを作成してきました。

明日香村の稲渕地区の棚田 on 2016-10-7

飛鳥川の飛び石(石橋) on 2016-10-7

明日香村祝戸地区にあるマラ石 on 2016-10-7

明日香村の飛鳥稲淵宮殿跡 on 2016-10-7

奈良ロイヤルホテル別館 中国料理 沙山華でのディナー on 2016-10-5

伝 飛鳥板蓋宮跡(乙巳の変の舞台)と蘇我入鹿の首塚 on 2016-10-6

明日香村 cafe ことだまでのランチ on 2016-10-6

まだ紹介していない箇所がいくつかありますので追加紹介していきます。
追加版の1回目で西大寺、2回目で秋篠寺、3回目で志津香でのランチ
4回目で春日神社、5回目で宇奈多理座高御魂神社、6回目で東院庭園、
第7回 造酒司の井戸、第8回 宮内省推定地、第9回内裏の井戸
第10回第2次大極殿跡と朝堂院跡、第11回キトラ古墳壁画体験館 四神の館
第12回 岡寺、第13回 飛鳥寺を紹介してきました。

しばらく中断していましたがまた再開します。

 第1回 西大寺 on 2016-10-5

 第2回  秋篠寺 on 2016-10-5

 第3回 志津香 公園店での釜飯のランチ on 2016-10-5

 第4回 春日大社 on 2016-10-5

 第5回 宇奈多理坐高御魂神社 on 2016-10-5

第6回 平城宮跡の東院庭園 on 2016-10-5

第7回 平城宮跡の造酒司の井戸

 第8回 平城宮跡の宮内省推定地

 第9回 平城宮跡 内裏の井戸 on 2016-10-5

 第10回 平城宮跡 第2次大極殿跡と朝堂院跡 on 2016-10-5

 第11回 キトラ古墳壁画体験館 四神の館 on 2016-10-6

第12回 岡寺 on 2016-10-6

 第13回 日本最古の大寺院 飛鳥寺 on 2016-10-6


今回(第14回)は2016年10月6日に訪問した日本初の水時計跡遺跡である 
飛鳥水落遺跡を写真紹介します。


飛鳥水落遺跡は昭和47年(1972)に民家建設のための事前調査の際に遺跡が確認され、
1981年以降から本格的な調査が実施された。その結果、建物の規模や性格が明らかになり、
この場所が『日本書紀』に登場する天智天皇10年4月25日(太陽暦では671年6月10日)条
に記された漏刻(ろうこく)とその付属施設であることが確認された。

出土した土器の検討から650年~660年代の間に造営され廃絶したと推定されている。
これは「皇太子時代の中大兄皇子が660年に日本初の漏刻をつくった」という
日本書記の記述と一致している。漏刻がどのようなものだったかについてWikipediaに
花崗岩切石を台石にして1.65m・0.85mの黒漆塗の木箱が置かれていた痕跡があり、
基壇内には木樋や桝、木樋から上方に取り付けられたラッパ状のごく細い銅管などが
設置されていた。



前置きが長くなりましたが飛鳥水落遺跡の現地の写真を紹介していきます。







上の写真が飛鳥水落遺跡の現況 2016-10-6&2017-1-9撮影












上の写真は現地の説明板


上の写真は飛鳥水落遺跡の所在地地図


『日本書紀』に登場する天智天皇10年4月25日(太陽暦では671年6月10日)の
6月10日が時の記念日に定められ天智天皇を祀る近江神宮では
この日に「漏刻祭」が実施されています。

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神戸開港150年 関連イベント

2017年01月14日 13時30分20秒 | 神戸情報
神戸開港150年の祭典イヤーが2017年1月1日にスタートし神戸市が
設置した神戸開港150年記念事業実行委員会を中心に様々なイベントが
計画されています。

神戸開港150年記念事業実行委員会が作成したイベントカレンダーや
神戸開港150年の公式HP、新聞各紙より神戸開港150年 関連イベントを
纏めてみました。ポスターや関連写真をできる限り織り込むように心がけました。

1月

1月1日 ゆく年くる年(NHK)で新年(2017)カウントダウン&花火
      船上ジャズライブ(中継)

    

  


     神戸開港150年までの「残日計」が0
  
   上の写真はJR元町駅前の残日計

   関連ブログ:2017年1月、神戸開港150年までの「残日計」

   そごう百貨店 9階で「神戸開港150年パネル展」 12/27~1/3
  
   上の写真は展示写真より 1868-1-1 開港時の神戸港
    出典:1968年3月28日号のイラストレイテッド ロンドン ニュース

   神戸開港祝砲 「ロイヤル・サルート」
   

   神戸須磨アクアイルミナージュ 須磨海浜水族園 2月12日まで

1月5日
    150年に渡る神戸の港と街の魅力 神戸市立中央図書館

1月10日      
    海上保安大学校練習船「こじま」の一般公開

1月19日 
    ファッション都市 神戸 懐かしき国際港と地場産業の変遷
        神戸ファッション美術館 3月26日まで


1月21日
    神戸・みなと体験 小学4年~中学2年対象 かもめりあ周辺

1月25日  12月28日まで
    神戸みなと時空  KIITOで 1)TOY&DOLL
                  2)神戸ものがたり 陳舜臣と神戸
                  3)日本一の総合商社へ 鈴木商店

     
1月27日 1月29日まで
    KOBE TEA FESTIVAL supported by Sir Thomas Lipton  紅茶文化

2月

2月4日
    梅の宴「神戸開港150年讃歌」東灘区民センター うはらホール

2月13日 2月14日まで
    神戸国際港湾会議 神戸国際会議場

2月中旬 3月中旬まで
    35mmフイルム映画祭 市内各映画館

3月

3月2日 3月6日まで
    科学探査船「タラ号」入港

3月4日
    神戸コレクション ワールド記念ホール

3月5日
    三宮コレクション 三宮センター街1丁目

3月11日
    第16回 菜の花まつり 灘浜緑地で

3月13日  3/19-3/20にも入港予定
    クイーン・エリザベスが入港

上の写真は2014-3-19に入港のクイーン・エリザベス号

3月中旬 6月中旬まで
    国際フルート音楽祭 神戸文化ホールなど

4月
 
4月11日 5月14日まで
    第4回 ペーパーモデルシップ展 神戸海洋博物館

4月25日
    桜井陽彦画伯「海・船・港」の作品展 神戸海洋博物館

5月

5月14日
    第39回 神戸港カッターレース メリケンパーク東側海域

5月19日
    神戸開港150年記念式典 神戸ポートピアホテル

5月20日 5月21日まで
    神戸開港150年音楽祭  メリケンパーク

上の写真は「神戸開港150年音楽祭」のポスター

    第47回 神戸まつり 

5月24日
     第90回 日本港湾協会総会 神戸ポートピアホテル

6月

6月4日
     第五管区海上保安本部 海上訓練展示 巡視船「せっつ」より観覧

7月

7月4日  8月6日まで
     神戸開港150年企画展「大幌船展」 神戸海洋博物館

7月15日       
     海の祭典「第14回 海フェスタ神戸」 神戸港周辺 8月6日まで

     帆船フェスティバル 神戸港 7月17日まで

 
 上の写真は2007年の帆船フェスティバル

7月16日 7月17日まで
     第16回 Kobe Love Port みなとまつり 

7月17日
     第33回 神戸港ポート天国

7月22日 7月23日まで
     JAMSTECの研究船 一般公開 神戸港 


上の写真は2016-10-8に公開の「よこすか」

8月

8月5日
    みなとこうべ海上花火大会 神戸港

9月
    
9月17日 9月18日まで
    秋の「食」イベント メリケンパーク    
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神戸市垂水区周辺の確定申告書作成会場の変更

2017年01月13日 17時52分33秒 | 役立つ情報
神戸市垂水区区役所に下記の確定申告書作成会場の変更のポスターが
ありましたので写真を撮りました。

今まで垂水年金会館が会場でしたが、今年は新長田のアスタくにづか5番館南棟
に会場変更になったようです。







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