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洗濯機の歴史

2024年02月15日 05時00分02秒 | Weblog
2024年1月20日、神戸市埋蔵文化財センターの冬季企画展示「神戸・うつりかわる町とくらし4」で
人工衛星型の手回し洗濯機や洗濯板、三種の神器の一つであった電気洗濯機などの展示があった。
これに刺激され、洗濯機の歴史を纏めておこうと思い調べてみました。

Wikipediaでは下記リンクで洗濯機の歴史について詳述されています。

年表式に洗濯機の開発の経過を纏めました。日本の記事は元号も併記。

・1851年 米国で、世界初の手動式洗濯機が発明される
・1906年(明治39年)奥山岩太郎が手動式の洗濯機を発明
  洗濯板を上下2枚合わせた間に洗濯物を挟み、上下交互に動かす「手もみ」方式 
・1908年 米国で世界初と言われている電気洗濯機が発売される
・1922年(大正11年)米国の電気洗濯機が輸入され、日本で初めて発売
・1928年(昭和3年)米国のハレー・マシン社から輸入「ソアー」ブランドで発売
上の写真は米国のハレー・マシン社から輸入された電気洗濯機「Thor(ソア)」
出典:国立科学博物館産業技術史資料情報センター 監修くらしを変えた日本の技術1巻 人のために働く機械(2018)Page13
・1930年(昭和5年)芝浦製作所(現東芝)国産初の電気洗濯機「Solar」を販売 
・1942年(昭和17年)頃 戦争の影響で電気洗濯機の生産中止
・1949年(昭和24年)   槽内中央のかく絆棒を回して洗濯する、かく絆式洗濯機が発売されました。
・昭和28年(1953年) 日本初の噴流式洗濯機が発売 値段の安さから広まる
  噴流式は、底にある平たい凹凸のある皿が回って洗濯する方式
上の写真は噴流式電気洗濯機の三洋電機SW-53
出典:国立科学博物館産業技術史資料情報センター 監修くらしを変えた日本の技術1巻 人のために働く機械(2018)Page16
・昭和28年(1953年) 日本初の遠心脱水機が発売 
・昭和29年(1954年) ローラー式脱水機付き洗濯機が発売。
[
上の写真はこの頃の東芝製のローラー式脱水機付の電気洗濯機
兵庫県立歴史博物館の展示(入江コレクション)より2024年2月14日撮影

・昭和31年(1956年) 日本初の全自動式洗濯機が発売。売れ行きが悪く生産中止
・昭和34年(1959年) 単体の遠心脱水機が発売。
・昭和35年(1960年) ローラー式に代わって遠心脱水機付2槽式洗濯機が発売。
・昭和36年(1961年)日立の全自動洗濯機 SC-AT1が発売
上の写真は現存する一番古い全自動洗濯機 日立アプライアンスSC-AT1
出典:国立科学博物館産業技術史資料情報センター 監修くらしを変えた日本の技術1巻 人のために働く機械(2018)Page16

・昭和40年(1965年) 遠心脱水機付2槽式洗濯機が主流となる。
・昭和42年(1967年) 初めて洗濯槽をプラスチックにした洗濯機が発売
・昭和45年(1970年)頃 洗濯機の世帯普及率が90%を超える
・昭和49(1974年) 脱水しながらシャワーで泡を取るなど工夫された節水タイプの全自動洗濯機が発売されました。
・昭和52年(1977年) 従来の機械式タイマーをマイコン制御に変更し、10通りの洗濯コースが選べる全自動洗濯機が発売。
・昭和54(1979年) 大容量化のニーズに応えた洗濯容量4.2kgの大型2槽式洗濯機が発売
・昭和55年(1980年) 洗濯と脱水を同時に進める2槽式洗濯機が登場
・昭和62年(1987年)2槽式洗濯機とほぼ同じ幅で全自動洗濯機と衣類乾燥機が
          一体になった乾燥機付き全自動洗濯機が発売。
・平成2年(1990年) 全自動式洗濯機が販売数で2槽式洗濯機を超える
・平成9年(1997年) 日本初のドラム式洗濯乾燥機が登場
・平成12年(2000年) 音の静かな洗濯乾燥機が登場
・平成17年(2005年) 衣類を傷めずに効率よく乾かせるヒートポンプ式洗濯乾燥機が登場

最後に神戸市埋蔵文化財センターの洗濯機に関する展示を添付して筆を置きます。



この人工衛星型の手回し洗濯機が発売された昭和32年頃の電気洗濯機の普及率は30%以下であった。



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