チェロ五十代からの手習い

57才でチェロに初めて触れ、発見やら驚きを書いてきました。今では前期高齢者ですが気楽に書いてゆこうと思います。

ブラ3とサンサーンスの練習。音楽に近づきたい。

2008年01月28日 00時37分53秒 | オケの練習
 風邪でお休みしたので、久しぶりの練習。仕事、風邪・・いろいろな事情でオケのメンバー全員が集まるのは演奏会が近づいてからなのだと思う。アマオケではどこの団体でもそうなのだろうか。弦だと6~7割の参加率、コントラバス1本という日もある。ちょっと寂しいのは、管楽器とくにオーボエやトランペット、ホルンが欠席すると曲の感じにならない。先生が歌って補うのだけど、本番大丈夫かなーと心配になったりする。

 今日はスタートでは、チェロも二人しかいなかった。たった二人で指揮者は目の前。久しぶりだからというより、いつでも練習が開始してしばらくの間は、チェロと自分と椅子とがバラバラに感じられる(折りたたみ椅子と普段の自宅の椅子の違いからかなー)。
 技量がないうえ気持ちが落ち着かないので、ますます音がまともに出せない・・音程がずれる・・弓が弦をすべる・・(それに昨晩は久しぶりにチェロケースを開けたら、全ての弦がベロベロ状態で、必死でチューニングしたものの、今朝になるとまた音程が狂っていたし・・・)。
 そんなこんなで静かにしていたいのだけど、それだとまるで先輩チェロの独奏状態になてしまうし、演奏に加われば不協和音が出てしまうようで最低の滑り出しだった。もし自分だけ出席でチェロ一本だったらどうしよう・・・などと考えている間に、主席と先輩が駆けつけてくれ4本になった!良かった。

 さて全員ではないけどメンバーが揃ったところで、落ち着きを取り戻しブラ3第一楽章と第三楽章の練習は順調に進んだ。つまり出来ないところは落ちたり、あるいは速いパッセージ、つまり八分音符の連続であれば、頭の一音だけ参加する「自分勝手スタイル」に戻れたのだ。この「部分参加」は結構いいと思う。初めは二小節に一回しか音を出せなくても、次には毎小節の頭の音を演奏できるようになり、次には一音飛ばしで弾けるという風に参加率がだんだん向上してゆける気がする。

 しかしブラームスは難しい。演奏会までに8割が自分の目標。全てを弾きこなすのは無理だと思う。「弾く」ことではなく、ブラームスの交響曲をオケの一員として「演奏」したという実感が持てるのが大事だと最近は感じる。
 思えば指揮者も、指が回らないことを叱るような場面はこれまで一度もなかった。上手い演奏、早い指回しではなく、どういう演奏をするかが問題なのだ。当たり前なんだけど・・ついつい初心者の哀しさで「音を出す」ことばかりに気を取られる。

 サンサーンスのバッカナールは初めて聞いたときは、アラビア音楽?と思ったけど確かに物語はそんな国の姫様が出てくる、結構残酷なお話だ。この曲は一気に勢いよく弾ききる感じ。ハイトーンのメロディー部分が難しい課題として残るなー。

 オケに入団して半年。練習の途中からは大分落ち着いて周囲を見回せるようになった。一番気にしているのは、主席奏者とボウイングを揃えること。今日は弓を持つ時間と、鉛筆を持ってアップやダウンのマークを書き込む時間が交互にある感じだったけど、みんなとボウイングが揃ってくると、不思議と音も調和してくる。
 演奏は指と腕でやるのではなく全身が参加して初めて音楽になるんだと感じる。
コメント
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