日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

2020年2月に読んだ本

2020-03-24 | 本と漫画の話

新型コロナに振り回される日々です。

図書館はカウンターでの返却と予約図書の受け取りのみ。

美術館博物館は休館だらけ。

職場も広島県で感染者が出たことから、3月いっぱい閉めることになり、出勤も控える要請があって週に1,2日出て残りは有給を取って休んでます。

普段は連休もままならないのに、急に数日まとまった休みができて、だからって旅行できるわけでもなく、美術館博物館も閉まってて楽しみもなく。すごくもったいない。

早く日常に戻りたいですね。


2月の読書メーター
読んだ本の数:13
読んだページ数:2619
ナイス数:193

レオナルド・ダ・ヴィンチの童話 (創作児童読物)レオナルド・ダ・ヴィンチの童話 (創作児童読物)
★3.5 万能の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチは、童話まで書いていた!意外。内容は、短い寓話的な物語が中心。教訓話が多く、印象としてはイソップに似ている。欲を出したり高望みするとしっぺ返しを食らう、という似た傾向の話が多い。教訓などない他愛ない話なんかもある。自然を擬人化しているけど科学的だったりするあたりは、らしさが出ていた。いくつかはピリッと痺れるものもあったけど、正直ほとんどが類話がある感じで、童話としては平凡かも。ダ・ヴィンチが書いた童話、という点が要。 

むしろ収録されなかった「グロテスクで、非現実的」な話に興味があるなぁ。/気になったのは、どの程度原典に忠実なんだろうと。当時の言葉から、イタリアの現代語に書き直し、その際「必要に応じて文章を補ったり物語の筋を展開したり」して出版されたものを、さらに日本語に訳している。「ラクダは楽だなあ」とか、駄洒落だから明らかに元の話とは違うんだろうけど、それがオチだったりするので、よく分からない。文体に統一感もない。原典イタリア現代訳日本語訳の各過程で、結構なアレンジが入っているのではないかという印象を受けた。

読了日:02月01日 著者:ブルーノ ナルディーニ


黒猫ろんと暮らしたら黒猫ろんと暮らしたら
★4 かわいい。ろんちゃん、人懐こくて聞き分けよくて、でかい。あまり猫っぽくない、かなり「良い子」な部類の性格。特に動物病院に入院してもリラックスしてるの凄い。大物だ。でもやっぱり猫だから共通点も多くてちゃんと共感できる。初めて飼う猫さんがこの子とは、羨ましい。いや、もちろんうちの子もかわいいよ?
読了日:02月03日 著者:AKR


ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 6 (ヤングアニマルコミックス)ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 6 (ヤングアニマルコミックス)
★3.5 あまりにも悲惨な出来事の連続で、読むのもしんどいんだけど、読み始めたら目が離せないし、最後まで読まなきゃと思う。《本土では東京大空襲があり、田丸の実家のある水戸も空襲に遭う。ペリリューでは、米軍の備蓄食料を盗みに行った竹野内中尉が見つかり、拷問で仲間の居所をバラしてしまう。不意打ちであちこちの隠れ場所が襲われ、集めた食料も焼かれてしまう。仲間の多くを失い、また食料の問題に悩まされることに》 

泉君、そういうことだったのか。優しく健気で勇敢でもあった泉君まで、最期にあんな風にされるなんて、かなりキツイ。/高木の空気読めなさ、何か重大な事態の引き金になりそうで、イライラして「早くドロップアウトしてくれ」と思ってしまう自分の心理にゾッとする。泉君も高木も米兵だって同じ命で、戦争に翻弄されて殺し合いをしているだけなのに。/実家の父の「軍人さんは俺らより良いもん食ってるよ」という言葉が悲しい。息子は水を得るのにも命がけで何度も死にかけている。現実を知らされない事の恐ろしさ。
読了日:02月08日 著者:武田一義,平塚柾緒(太平洋戦争研究会)


天地創造デザイン部(2) (モーニング KC)天地創造デザイン部(2) (モーニング KC)
★3.5 キャラクターの個性がはっきりしてきて、安定して面白くなってきた。/土屋さんの孫のラクガキが採用されちゃって、とんでもない怪物が誕生wwwしかしそれさえも改良?され実在する生き物になってしまう。神様の無茶振りも冴え渡り?振り回されるデザイン部。どうにかひねり出しアイデアを出し合ううちに、よく知る動物になったり、こんなの実在するの?!とビックリするような生き物になったり。変な動物の知識までついてしまって楽しい。
読了日:02月10日 著者:たら子


天地創造デザイン部(3) (モーニング KC)天地創造デザイン部(3) (モーニング KC)
★3.5 上田さんが地獄に左遷?!という大ピンチから、あっさり帰還笑。ついでに地獄からもデザイン依頼が来るように。地獄の担当横田さんは見た目に反してちゃんとした人。そして依頼内容もちゃんとしている笑。神様の無茶振りに比べて、地獄の方がホワイトな感じ…笑。地獄の接待を受けていたら、ついに神様降臨?!というところで次巻へ。これは気になる…!
読了日:02月10日 著者:たら子


乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)
★4 アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。アミルの実家は遊牧民で、狩猟が得意な活動的な性格。カルルクの家は定住していて、大家族で比較的裕福。シルクロードを研究?しているスミスという白人も居候。大変そうだなと思ったけど、物怖じしないアミルはすぐ馴染む。一家も優しくて、なんと平和な世界、と思ったら、アミルの実家がアミルを連れ戻しにやってきて、急に不穏に…。中央アジアの風俗や衣装が素晴らしく、何も事件など起こらなくても、生活を描写してあるだけでもいいくらい興味深い。
読了日:02月15日 著者:森 薫


乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
★4 少し性格に癖のあるパリヤさん登場。いい子なんだけど、口調がキツく人を寄せ付けない。それを物ともしないアミルのコミュ力すごいな。アミルの実家が強硬手段で連れ戻しに来たけど、町の人達が追い返す。こういう厄介事を持ち込まれると、アミルや婚家が立場をなくしそうだけど、全然そんな感じじゃなく、むしろ団結しててすごいな。アミルの嫁としての覚悟も。
読了日:02月15日 著者:森 薫


乙嫁語り(3) (ビームコミックス)乙嫁語り(3) (ビームコミックス)
★4 スミスさんが旅立つ。早速馬を盗まれる。そこでタラスという女性と出逢い…。スミスさん急展開。二転三転。翻弄される二人。あまりにも辛い。絶対的な家父長制下では、女性の立場など家畜と変わらない。どんな家に嫁ぐかで運命が決まってしまう。アミルのように良い家で夫も愛せるなら幸せだけど、対照的にタラスさんの人生って…。
読了日:02月15日 著者:森 薫


乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)乙嫁語り 4巻 (ビームコミックス)
★3.5 双子の姉妹ライラとレイリの嫁入り相手探しがメイン。この二人ちょっと苦手だわ…。テンション高くて奔放で制御が効かない。読むのに疲れた。
読了日:02月15日 著者:森 薫


ぼくのおつまみ天国(パラダイス)ぼくのおつまみ天国(パラダイス)
★3.5 『ぼくのおやつ』に続いておつまみ!たった3ステップでできるお手軽おつまみレシピ。お酒は飲まないけど、おかずの1品にもなるレシピばかりなので下戸にもお役立ち。食材ごとにジャンル分けされてるのもわかりやすい。特にチーズを使ったレシピの魅力的なこと!スイーツ系もあるし。見ながら作れるように、ページがフラットに開いたまま置けるように作ってあるのも良い。(そのうちページが取れそうな不安感はあるけど…) あえて紹介するまでもなさそうなメニューもなくはないけど、何作ろうかなって時に発想の助けになりそう。
読了日:02月16日 著者:ぼく


ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 7 (ヤングアニマルコミックス)ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 7 (ヤングアニマルコミックス)
★3.5 《米軍の備蓄庫への侵入がバレ、隠れ場所の襲撃を受けて再び苦境に立たされる。残った仲間で未踏の森を抜け、また食料調達に。侵入したのは備蓄庫ではなく、兵舎が並ぶ基地だった。辺りを普通に米兵がうろつく中、米兵の衣服に着替える事で切り抜けることができた。米兵に紛れてしまえば案外見つからない。段々と大胆になる仲間たち。田丸も吉敷と映画を観たりする。そして本土では原爆が落とされ、終戦を迎えた。しかし彼らは知る由もなく、さらに1年が過ぎる…》ついに終戦。物語もいよいよ終盤だろうか。無事帰れるのか?
読了日:02月17日 著者:武田一義,平塚柾緒(太平洋戦争研究会)


黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続
★4 聞き手がおちかから富次郎に代わって新たなスタート。嫁いだのでおちかの出番がほぼなかったのは寂しい。収録の4話のうち、最後の話は本の半分を占め、普通に単行本1冊分はありそうなボリュームで、内容もずっしり重かった。『同行二人』だけは、救いがある話だったけど、後はやはり人の怨念が理不尽に不幸をもたらす話で、キツイ。特に『姑の墓』はゾッとした。『黒武〜』は怖さも通り越して腹立たしいくらい理不尽。印半天を引き取ってくれた肝の座った骨董屋さんは、ちょっといいな。印象的だったけど、また登場してくれるのかな。

【各話あらすじ】富次郎にとって始めての語り手は、同じ手習所に通っていた豆腐屋の八太郎。大家族の一家がバラバラになってしまった騒動の経緯を語る。家の女達が次々におかしくなり、不義を働くという『泣きぼくろ』/次の語り手は年配の女お花。幼い頃、養蚕を営む実家で起きた悲劇の顛末。村総出の花見に花の家だけは女の参加が禁じられていた。それは、祖父の曾祖母の呪いとも言える因縁のせいだった『姑の墓』 /三人目は飛脚の亀一。流行り病で両親と妻子を亡くし、現実から気をそらすために仕事に没頭しようと走っていた時、後ろから付いてくる男に気付く。幽霊はなぜ自分に憑いたのか『同行二人』/三島屋にぜひ見て欲しいと、印半天が持ち込まれる。おちかの夫・勘一に相談し調べてもらったところ、剣呑な事実が判明する。また、印半天の持ち主は、十数年前神隠しに遭っていた『黒武御神火御殿』
読了日:02月18日 著者:宮部 みゆき


ねことじいちゃん(6) (メディアファクトリーのコミックエッセイ)ねことじいちゃん(6) (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
★4.5 大吉さん、終活を考える。親の代から残るボンボン時計が壊れてしまったり、ひ孫に会い昔の事を書き残しておこうと思ったり、若先生がお葬式が続いて凹んでるのを励ましたり、全体的にちょっとしんみり。最後は巖さんが明るく豪快に吹き飛ばしてくれたけど。一人と一匹の平穏な毎日がいつまでも続いて欲しい。美智子さんが言ってたように「いつも笑っていられること」「美味しいご飯を食べて ぐっすり眠って 朝起きるのが楽しみって感じ」そんな暮らしが幸せなんだよな…。今の時代は毎日汲々としてて、それすらなかなか難しい。
読了日:02月18日 著者:ねこまき(ミューズワーク)

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