日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

ハッピーフィート

2007-03-29 | 映画の話
先週の水曜日のことなのですが、映画館のポイントが溜まって一人無料になるので、かわいい動物が好きな母を誘って観てきました。『ハッピーフィート
祝日のレディースデーだったので、「1000円なら行く」と妹も。
さらに、母のパート先のお孫さんで、母に懐いている女の子も。

祝日&レディースデーという事で、ほぼ満席でした。(一番小さいシアターだったけど)
座席指定になってましたが、なんとか席もとれました。

歌が命、歌が歌えないペンギンはペンギンじゃない、というペンギン社会で生まれた主人公マンブルは、なぜか生まれた時から奇妙なステップを踏むばかりで、音痴で歌が歌えません。ダンスで伝えようとしても受け入れてもらえず、集団から孤立するマンブル。
ある日、アザラシ?に追われてたまたまたどり着いた先で、マンブル達とは違う小柄なペンギン(種類はよく分からないのでご勘弁)の5人組と出会います。陽気な“アミーゴス”達は、マンブルのダンスを褒めてくれます。そのペンギン達の集団では、ダンスも立派なアピール手段。すっかり意気投合、外の世界には自分達とは違う価値観があるんだ、と驚くマンブル。
アミーゴスに励まされ、一緒に元の群に帰ったマンブルは、ついにみんなを巻き込んで、ダンスの楽しさを広めることに成功します!

って、ここでどう見ても大団円なのですが…
この時点でまだ時間は半分くらい?
あれあれ?どうなるのと思っていたら、

マンブルのダンスは群の調和を乱す、と長老達に責められ、魚が獲れなくなっているのは、群の掟に従わないマンブルのせいだと追放されてしまいます。
マンブルは、それは僕のせいじゃなく、鳥達の言っていた“エイリアン”が魚を獲りまくるせいだ、と主張するのですが信じてもらえず、自分でエイリアンを見つけて、事実を証明するために旅に出ます。


と、何だか話は不穏な方向へ…

後半、南極の環境問題に発展し、ラストはなんだか微妙な決着…


鑑賞後の帰り道で、
私は「前半の、ペンギン世界でのハッピーエンドで終わらせる方が、子供が楽しめる純粋なアニメとしては良かった」と言い、
妹は「環境問題をもっとちゃんと掘り下げてほしかった」と言ってました。

環境問題を扱うには内容が一面的で浅すぎたし、純粋なエンターテイメントとしては興をそがれた感じがして、モヤモヤしたストーリーでした。
大人が見るにも子供が見るにも中途半端です。

食料のために魚を獲るのが一概に悪いこと?CO2を排出しまくっているのに減らそうとしないのはどこの国? とつぶやきたくなってしまいました。
レビューを見ると、捕鯨を禁止して鯨が増えすぎたからペンギンの食べる魚が減ってるんだ!と怒っている人も…

でも、アミーゴスの陽気なおしゃべりや、ペンギン達のダンスシーン、魚を獲る時の遊泳シーンなどは文句なく楽しかったし、
アザラシやシャチに襲われた時の、水中でのスピード感&緊迫感あるシーンや、氷河が滑落する時の圧倒的なスケール感、大きなトドやシャチの迫り来るような迫力は本当によくできていて、USJのアトラクションを体験している時の事を思い出すぐらい面白かったです。
これは小さな画面で見てもきっと面白くないので、ぜひ映画館の大画面で見るべき! 
なんですが、ストーリーがね…
コメント (6)
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