日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

さくらん

2007-03-07 | 映画の話

観に行ってきました。『さくらん

さすが監督は写真家だけあって、映像は極彩色でキレイでした。
ハデハデで目がチカチカしそうなくらい
でも色彩やデザインが個性的な時代衣装や民族衣装が結構好きなので、見てて楽しかったです。
椎名林檎の音楽も、元々“安野モヨコの描く吉原”にはいかにも合いそうだなぁと思ってたんだけど、やっぱりはまってました。

ただ、土屋アンナ演じる主人公きよ葉(日暮)、キャラは良かったんだけど、あのガラガラ声は何とかならなかったかと思いました
それと、“すごく美人”の設定で、「上玉」だとか「顔だけで成り上がった」と陰口言われたりとかのシーンが色々あったけど、彼女の場合、皆が認める一般的な美人というより、個性的な顔立ちじゃないだろうか?と思いました。(もちろん充分キレイな人ではありますが。好みの問題かもしれないけど眉毛いくらなんでも細過ぎないか?)
はまり役だとは思うんだけど、そこだけちょっと気になりました。

ストーリーも、一人の遊女の「成長物語」としては、なかなか良かったです。案外スタンダードな展開だったけど。
でも、特に前半、過去のシーンと現在とが入り混じって、どこで切り替わってるのか分かりづらかった。
新造の時の話と花魁になってからなんて、髪の結い方とか着ているものでしか判断つなくて「あれ?もしかして今、話戻ってんの?」っていう所がありました。話がぶつ切れのつぎはぎみたいで。
分かりやすく、時系列順に進めても良かったんじゃないかなぁ…?


それにしても、やっぱり花魁の衣装は色っぽくてキレイですね
立ち姿も、S字の柳腰からゆるりと伸びる裾までの流線が本当に浮世絵みたいで眼福

そんなこんなで、いくつか気になる所はあったけど、わりと楽しめました。

コメント (2)
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